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OPBFバンタム級決定戦 12.24小林佑樹vs栗原慶太

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 六島ジムは9日、OPBFバンタム級王者、マーク・ジョン・ヤップ(六島)の引退とそれに伴う同級王座決定12回戦を12月24日、大阪市住吉区民センターで開催すると発表した。同級7位の小林佑樹(六島)と同4位、栗原慶太(一力)が対戦する。小林は14勝8KO7敗でOPBFは2度目の挑戦。栗原は12勝11KO5敗でタイトル初挑戦。

 15年の大おみそか、当時同級王者の山本隆寛(井岡)に挑むも2回TKO負けしている小林は「栗原選手の評価が高いが、7月にマレーシアでTKO勝ちしてきて、その勢いでがんばります。もっと下半身を鍛え抜いて試合に臨む」と抱負を語った。

 栗原は昨年6月、現OPBF・S・バンタム級王者の勅使河原弘晶(輪島功一S)に5回TKO負けを喫したが、8月にグリーンツダジムのホープ、田中一樹を3回TKOで下すなど、3連続KO勝ちをマークしている注目株。関西のリングは2度目だ。

前日本王者の久高が再起戦

 セミの53キロ8回戦で前日本S・フライ級王者、久高寛之(仲里)が再起戦を行う。

 また、10月初めに中国・昆明でデビュー戦を2回TKOで飾った大阪商大ボクシング部前主将の桑畑凜生(りお=六島)もOPBF・S・バンタム級14位、谷口陽祐(奈良)と同級6回戦を戦う。

 桑畑はリングネームを公募していたが、「大成奴セガール闘凜生」(でかなるどせがーるとぅーりお)と決め、JBCに届け出た。

ホープ桑畑の新リングネーム決まる

「大阪生まれの大阪育ちなので大きくなるの『でかなるど』、闘う凜生の『とぅーりお』で『セガール』はゲームのキャラクター、スーパーマリオの命名者、マリオ・セガール氏からとりました」と「リオのカーニバル、スーパーマリオ、ジャイアントカプリオ」など150通近く寄せられたネームをヒントに考え抜いたリングネームの由来を説明した。珍名・奇名リングネームボクサーを輩出している六島ジムの伝統が復活した。



前日本王者の麻生興一 再起戦は負傷判定勝ち

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「三迫一門会」が9日、後楽園ホールで行われ、メインのS・ライト級8回戦は、前日本同級王者で現日本4位の麻生興一(三迫)が元日本ランカーの佐藤矩彰(新日本木村)に6回1分56秒負傷判定勝ちを収めた。

 麻生は昨年12月、細川バレンタイン(角海老宝石)に王座を奪われて以来、およそ11ヵ月ぶりのリング。佐藤とは16年10月の最強後楽園ミリオンマッチで対戦予定が、佐藤の計量失格で中止になった経緯があった。

 スタートは佐藤が積極的に仕掛け、動きながら左ストレート、左右のボディで先制。しかし、前に出る圧力が武器の麻生は2回、接近戦で右を決めてダウンを奪うと、さらにペースを上げていった。

 佐藤は苦しみながも勝利への執念を見せ、よく手を出して麻生に少なからずパンチを当てた。しかしタフな麻生に押し込まれ、徐々にダメージを蓄積していく。ボディ攻撃も効いてきた6回、佐藤が3回に偶然のバッティングで負った右目の傷が原因でストップとなった。スコアは59-55、59-54×2。

 麻生は23勝15KO8敗1分。細川に負けたあと、ジムに引退を申し出たが、三迫貴志会長に「もう少し考えてみろ」と言われて現役続行を決意。眼筋まひの手術をへて、再起にこぎつけたという。4連敗の佐藤は5勝5敗1分。

◇フェザー級8回戦
三浦仁(三迫)[負傷引き分け3回2分26秒]山口卓也(JBS)

 ともに左を差し合いながら右を狙う立ち上がり。パワーで上回る山口に対し、フェイントを駆使する三浦が左から右を機能させ始めた矢先の3回、2回に続いて偶然のバッティングで三浦が右目じりをカット。試合続行不可能となった。日本S・バンタム級20位にランクされる三浦は10勝1KO3敗1分。山口は11勝9KO12敗1分。

◇S・フライ級8回戦
小久保聡(三迫)[TKO4回56秒]住友将吾(RK蒲田)

 小柄なサウスポー小久保はガードを固めて前へ。身長で上回る住友は盛んに右の強打を打ち込んだが、小久保は住友の懐に入り込み、ロープに押し込んで左右のボディ打ち。これが効いて住友は3回にダウン。4回にロープ際で小久保がラッシュ、ストップとなった。小久保は6勝1KO8敗3分。住友は6連敗で6勝5KO13敗1分。


