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元2階級制覇王者フランプトンがトップランクと契約週末中南米で2挑戦者決定戦

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■S・バンタム級とフェザー級で統一王者に就いた元2階級制覇のカール・フランプトン(英)が米国のトップランク社、ESPNと複数試合契約にサインした。

米国で再スタートのフランプトン

フランプトン(32)は昨年12月、IBFフェザー級王者ジョシュ・ウォーリントン(英)に挑戦して0-3判定負け。試合後、引退もほのめかしたが今後米国でキャリアを再スタートさせる。

WBAフェザー級“スーパー”王者レオ・サンタクルス(メキシコ=米)と以前1勝1敗のフランプトンだが、WBO同級王者オスカル・バルデス(メキシコ)をターゲットに据える。Photo/SUMIO YAMADA

■今週金曜日22日(日本時間23日)南米チリの首都サンティアゴ近郊サンフランシスコ・デ・モスタサルでWBA・S・フライ級挑戦者決定戦が行われる。カードはWBA2位ミゲル・ゴンサレス(チリ)vs同3位アンドリュー・マロニー(豪州)。

地元のゴンサレスはこれまで29勝6KO1敗。15年にロンドンでポール・バドラーに0-3判定負け後12連勝中。対する“ザ・モンスター”のニックネームを持つマロニーはこれまで18勝11KO無敗。WBCでも4位にランクされる。WBA王者はカリド・ヤファイ(英)。1位ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)との指名試合を通達されている。

■翌日23日(日本時間24日)メキシコシティでWBCフライ級挑戦者決定戦がセットさた。カードは同級1位アンドリュー・セルビー(英)vs同2位フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)。前IBFフェザー級王者リー・セルビーの実弟アンドリュー(30)は11勝6KO無敗。一方サンフェル・プロモーションが売り出すマルティネス(24)は13勝10KO1敗。

元王者エドガル・ソーサに判定勝ちの実績があり、その後元王者マルティン・テクアペトラ(ともにメキシコ)に4回TKO勝ちを含め7連続KO勝ちと好調。WBC王者チャーリー・エドワーズ(英)は同日、アンヘル・モレノ(スペイン)と初防衛戦を行う。


海外で強さ見せる! 来週は日本選手が続々遠征

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 田中恒成vs田口良一の注目日本人対決が終わり、国内のボクシングシーンはこれでひと段落、と思いきや、3月下旬には興味深いタイトルマッチが目白押しだ。

 目を引くのは海外遠征組が多数いるところ。3月の最終週だけで、男女合わせて7人のボクサーが海外のリングで地域王座戦、世界挑戦者決定戦に臨む。

 25日のマニラでは、日本S・バンタム級9位の川島翔平(真正)がWBO2位にランクされるWBO・AP王者ファン・ミゲル・エロルデ(比)に挑戦。川島にとっては16年10月の元世界王者クリスチャン・ミハレス(メキシコ)戦以来のチャレンジマッチだ。

 同じリングでは、2月に日本女子ミニマム級王者となった日向野がフライ級でWBO・AP王者に挑む。以下、開催されるタイトルマッチをまとめた。

■3月25日(フィリピン・マニラ)
WBOアジアパシフィック・S・バンタム級タイトルマッチ
王者・ファン・ミゲル・エロルデ(比)vs挑戦者・川島翔平(真正)

WBO女子アジアパシフィック・フライ級タイトルマッチ
王者・キャセイ・モートン(米)vs挑戦者・日向野知恵(スパイダー根本)

■3月27日(後楽園ホール)
OPBF・S・フェザー級タイトルマッチ
王者・三代大訓(ワタナベ)vs挑戦者・渡邉卓也(青木)

 28日の中国・北京は、元OPBFフェザー級王者の竹中良(三迫)がIBFシルクロード・トーナメント決勝戦。勝てば世界ランク入りが期待できるという一戦だ。

 30日の中国・上海は元世界王者の木村翔(青木)が注目されているが、山内涼太(日本フライ級11位)と今野裕介(同S・ライト級2位)の角海老勢も忘れてはならない。

 ともに世界ランカーが相手で、山内は「立場的に自分は噛ませ犬。いいのが当たったら必ず仕留めます」と意気込んでいる。

■3月28日(中国・北京郊外)
IBFシルクロード・チャンピオンズ・トーナメント・S・フェザー級決勝
竹中良(三迫)vsオムルベック・マラベコフ(キルギス)