ワイルダーvsヒューリー前座 オルティスら出場

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 12月1日ロサンゼルスのステープルズ・センターで挙行されるWBC世界ヘビー級タイトルマッチ、王者デオンタイ・ワイルダー(米)vs挑戦者タイソン・ヒューリー(英)のアンダーカードが発表された。

 セミ格ではIBF&WBA世界S・ウェルター級統一王者ジャレット・ハード(英)がジェイソン・ウィルボーン(英)と防衛戦を行う。

 ハードは4月、エリスランディ・ララ(キューバ)との接戦を制してベルトを統一。しかし試合で回旋筋腱板を負傷。手術したためリング復帰に時間を要していた。

 挑戦者のウィルボーンは英連邦王者で、これまで24勝7KO6敗。主要4団体の15位以内にはランクされていない。

 またワイルダーと激闘を演じたルイス・オルティス(キューバ=WBCヘビー級2位)がベテランのトラビス・カウフマン(米)と10回戦。オルティス(29勝25KO1敗)は7月、同センターで2回KO勝ちを収めており連続登場となる。

 同じくヘビー級で英国期待のジョー・ジョイスがジョー・ハンクス(米)と10回戦。リオデジャネイロ五輪銀メダリストのジョイスはこれまで6勝6KO無敗。

 以上メインを含めた4試合がイベントを全米に中継するショータイムによりPPV放映される。また京口紘人(ワタナベ)が返上して空位のIBFミニマム級王座を、マーク・アンソニー・バリガ(フィリピン)とカルロス・リコナ(メキシコ=米)が争う。


亀田和毅「海外では普通」メディナ遅刻も余裕対応

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 WBC・S・バンタム級暫定王座決定戦の調印式と記者会見が10日、後楽園ホール展示場で開かれ、同級1位のアビゲイル・メディナ(スペイン)と同2位の亀田和毅(協栄)が出席した。

 メディナは会見に35分遅刻して登場。「申し訳ない。疲れて横になっていた。携帯も気が付かなかった」と釈明したのに対し、待たされた和毅は「普通ですよ。海外では1時間、2時間くらい遅れるのが普通。早く来たほうです」と余裕の態度。遅刻当たり前のメキシコで積んだ“キャリア”を思わぬ形で披露した。

 和毅はこれが3年ぶりの世界戦で「けっこう長かった。ボクサーの3年は長い」と世界戦から遠ざかった時間を振り返った。それでも「あと2日でオレがチャンピオンになるんで、あと2日の我慢という感じですね」といまは落ち着いたものだ。

 試合に向けては「万全に仕上がって、作戦もある、KOでも判定でも勝つのは間違いない」と自信のコメント。「12日、月曜日のリングでお見せする」と口数の少なかったメディナとは対照的に、最後まで舌は滑らかだった。

 なお、グローブは和毅がウイニング、メディナがエバーラスト。協栄ジムの金平桂一郎会長はあす11日のルールミーティングで、メディナのヒゲがルールに抵触するとして、剃るようにアピールすることを明かした。


ウシクがクルーザー級4冠防衛戦 あすベリューと

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 明日10日(日本時間11日)英国マンチェスターで挙行されるクルーザー級統一戦の計量が9日行われ、4冠統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が198ポンド1/4(89.92キロ)、挑戦者で元同級WBC王者トニー・ベリュー(英)が199ポンド1/4(90.38キロ)を計測。リミット200ポンドをクリアし明日のリングに臨む。

 試合は同地のマンチェスター・アリーナで予定され、プロモーターはマッチルーム・スポーツ。ストリーミング配信サービスDAZNが中継する。

 ウシク(15勝11KO無敗=31歳)はロンドン五輪金メダリストからプロ入り。WBOクルーザー級王座に就き、昨年スタートした賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」(WBSS)を制して4団体王座をすべて統一。アンディスピューテッド(比類なき)チャンピオンに君臨した後、今回が初めての防衛戦となる。

 一方ベリュー(30勝20KO2敗1分)はリバプールが地元の35歳。L・ヘビー級時代は現WBC王者アドニス・スティーブンソンらに敗れて王座獲得は成らなかったが、クルーザー級でWBC王座を獲得。しかし防衛戦は一度のみでヘビー級へ進出。英国の元王者デビッド・ヘイに連勝して明日の試合を迎える。現在4連続ストップ勝ちと好調だ。

 それでも賭け率は統一王者ウシクが6-1いし7-1で有利と出ている。ベリューの奮闘ぶりに注目だ。Photos by Mark Robinson / Matchroom Sport


船井龍一が右一撃 IBF・S・フライ級挑戦権獲得

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 IBF・S・フライ級王座決定戦が10日、後楽園ホール「DANGAN216」で行われ、同級3位でWBOアジアパシフィック王者でもある船井龍一(ワタナベ)が同7位ビクター・エマニュエル・オリボ(メキシコ)に2回2分9秒TKO勝ち。現在のIBF同級王者は6度防衛中のジェルウィン・アンカハス(比)。

 体格で上回る船井は慎重な立ち上がり。初回はオリボが取られ、2回途中まではジャブも少なかった。様子をじっくり見ているのかと思われた矢先、オリボが右を打とうとした瞬間、船井の右ストレートがドンピシャで炸裂。静かだった後楽園ホールが一気に大歓声に包まれた。

 グシャリと崩れ落ちたオリボは何とか立ち上がったが、再開後に右フックを浴びて再びキャンバスに落下し即ストップ。鮮やかなKO劇に「フナイ!」コールが沸き上がった。

 船井は「KO負けのない強い世界ランカーに勝てたことは自信になった。この試合に勝てたので次は世界挑戦だと思っている。必ず勝ちます」と意気軒高。快勝の33歳は31勝22KO7敗。試合後、茫然としていた22歳のオリボは15勝7KO3敗1分。

◇S・フェザー級8回戦
正木脩也(帝拳)[2-1(77-75、77-76、76-77)]富岡樹(REBOOT)

 日本S・フェザー級2位、長身の富岡が懐の深さとフットワークを生かし、同7位の正木がワンツーでこれに迫った。正木はボディに右を打ち込み、富岡はパンチを外してジャブやボディを打ち込んだが、ともに効果的なパンチを決めることはできない。

 中盤に入ると、富岡は手数こそ少ないものの、正木を空転させてジャブをヒットするが、5回にパンチで左目尻をカットしてしまう。6回以降、富岡は攻めの姿勢を出し、パンチの交換が忙しくなる。正木の右、富岡の左が決まるシーンがあったもののいずれも浅く、決定打は生まれなかった。

 小差判定を手にした正木は11勝5KO1敗。富岡は7月、OPBF王者の中谷正義(井岡)戦に続く黒星で5勝1KO2敗1分となった。

◇日本ユース・ライト級王座決定8回戦
小田翔夢(白井・具志堅S)[2-1(77-75、77-76、75-77)]利川聖隆(横浜光)

 スピードのある小田がワンツー、左ボディを打ち込んでスタートを切るが、体格で上回る利川もプレスをかけて左ボディで対抗した。2回に利川のボディ攻撃が実ったのか、小田の足が少し止まった。

 ここからは小田が右ストレート、左ボディを決めたかと思えば、利川が左ボディ、左フックを決め返すなど、両者ともにダメージを与える展開となった。

 利川は7、8回と勝負に出た。ダメージと疲労でフラフラになりながら手を出し、小田を押し込んで攻勢をアピール。小田は右ストレートと左ボディを決めて有効打で上回り、終了のゴングを聞いた。小田は10勝8KO。利川は10勝6KO5敗。

◇日本ユース・ミニマム級王座決定8回戦
石澤開(M.T)[TKO6回46秒]井上夕雅(尼崎亀谷)

 B級デビューして4連続KO勝利の石澤と17年全日本新人王で日本同級10位の井上の無敗ホープ同士がユース王座戦でぶつかった。

 スタートは身長で上回る井上が左右のボディ、右フックなど多彩なパンチで手数で先手を取った。2回はともによく手を出し、ラウンド終盤に石澤が右アッパー、左フックを決めてジャッジをアピールした。

 中盤以降も試合は拮抗した。4回に井上がボディ打ちと左フックで攻勢に出ると、5回は石澤がジャブ、右ストレートで優勢。井上は右目じりをパンチでカットした。迎えた6回、石澤が右を決めると井上が棒立ちに。そのまま追撃してフィニッシュした。石澤は5勝5KO。井上は7勝1KO1敗1分。


ウシクがベリュー撃沈 クルーザー級4冠堅守

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 英国マンチェスターのマンチェスター・アリーナで10日(日本時間11日)ゴングが鳴ったクルーザー級統一タイトルマッチは、4冠すべてを保持する統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が挑戦者トニー・ベリュー(英)に8回2分KO勝利。アンディスピューテッド(比類なき)チャンピオンとして初めて防衛に成功した。

 サウスポーのウシクがサークリングしながら右ジャブを当ててスタート。早くも左目尻が腫れ出したベリューだが、地元ファンの声援を受け右ボディーなどを返し拮抗した展開に持ち込む。

 だが、ステップも軽快なウシクはジャブを放ちながらジリジリとプレス。7回、ロープへ送る場面をつくった統一王者は8回一気にスパート。左強打でベリューを追い込み、右から左をアゴに痛打。ロープを枕に大の字となった英国人はカウントアウトされた。

 7-1の賭け率通りの強さを見せつけたウシクは16勝12KO無敗。ヘビー級からUターンして挑んだベリューは30勝20KO3敗1分。

 セミ格で行われたWBAライト級挑戦者決定戦は、アンソニー・クローラ(英)がダウド・ヨルダン(インドネシア)に3-0判定勝ち。スコアは116-112×3。王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の挑戦者に名乗りを上げた。