■3月30日(中国・上海)
WBAインターナショナル・フライ級王座決定戦
山内涼太(角海老宝石)vsウラン・トロハツ(中)

WBAアジア・S・ライト級タイトルマッチ
王者・バイシャンボ・ナスイウラ(中)vs挑戦者・今野裕介(角海老宝石)

OPBFシルバー・フライ級王座決定戦
木村翔(青木)vsウィチャー・プライカオ(タイ)

■3月30日(日本時間31日=アメリカ・フィラデルフィア)
IBFウェルター級挑戦者決定戦
クドラティーリョ・アブドカクロフ(ウズベキスタン)vs小原佳太(三迫)

■3月31日(横浜・大さん橋ホール)
OPBFミニマム級タイトルマッチ
王者・小浦翼(E&Jカシアス)vs挑戦者・リト・ダンテ(比)

ワイルダーはDAZNとの交渉決裂 ブラジール戦発表

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 WBC世界ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(米)がドミニク・ブラジール(米)と9度目の防衛戦を行うことになった。試合は5月18日、ニューヨークのバークレイズセンターでゴングが鳴る。19日(日本時間20日)同会場でプレゼンテーションが開催された。

ワイルダー(左)はV9戦、これまで通りSHOWTIMEが中継

 ワイルダーは昨年12月、元ヘビー級統一王者タイソン・ヒューリー(英)と激闘を展開し、ヒューリーとのダイレクトリマッチが待望された。しかし先月ヒューリーは米国のトップランク&ESPNと大型契約契約を交わし、ワイルダーとの再戦は見送りになった。

 そこへ3冠統一王者アンソニー・ジョシュア(英)を擁するエディ・ハーン・プロモーター(マッチルーム・スポーツ)がアプローチ。ワイルダー側にストリーミング配信サービスDAZNとの契約、移籍を迫った。

 先週DAZNのトップ、ジョン・スキッパー会長を交え、ワイルダー側のシェリー・フィンケル・マネジャー、アル・ヘイモン代理人がニューヨークで折衝。当初交渉はスムーズに運ぶかに思えたが、結局、決裂したことが判明した。

ヒューリーと再戦、ジョシュアとの統一戦が期待されるが…

 米国メディアによると、ワイルダー側はDAZNの提示した3試合で1億ドル(約110億円)のオファーを拒否したという。その内訳はドミニク戦が2000万ドル、ジョシュア戦が4000万ドル、勝敗にかかわらず再戦で4000万ドルだったという。

 ワイルダーはこれまで通り、PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)+ショータイムとの契約を更新するかたちになった。これでヘビー級は3強がそれぞれ別のプロモーター+プラットフォーム(中継媒体)に分散する構図になった。ニューヨークのプレゼンでのコメントは以下の通り。

ブラジールはジョシュア戦以来となる世界挑戦

ワイルダー「私と対戦したいずれの男もキャンバスに転がった。5月18日も私はそれを継続する。デオンタイ・ワイルダーを負かしてリングから降りられる者はいない。私はヘビー級のキーを握っている。私ができることを実行できる選手はいない。今回、ファンがこれまで見たことがなかったことを彼らに披露したいと思っている」

ブラジール「バークレイズセンターで私は3度KO勝ちを収めているから試合が待ちきれない。バージル・ハンターとコンビを組み多くのことを学習している。試合にプレッシャーとアクションを持ち込みたい。この男がベルトを持っているとムカついてしょうがない。彼が倒れてファンが腰を浮かすシーンを提供する」

 ブラジールの発言にあるように16年のジョシュア戦(7回TKO負け)に続く世界アタックとなる挑戦者はアンドレ・ウォードなどを指導したベテラン、ハンター・トレーナーに師事しワイルダーに挑む。Photos from Amanda Westcott/SHOWTIME

5.4アメリカ 33歳の苦労人、船井龍一が世界初挑戦

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 前日本王者でIBF・S・フライ級1位の船井龍一(ワタナベ)が20日、東京・五反田のジムで記者会見を開き、5月4日に米カリフォルニア州ストックトンのストックトン・アリーナでIBF世界同級王者ジェルウィン・アンカハス(比)に世界初挑戦すると発表した。