メディナ「私が1位、和毅は2位」あす亀田退治に自信

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 WBC・S・バンタム級暫定王座決定戦の計量が11日、後楽園ビルのレストランで行われ、同級1位アビゲイル・メディナ(スペイン)が55.1キロ、同2位の亀田和毅(協栄)が55.2キロでリミットの55.3キロをクリアした。試合は明日12日、後楽園ホールでゴングとなる。

 日本では13年12月のWBOバンタム級王座防衛戦以来、およそ5年ぶりとなる世界戦を迎える和毅は気合十分。計量後の写真撮影では40秒間にらみあい。最後は一触即発ムードを関係者によって断ち切られ、苦笑いを浮かべた和毅は「あす、あいつを倒したらチャンピオンになりますから」と自らに言い聞かせるように話した。

 計量後のルールミーティングでは金平桂一郎会長がメディナのあごヒゲについて「ワセリンや(止血止めの)薬品がヒゲにつき、それが和毅の目に入る危険性がある」と問題提起。メディナ陣営は「そろえてくる」と回答し、最終的には12日午後6時の時点でスーパーバイザーとレフェリーが判断することになった。

 これについてメディナは「これは私のスタイル。なぜ切らなくちゃいけないんだ? 孫悟空がしっぽを切られるようなものだ」とジョークを交えて反論。「私は1位、和毅は2位だ。必ず勝つ」と言葉に力をこめた。

 なお、あす和毅がタイトルを獲得すると、協栄ジムとして13人目の世界王者で、帝拳ジムの12人を抜いて単独トップとなる。3兄弟で2階級制覇という記録も世界初だという。



井岡一翔が4階級制覇へ 12.31マカオでWBO決定戦

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 3階級制覇チャンピオンの井岡一翔が12日、都内のフィットネスボクシングKODLABで記者会見を開き、12月31日マカオのウィン・パレスでこちらも3階級制覇王者ドニー・ニエテス(比)とWBO世界S・フライ級王座決定戦を行うを発表した。試合の模様はTBS系列で全国中継される。

 昨年大みそかに引退表明、7月に電撃復帰表明、9月に復帰戦勝利で世界ランク入りというプロセスを歩んできた井岡がマカオで世界タイトルに挑むことになった。

 会見した井岡は「大みそかは自分にとって特別な日なので、また帰ってこられてうれしい」とコメント。2年ぶり7度目となる大みそかのリングを歓迎した。

井岡の大みそか出場は2年ぶり7度目

 勝てば日本人選手初の4階級制覇となる井岡(29歳、23勝13KO1敗)の相手は、同じく4階級制覇を王手をかけているニエテス(36歳、41勝23KO1敗5分)。ピークを越えたとはいえ侮ることにできない実力者で、井岡は「経験があって、頭のいいスマートな選手という印象」とライバルを高く評価した。

 井岡は9月、1年5ヵ月ぶりのリングでで世界上位ランカーのマックウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)を相手に攻撃的なボクシングを披露して判定勝ちしたが、「ブランクもあって頭は冷静だったけど、体が緊張していると感じた」と満足はしなかった。

 それでも海外での初試合、初の長期ブランクを乗り越えた経験は井岡にとってプラスとなったのは間違いないだろう。「期待されているので、いいパフォーマンス、最終的にはKOできるような試合をしたい」と井岡。勝てば本人も「想像していなかった」という4階級制覇が達成される。

 なお、WBO・S・フライ級は前王者の井上尚弥(大橋)が今年に入って返上。9月にニエテスとアストン・パリクテ(比)で王座決定戦が行われドロー。ニエテスがパリクテとの直接再戦に難色を示し、WBOは1位ニエテスと3位井岡の王座決定戦を認めた。

公開練習は今月末オープンの“内山ジム”が会場

 公開練習が行われた東京・四谷の「ボクシングフィットネスKOBLAB」は元WBA世界S・フェザー級V11王者の内山高志さんが今月末にオープン予定のジム。井岡はこちらのジムでも練習しており、今後は東京か、イスマエル・サラス・トレーナーのいる米ラスベガスのどちらかで調整する予定だ。


元王者の瀬藤幹人が引退式、日本2位の垂水TKO勝ち

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  WBC世界S・バンタム級暫定王座決定戦が行われた12日の後楽園ホールのメイン前に、元日本S・バンタム級暫定王者、瀬藤幹人(39歳=協栄)の引退式が行われた。

 リング上で同門の元世界王者、佐藤修さんと坂田健史さんから花束を受け取った瀬藤は「敗戦は自分の財産であり、大きく成長させてもらいました。敗戦を多く味わったから人の痛みが少しでも分かる人間になれたと思います。応援してくれたみなさま、本当に感謝しています」とあいさつ。10カウントゴングを聞いた。