世界戦が決まり「1日1日を大切にしている」と船井

 記者会見の冒頭「ついに来たかという感じ」と口にした船井はジム入門18年目、33歳でつかんだビッグチャンス。「アマ出身の若い子がすぐチャンピオンになる時代だけど、33歳でやるのが遅いとは思わない。いまがベストタイミング」とまずはようやく訪れた好機を歓迎。

 海外はプライベートも含めて韓国に1度行っただけというが、「世界チャンピオンになることも、アメリカで試合をすることも夢だった。その夢が同時にかなうのが5月4日だと思っている」と声を弾ませた。

 27歳のアンカハスは30勝20KO1敗2分のサウスポーで、これまで6度の防衛を成功させている。船井が「「カウンターが打てるし、アグレッシブに出れるし、駆け引きもすごい」と評価する実力者で、17年にトップランクと契約している。

 実績からいって不利予想は否めないところだが、船井は「自分は一発があるし、まとめて倒すこともできる。チャンスを生かして倒しきるところを見せたい」と抱負を述べた。

昨年9月の防衛戦はドローだったアンカハス(右)

 33歳の船井は31勝22KO7敗の戦績が示すように、決して順風満帆のボクシング人生を歩んできたわけではない。アマチュアキャリアがほとんどなく、プロでは4回戦時代に3敗。タイトル挑戦も2度失敗した。

 特に2012年5月のOPBFバンタム級王座戦、チャンピオンのロリー松下に9回TKO負けした試合は「1ラウンドで記憶が飛んで、8ラウンドまで何も覚えていない」という内容で9回TKO負け。眼窩底骨折まで患い「引退を考えた」いという。

 それでも周囲のサポートに助けられ、17年3月に高校時代の同級生、中川健太(現三迫)との“親友対決”に勝利して日本王座を獲得。昨年11月、IBF挑戦者決定戦を制して今回の試合に駒を進めた。

 昨年11月以降、サウスポー対策に取り組んできたたたき上げの船井は「必ず勝って世界チャンピオンになる」とやる気満々だ。

 試合はトップランク社のイベントでセミを予定。メインはIBF世界L・ヘビー級王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア)がラディボエ・カライジッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)と防衛戦。

 また同日はラスベガスのT-モバイル・アリーナで、ミドル級統一戦、サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)vsダニエル・ジェイコブス(米)が挙行される。

岡田博喜が練習再開 パワーアップで捲土重来を期す

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 2月に米国フレズノで元世界王者ライムンド・ベルトラン(メキシコ=米)と対戦し、9回KO負けを喫した岡田博喜(角海老宝石)は19日から本格的なジムワークを再開している。

18オンスのグローブでミット打ちをする岡田

 米国トップランク社と契約して2戦目となったベルトラン戦は、2回にチャンスもあったものの、最終的に相手の右強打でプロ初の黒星を喫した岡田。「無敗のまま突っ走れると思っていたわけじゃないから」と言いつつも、「あの試合に勝っていれば」とふと思うことはあるという。そんな思いを残す、惜しい試合だった。

 拳を交えたベルトランの印象は、「やはり落ち着いているなと。焦りを全然感じさせないんです。2回のチャンスの時も、自分が逆に必死になっていた」と振り返る。歴戦の元王者との経験の差を感じたそうだ。

 それでも勝ち目もあった試合であるだけに「能力的に負けているわけじゃない」との手ごたえはある。再び試合の声がかかるのを待ちつつ、トレーニングに励むつもり。

 20日の練習でもさっそく18オンスのグローブで石原雄太トレーナーとの熱のこもったドラムミット打ち。以前はあまりやっていなかったメニューで、「体幹を使い、パンチにパワーを乗せて打つこと」(同トレーナー)を目的にしたものだ。中量級ホープの再起に期待したい。

具志堅、天龍と2度戦った元王者ハイメ・リオス死す

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 WBA世界L・フライ級の初代王者ハイメ・リオス(パナマ)が20日朝、パナマ市の病院で亡くなった。65歳だった。知人の弁護士によると死因は呼吸器系の病気と伝えられる。

具志堅はリオスと2度対戦、よきライバルだった

 アマチュアのパナマ・チャンピオンから1973年7月にプロデビューしたリオス氏は75年5月、パナマ市で新設されたWBA・L・フライ級王座決定戦進出をかけて天龍数典と対戦。4回TKO勝ちを飾り同年8月、リゴベルト・マルカノ(ベネズエラ)との初代王者決定戦へ駒を進めた。