 瀬藤は2000年にデビュー。のちに世界王者となる下田昭文を下すなどしてキャリアを重ね、11年4月、玉腰強平との決定戦を制して日本同級暫定王座を獲得した。

 ラストファイトは5回TKO負けした17年7月の和氣慎吾(FLARE山上)戦。持ち前のスピードとトリッキーなスタイルで残した戦績は51戦34勝18KO14敗3分。協栄ジムの選手で51戦は海老原博幸の68戦に次ぐ試合数だという。

◇ウェルター級6回戦
垂水稔朗(協栄)[TKO5回2分6秒]安藤暢文(高崎)

 日本ウェルター級2位の垂水は、先手で手を出すサウスポーの安藤を攻めあぐねたが、3回から距離を詰めて攻勢に転じ、4回は右、左フック、ボディ打ちで安藤を追い込んだ。5回に垂水の連打でストップ。垂水は11勝6KO3敗3分。15年3月にも垂水に敗れている安藤はリベンジならず。5勝2KO8敗1分。

◇フェザー級4回戦
亀田京之介(協栄)[3-0(40-36、40-37、39-37)]溝越斗夢(緑)

 亀田3兄弟の従弟“浪速の狂拳”京之介と“西三河の蜥蜴”溝越による話題対決。京之介がカウンターで待ち受け、溝越は狙いすぎで、2人ともなかなか手が出ない。2回終了のゴングが鳴ると両者が興奮のあまりもみ合い、主審に引き離された。

 後半もパンチの交換は少なかったが、京之介が溝越のパンチを外し、4回にはようやくほぐれてきたか、ジャブ、右ストレートを決めて判定勝ちした。元ヤンキー対決を制した京之介は「相手も強くて警戒した」と反省の弁。2勝1KO1敗。溝越は2勝2KO1敗1分。

◇ライト級8回戦
酒井孝之(協栄)[TKO5回1分38秒]上村優(ドリーム)

 ハンドスピードとパンチ力で上回る酒井がゴングと同時に攻めた。上村は頭を下げてボディ打ちで対抗したが、酒井は4回にスパート。ワンツーを軸に上村を攻め立てた。6回に酒井がラッシュしてストップ。酒井は7勝5KO1敗2分。上村は7勝3KO6敗1分。


亀田和毅が逃げ切る WBC・SB級級暫定王座獲得

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  WBC世界バンタム級暫定王座決定12回戦が12日、後楽園ホール「TOKYO FIGHT CLUB vol.3」で行われ、同級2位の亀田和毅(協栄)が同1位アビゲイル・メディナ(スペイン)に3-0判定勝ち。WBOバンタム級に続く王座を獲得した。スコアは116-112、117-111×2。和毅は正規王者レイ・バルガス(メキシコ)との対戦を義務付けられる。

 15年9月のWBAバンタム級王者ジェイミー・マクドネル(英)戦以来、およそ3年2ヵ月ぶりに世界戦の舞台に上がった和毅。この日もいつも通り、得意のスピードを生かしたボクシングで、ジャブをダブル、トリプルで繰り出して先制した。

 和毅のスピードについていけないのか、手の出なかったメディナは3回にペースアップを試みた。ジャブを差し合い、右を打ち込み、距離を詰めて勝負を挑んでいくが、打ち合っても回転力で上回る和毅が左右のフック、ボディを決めてを優勢。4回終了時の採点はフルマークで和毅がリードした。

 メディナが反撃に転じたのは6回。距離を詰めて左右のフック、アッパー、ボディで和毅に迫った。和毅はコンスタントにボディを決めるものの、下がるシーンが増える。7回にはメディナのパンチでダメージを負ったのか、余裕がなくなってきた。8回終了時の採点は78-74×3でリードを守った。

 終盤戦は拮抗した。和毅は脚を使って出入りのボクシングで勝負しようとしたが、強打を振るってくるメディナに押し込まれ、パンチを被弾するシーンも少なからずあり、気が抜けない状態が続く。

 10回に押し込まれ、顔も腫れてきた和毅は11回、フットワークと細かいパンチの連打でメディナの追撃をかわしたが、12回は再びメディナに攻勢を許してフィニッシュ。何とか逃げ切った。

 これで亀田は兄の興毅、大毅に続き世界タイトル2階級制覇。亀田は36勝20KO2敗。「メディナはパンチ力があって勇敢だった。後半はしんどかった」とコメントした。  追い上げ及ばずのメディナは19勝10KO4敗2分。「序盤はトモキのスピードに驚いた。(後半は)ボディを効かせたとは思ったけど、ダウンを奪うことはできなかった」とうなだれた。

■S・バンタム級世界王者

WBA ダニエル・ローマン(米)

WBC レイ・バルガス(メキシコ)