 その一戦で15回3-0判定勝ちでベルトを獲得したリオス氏は翌年1月、鹿児島で天龍との再戦兼V1戦に臨み、2-1判定勝ちを収めた。

 同じ76年7月、2度目の防衛戦でフアン・グスマン(ドミニカ共和国)に敵地で1-2判定負けで無冠。77年1月、日本武道館でグスマンから王座を奪った具志堅用高に挑戦。前半ダウンを奪うも1-2判定負け。その健闘が認められ翌年5月、具志堅に再度挑んだが、13回TKO負けで返り討ちに遭った。

 その後リングを去ったが、92年、14年の空白を経て突然カムバック。しかし1勝1敗で引退した。終身戦績は22勝10KO5敗1分。身長155センチの小柄の体をフットワークに乗せてリング狭しと動き回った。パナマの英雄ロベルト・デュランとは生まれた地区が同じで交流があった。

三代大訓がV2戦まで1週間 国内最強証明に意欲

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 27日にOPBF・S・フェザー級タイトル2度目の防衛戦を控えるチャンピオン三代大訓(ワタナベ)。挑戦者渡邉卓也(青木)との一戦に備えて仕上げにかかっている。

2度目の防衛戦に向け黙々と調整する三代

 三代はプロ6戦目でOPBF王座を奪取すると、初防衛戦で日本王者末吉大(帝拳)と激突。これは甲乙つけがたい内容の末12回ドローだった。今回は末吉戦以来約半年ぶりの試合となる。

 末吉との一戦は引き分け防衛だったものの「消化不良の内容でした」と三代は言う。今度も日本人対決とあって、「気迫で絶対に負けたくない」と力をこめる。

 基本に忠実なオーソドックス型の渡邉(35勝20KO8敗1分)は過去に日本人ボクサーとのタイトル戦で勝っていないが、挑んだチャンピオンは伊藤雅雪、細野悟、天笠尚と強豪ばかり。そんな相手に粘りっこく戦い、いずれの試合も判定までもつれ込んでいる。

「(渡邉は)日本で久しぶりのタイトルマッチでもあるし、絶対に負けたくないという気持ちで来るはずなんです。ベルトを失いたくないというのじゃなくて、その相手の気迫に負けたくない。ボクサーに一番大事な部分ですから」(三代)

 現在の日本のS・フェザー級は群雄割拠。三代とてOPBF王者の地位にいるが、まだこれから存在感を高めていく心構えだ。「(世界は)いまの日本でS・フェザーといえば三代だと思われてからでしょう。国内で倒さないといけない選手は最低でもあと3人はいるでしょうし」とチャンピオン。末吉とのライバル戦も「かたは付いてませんしね」と言っていた。

チケットプレゼント 東日本新人王開幕戦

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 東日本新人王トーナメント予選(4月9日、後楽園ホール)のチケットを5組10名さまにプレゼントいたします(東日本ボクシング協会提供)。

昨年の東日本新人王優勝者

 4回戦ボクサーの熱き戦いが繰り広げられる東日本新人王は今年で第76回を迎える伝統あるトーナメント戦。ルーキーたちの大々的なトーナメント戦は世界でも類を見ない貴重な大会です。

 今年はミニマム級からミドル級まで12階級(S・ウェルター級は未実施)に計144名がエントリー。11月3日の東日本決勝、12月22日の全日本決定戦を目指します。

 予選は4月1日から順次スタートし、4月9日は全試合新人王戦といういわば開幕戦。ルーキーたちの戦いをぜひ生でご観戦ください。

 観戦希望者は郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、下記の宛て先までメールでご応募ください。

beat_macc@yahoo.co.jp

■東日本新人王出場資格
C級ライセンスボクサー(4回戦)で勝敗を問わずプロ1戦の経験がある者。ただしアマチュアで3勝以上ならデビュー戦でも出場できる。出場回数は3回まで。

アマチュアで21勝以上は出場不可。ただしU-15、アンダージュニアの勝利数はアマチュア勝利数に含めない。

■4月9日対戦カード(すべて4回戦)

◇ミニマム級
平井雄士(宮田)vs外村大貴(ワタナベ)

◇L・フライ級
髙根秀寿(角海老宝石)vs川井稜(石川・立川)

◇S・フライ級
久保春平(宮田)vs山口嵩晶(宇都宮)
徳永篤(船橋ドラゴン)vs古谷拓己(ワタナベ)

◇バンタム級
森朝登(ワールドS)vs小津諒弥(ワタナベ)
竹田梓(高崎)vs宮本簾也(木更津グリーンベイ)

◇S・バンタム級
鈴木敬祥(帝拳)vs野口貴彦(世田谷オークラ)
坂本佳朗(本多)[中止]久高魁脩(大橋)=棄権
山中崇平(Reason押上)vs権田貴彦(ワタナベ)
中野健斗(新日本木村)vs奈良井翼(RK蒲田)

◇フェザー級
服部翔太(フラッシュ赤羽)vs吉村望(花形)
小出太一(鴻巣茂野)vs新屋叶多(全日本パブリック)
渡辺顕也(小熊)vs山口伶恩(ワタナベ)


池田vs土屋は負傷ドロー 中野ウルフがTKO勝ち

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 オーバーヒートボクサーズナイトvol.89が22日、後楽園ホールで開催され、メインのS・ライト級8回戦、日本同級8位の池田竜司(竹原&畑山)vs土屋浄司(フラッシュ赤羽)は3回負傷ドローに終わった。

池田(左)と土屋はこれからというときに残念な結末

◇S・ライト級8回戦
土屋浄司(フラッシュ赤羽)[負傷引き分け3回1分22秒]池田竜司(竹原&畑山)
 パワーで勝る池田は初回から圧力をかけ、左から力強い右ストレートを上下に散らして迫り、土屋も上体を柔らかく使って池田の攻めを吸収しながら右を狙った。両者の良さが出てきたと思われた矢先、偶然のバッティングで池田が右前頭部を負傷。試合続行不可能となった。土屋は8勝5KO5敗3分。池田は14勝9KO5敗3分。

鹿児島の中野(右)は初後楽園ホールでTKO勝ち

◇S・フライ級8回戦
中野ウルフ(橋口)[TKO4回1分5秒]住友将吾(RK蒲田)
 日本フライ級9位のサウスポー中野は3回、ボディ攻めから左ストレートを決めて住友をキャンバス送り。住友は4回、右で逆転を狙ったが、再び左を浴びてダウン。即ストップとなった。スピードがあった中野は6勝2KO7敗4分。序盤は前に出て奮闘した住友は6勝5KO14敗1分。7連敗となった。

アツシ(右)は氏原の追い上げを食い止め雪辱成功

◇S・フェザー級8回戦
イケメンアツシ(三谷大和)[3-0(78-75、78-74×2)]氏原文男(フラッシュ赤羽)
 前半はアツシがポジションを変えながらジャブ、右フックを打ち込んで試合を優勢に進め、動きの少ない氏原はなかなかパンチが打ち込めなかった。後半は氏原がプレスを強めて追い上げたが、アツシは右を断続的に決めて逃げ切った。アツシは17年9月に敗れている氏原にリベンジ成功。戦績は6勝2KO4敗2分。4連敗の氏原は6勝4KO10敗。

女子のホープ谷山(右)はデビュー2連勝をマーク

◇女子53.0キロ6回戦
谷山佳菜子(ワタナベ)[3-0(59-56、60-54×2)]ファルナック・コンサング(タイ)
 極真空手の元世界王者で、キックボクシングでも活躍した女子の谷山がプロ2戦目。谷山はジャブ、右ストレートで積極的に攻めたが、打ち終わるとクリンチになってしまうことが多く、追撃ができない展開。大差勝ちながら不完全燃焼という内容だった。谷山は2勝1KO。

◇S・フライ級6回戦
田中公士(三迫)[3-0(59-55×2、60-54)]住田愛斗(角海老宝石)

仲里周麿、荻堂盛太ら勝つ 沖縄の試合結果

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 21日午後沖縄県豊見城体育館で行われた平仲ボクシングスクールジム主催の試合で、メインのS・フェザー級8回戦に出場した仲里周麿(ナカザト)が比国フェザー級5位ローレンス・ロサス(比国)に3-0(79-73×2、79-72)判定勝ち。内容は文句なしの判定勝ちも、サウスポーの相手を攻め切れず、KOには持ち込めなかった。