WBC暫定 亀田和毅(協栄)

IBF TJ・ドヘニー(豪)

WBO アイザック・ドグボエ(ガーナ)


暫定王座奪取の亀田和毅 因縁のバルガス戦に意欲

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 WBC・S・バンタム級暫定王座に就いた亀田和毅(協栄)がアビゲイル・メディナ(スペイン)との暫定王座決定戦に勝利した試合から一夜明けた13日、都内のジムで喜びの記者会見を開いた。

 後半に追い上げたメディナを振り切り、およそ3年半ぶりに世界ベルトを巻いた和毅。「全身が疲れましたね。今までで1、2位に入る」と語り、前夜の試合がかなりタフだったことをうかがわせた。

 WBC王座は「ボクシングを始めたときから一番欲しかったベルト」だそうで、「15歳で(WBC本部国の)メキシコにわたって、WBCとは縁があったので、いつかは獲りたいと思っていた」と緑のベルトを手に入れた喜びを語った。

 順当にいけばWBCから正規王者レイ・バルガス(メキシコ)との対戦指令が出るはずだが、いまのところWBCから何も連絡はない。総会で肩を負傷したと報告されたバルガスが12月に試合をするという報道もあり、バルガスとの再戦がいつ実現するのか、見通しは立っていない。

 とはいえ、和毅にとってバルガスは10代のアマチュア時代に唯一の黒星を喫した因縁の相手だ。その後はともにプロに転向し、バルガスは無敗のままチャンピオンとなり、和毅も同じ緑のベルトを巻いたのだから、これも縁と言えるだろう。

 和毅は「4団体のチャンピオンの中で一番やりたかった選手でもある。いつかは絶対戦う。そのときはバシッと決めたいですね」と決意のほどを語った。

 また、将来の夢として4団体統一も宣言。「お兄ちゃん(興毅)と大ちゃん(大毅)ができなかったことをやれたらうれしいですね」とも。興毅も「亀田家初の統一チャンピオンに向けて、2019年はひとつずつがんばってほし」とエールを送った。


年末世界戦の井上拓が熱海合宿 尚弥は全面サポート

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 12月30日にWBCバンタム級暫定王座決定戦に出場する同級4位の井上拓真(大橋)が13日、WBA世界同級王者の兄・尚弥、日本S・ライト級1位の従弟・浩樹と3泊4日の熱海キャンプをスタートさせた。

 今回のキャンプの主役は拓真だ。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)参戦中の尚弥と、チャンピオンカーニバルで日本タイトル挑戦権を得ている浩樹はともに次戦を来春に予定しており、年末に試合をするのは拓真のみ。ゆえに今回は拓真のための合宿なのだ。

 キャンプは初日、800メートル×10本のランニングから始まり、砂浜ダッシュ、今回初めて取り入れた17キロの土嚢を担いで走るトレーニングなど、いつにもまして厳しいメニューが組まれた。2日目以降の階段トレでも同じ土嚢を担ぐというから恐れ入る。

 尚弥が10月7日、抜群の踏み込みでフアン・カルロス・パヤノを70秒で仕留めた姿は記憶に新しいが、この踏み込みを生み出す強靭な下半身こそが、井上家のボクシングの土台となっている。だからこそトレーニングの内容も濃くなるというわけだ。

 それを十分理解している拓真は力が入りすぎたのか、初日終了間際には「何年かぶり」に足がつるアクシデントに見舞われた。これには拓真も「はりきるのはいいけど、けがをしないようにやっていきたい」と苦笑いだ。

 この合宿が終えると、再び本格的な実戦練習に戻る。対戦相手の長身サウスポー、ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)を意識し、前IBF・S・バンタム級王者、岩佐亮佑(セレス)らにスパーリング・パートナーを要請したという。

 兄の尚弥は「サウスポー対策は可能な限りアドバイスしたい。自分は試合まで時間があるので、今回はサポート役に回る」と全面バックアップを約束。拓真は「アドバイスをしっかり聞いて対策を練っていきたい」と話した。


ウェルター級王者サーマン 1月に約2年ぶり復帰戦

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 PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)が13日、地上波FOXで放送される2019年上半期のスケジュールを発表。1月26日ニューヨーク、バークレイズ・センターで予定されるイベントにWBA世界S・ウェルター級“スーパー”王者キース・サーマン(米)が出場する。長いブランク明けとなるサーマンはホセシート・ロペス(米)と防衛戦を行う。

 サーマン(29)は昨年3月、当時のWBC王者ダニー・ガルシア(米)に判定勝ちで統一王座に就いた一戦で右ヒジを負傷。手術後、今度は左拳を痛めリングから遠ざかっていた。

 サーマンは今年4月WBC王座を返上し、9月にショーン・ポーター(米)がガルシアを下して王者となった。WBA“レギュラー”王者はマニー・パッキャオ(フィリピン)。

■ウェルター級世界王者

WBAスーパー キース・サーマン(米)

WBA マニー・パッキャオ(比)

WBC ショーン・ポーター(米)

IBF エロール・スペンスJr(米)

WBO テレンス・クロフォード(米)

 ロペス(34)は最新ランキングでWBAウェルター級7位。サウル“カネロ”アルバレス、マルコス・マイダナ、アンドレ・ベルトにはストップ負けしたが、ビクトル・オルティスをストップ。ベルト戦後3連勝している。

 PBCとFOXの新たな提携は12月22日行われるジャモール&ジャメールのチャーロ兄弟の防衛戦が第1弾。1月26日の後、2月16日には、WBA世界フェザー級“スーパー”王者レオ・サンタクルス(メキシコ=米)がミゲル・フローレス(米)と防衛戦。場所はロサンゼルスが有力。その後は3月9日、4月20日にセットされている。


スペンスvsマイキー 3.16テキサスでビッグマッチ

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 13日(日本時間14日)発表された地上波テレビFOXとPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)の提携スケジュールでビッグマッチが締結した。以前から話題となっていたIBF世界ウェルター級王者エロール・スペンスJr(米)とWBC世界ライト級王者マイキー・ガルシア(米)の一戦が内定した。

 期日は3月16日、場所はスペンスの地元テキサス州で、会場はアメリカンフットボール、ダラス・カウボーイズの本拠地AT&Tスタジアムが有力。FOXがPPV放映する。

 この対決はガルシアがロバート・イースター(米)との統一戦に勝ちライト級王座を統一した直後から具体化。S・ライト級王座まで獲得したガルシアだが、ウェルター級では体格差が大きく、交渉の進展が注目されていた。今のところキャッチウエートなどの条件はないもようで、ガルシアは5階級目のベルト獲得を狙う。

 ガルシアは先月イースター戦で吸収したIBF王座を返上。スペンスは3度目の防衛戦。7月にロサンゼルスで行われたガルシアvsイースター戦を観戦していた。



ビート12月号あす発売 井上尚弥&拓真が目印!

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 ボクシング・ビート12月号があす15日、全国の書店にて発売となります。今月は兄弟でバンタム級王座独占を狙う井上尚弥&拓真がズドーンと表紙を飾っています。尚弥が語る“これから”、拓真との兄弟王者にかける思いは、カラーページでのインタビューでがっつり紹介しています。

 巻頭カラーは村田諒太。ラスベガスで王座陥落の無念を詳細にレポートしました。4団体すべてに新王者が誕生し、混とんとするミドル級戦線と合わせてお届けします。

 インタビュー特集では9月に激戦を演じた田中恒成と木村翔にスポットをあてました。2人があの試合で何を考え、何を得て、これからどんな道を歩んでいくのか。じっくり聞いてみました。

 井上尚弥の70秒KO劇の余韻がいまだ続く中、グラフ特集「初回KO名勝負」を特別企画しました。いつの時代も胸躍るのが初回KO劇。みなさんはいったいどんな初回KOを思い出すことでしょう。

 そのほか、メイウェザーの参戦が発表され、すぐに本人が否定するなど揺れに揺れる年末興行の特集、東京五輪のボクシング除外問題でゆれるアマチュア事情の解説など、読み応えのある記事を用意しました。今月もボクシング・ビートをぜひお楽しみください。 ボクシング・ビート編集部一同

~ボクシング・ビート12月号 主な内容~

■特報…村田、ラスベガスで陥落

■インタビュー…井上尚弥が語る「自分があと2試合、拓真があと1試合勝てば…」/激闘その後、田中恒成「俺、ちょっと強くなれた」、木村翔「ベルトがないと裸で歩いているよう」

■展望…WBCヘビー級戦、ヒューリー何をしでかす? ワイルダー有利もオッズ接近

■特集…グラフ特集「初回KO名勝負」/年末世界戦情報、メイウェザーに振り回される/さらば“一歩”のようなチャンピオン山中竜也/アマ復帰OK、高山勝成に待ち受けるこれから

■連載…浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ「ホセ・カルロス・ラミレス」/きっかけのエピソード井上岳志/Eye of beat 矢田良太&奥本貴之/チャンピオンの殿堂「キッド・ギャビラン」/石井一太郎の会長日記 ほか

■アマチュア…東京五輪でボクシングの除外はない!/国体 宇佐美が高校6冠

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谷口がWBO・AP王者に 日本SB決定戦は中川vs田村

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■IBFミニマム級5位にランクされる谷口将隆(ワタナベ=写真)が13日、タイのバンコクでWBOアジアパシフィック・ミニマム級王座決定戦に臨み、ジョエル・リノ(比)に3-0判定勝ちで新チャンピオンになった。スコアは119-109×2、116-112。

龍谷大出身のホープ谷口は昨年4月の日本王座決定戦、同11月のOPBFタイトルマッチともに微妙な判定で敗れており、うれしい戴冠劇。戦績は11勝7KO2敗。リノは10勝3KO1敗1分。

■前王者の和氣慎吾(FLARE山上)が返上した日本S・バンタム級王座は、同級1位の中川麦茶(角海老宝石=写真左)と同2位の田村亮一(JBスポーツ=同右)の間で争われることが決定。試合は1月12日、後楽園ホール「DANGAN」で行われる。

今秋の最強挑戦者決定戦に勝利した中川は24勝14KO5敗1分。古巣の古口ジムで和氣と同門だった田村は11勝6KO3敗1分。17年7月に続いて2度目のタイトルアタックとなる。


上位世界ランカーの久田、あす戸谷と日本王座V5戦

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 日本L・フライ級タイトルマッチの計量が15日、JBC関西事務局で行われ、チャンピオンの久田哲也(ハラダ)と挑戦者10位の戸谷彰宏(蟹江)がともに48.8キロをマークし、リミットの48.9キロをクリアした。試合はあす16日、エディオンアリーナ大阪第2競技場でゴングとなる。

 主要4団体すべてで世界3位以内にランクされている久田(32勝19KO9敗2分)はこれが5度目の防衛戦。六島ジムのWBOアジアパシフィック・フライ級王者、坂本真宏らと「充実したスパー」を積んできたと万全の様子だ。

 計量後は「クレバーなボクサー」と戸谷を評価しながらも、「前半から自分のペースで進めて、チャンスがあれば前半で終わらせる」と3試合ぶりのKO勝利をイメージした。

 一方、久田よりも11歳若い23歳、16年全日本新人王の戸谷(8勝1KO4敗)は「タイトルマッチが決まってからは最高に充実した日を過ごしてきた。明日、日本チャンピオンになる!」と初の日本タイトルマッチを前にやる気満々だった。写真 清水博マッチメーカー


アマ全日本選手権初日 五輪選手の森坂ら順当勝ち

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 アマチュアボクシングで最も権威あるタイトルの争奪戦がスタート。第88回全日本ボクシング選手権大会は15日から茨城県城里町の県立水戸桜ノ牧高校常北校体育館で競技が始まった。98名の選手がL・フライ級からL・ヘビー級まで8階級の王座を争う。

 15日は37試合の予選1回戦が行われた。この大会4連覇中の坪井智也(自衛隊体育学校)は今年からフライ級に上げ、この日の初戦では小川達也(駒澤大)に5-0判定勝ち。この階級のディフェンディング・チャンピオン、馬場龍成(東洋大)も伊藤龍(大阪商業大)を無難に制して判定勝ちしている。

 リオ五輪代表の森坂嵐(東京農業大)は畠山翔(自衛隊体育学校)に2回にカウントを聞かせ5-0判定勝ち。激戦区のこの階級は木村蓮太朗(東洋大)、藤田健児(自衛隊体育学校)らも順当に勝っている。

 ウェルター級では高校6冠を飾り日本連盟推薦で高校生として唯一出場の宇佐美正パトリック(興国高校)が出場。原田直樹(東洋大)と接戦を展開したが、結果は僅差の0-5判定負けだった。

 トーナメントは連日11時から開始され、18日に決勝戦が行われる(入場無料)。また、決勝の模様は18日午前11時からNHK・BS-1で生中継され、井上尚弥(大橋)がゲスト出演する。プロの世界王者がアマの大会のテレビ中継に登場するのは異例。


ヒューリー陣営に名参謀ローチ・トレーナーが援軍

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 WBCヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(米)に挑戦するタイソン・ヒューリー(英)に心強い援軍が加わった。試合地ロサンゼルス郊外ビッグベアで調整していたヒューリーが先日ハリウッドのワイルドカードジムで特訓。ジムの主フレディ・ローチ氏(写真)に試合でコーナーワークを依頼。リーチ氏が承諾しカットマン、アシスタントセコンドとしてヒューリーチームに加わる。

 すでにヒューリーとミット打ちなどを行っているローチ氏は「私はヒューリーを気に入っている。彼は何事にもポシティブで今回の試合に勝つアイディアを持っている。いいフットワーク、フェイントと才能にあふれた男だ」と絶賛。メインコーチのベン・ダビソンとのトリオで元統一王者をヘルプする。

 12月1日ステープルズ・センターで行われる一戦、陣営によると復帰3戦目となるヒューリーの体重は250ポンド(113.40キロ)前後。前回のフランチェスコ・ピアネッタ戦が258ポンドだったから調整は順調というべきか。

 なお殿堂入りトレーナーでもあるローチ氏のカットマンとしての腕は彼の現役時代のトレーナー兼マネジャー、“レジェンド”エディ・ファッチ氏から学んだものだという。


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