上位進出を目指す仲里(左)はフィリピン5位に勝利

 仲里(22歳)は父親でナカザトジム会長の仲里繁さん(元東洋S・バンタム級王者)の息子。これで戦績を8勝6KO1敗2分とした。三代大訓(現東洋太平洋王者)とのホープ対決で敗れた後は2勝1分。

 セミの50キロ契約8回戦では荻堂盛太(平仲BS)が登場、ラードチャイ・チャイヤーウェード(タイ)に接戦の末3-0(78-75×2、77-75)判定勝ちを飾った。

ダウンを奪った平安山

 また女子のバンタム級6回戦では元東洋太平洋同級王者の平安山裕子(平仲BS)がアンチャリー・マンコン(タイ)にダウンを奪って判定勝ち(59-52×2、59-53)している。=写真・山田光二

エドワーズvsモレノ あすロンドンでWBCフライ級戦メキシコでは同王座の挑戦者決定戦

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 ロンドンのカッパー・ボックス・アリーナで明日23日(日本時間24日)、WBC世界フライ級タイトルマッチが挙行される。22日行われた計量で王者チャーリー・エドワーズ(英)は111.4ポンド(50.53キロ)、挑戦者14位アンヘル・モレノ(スペイン)は111.25ポンド(50.46キロ)をマーク。リミット112ポンドを合格した。

王者エドワーズは初防衛戦でモレノを迎える

 初防衛戦となるエドワーズ(26)は14勝10KO1敗1分。16年に当時のIBF王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)に挑戦し、10回TKO負けで敗退。しかし昨年12月、ロンドンでクリストファー・ロサレス(ニカラグア)に判定勝ちを収めWBC王座を奪取した。カシメロ戦後6連勝中。

 世界初挑戦のモレノ(35)は19勝6KO2敗2分。元ミドル級王者セルヒオ・マルティネスにサポートされ、2敗はいずれもスペイン国外の試合。その一つは15年、現WBA王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)に判定負けしたもの。その後9連勝中。

 プロモーターはエディ・ハーン氏のマッチルーム・スポーツ。試合は英国ではスカイスポーツ、米国ではDAZNが中継する。

 明日はメキシコでこのタイトルの挑戦者決定戦が行われる。カードは1位アンドリュー・セルビー(英)vs2位フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)の12回戦。会場はメキシコシティ郊外のメテペック。22日の計量でセルビーはリミットの112ポンド(50.80キロ)、マルティネスは111.5ポンド(50.58キロ)を計測した。Photo by Mark Robinson

ブーテ引退表明 ヒューリーは6.15シュワルツ戦

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■スポーツ映像ストリーミング配信サービスDAZNが米国内の契約金額を値上げする。これまで1月あたり9ドル99セント(約1100円)だったが今月25日から10ドルアップの19ドル99セントに上がる。また年間契約は99ドル99セントとなる。

DAZNは昨年9月、米国に進出。これまでリーズナブルな価格で契約者を伸ばしてきたが、今後カネロ・アルバレスvsダニエル・ジェイコブス、アンソニー・ジョシュアvsジャーレル・ミラーと注目の試合が続き、世界的に関心が高いWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)が再開されることから契約者拡大と増収を図るもよう。

IBF・S・ミドル級王座を9度防衛したブーテ

■東欧ルーマニア出身でカナダのリングで活躍した元IBF世界S・ミドル級王者ルシアン・ブーテ(39)が現役引退を発表した。03年11月プロデビューするとブーテはカナダ・モントリオールをホームリングにし、07年から12年、世界王者に君臨。9連続防衛を果たした。

サウスポーのボクサーパンチャーで32勝25KO5敗。12年にカナダ国籍を取得した。王者在位中は無敗を誇ったが、カール・フロッチ(英)にTKO負け以後は2勝5敗と負けが込んだ。

■トップランク&ESPNと大型契約を結んだ元ヘビー級統一王者タイソン・ヒューリー(英)の移籍第1戦がトム・シュワルツ(ドイツ)を相手に行われる見込みとなった。ESPNドットコムが伝えた。スケジュールは6月15日、ラスベガスのトーマス&マック・センターが会場に予定される。シュワルツはWBOインターコンチネンタル王座を持つ24歳で24勝16KO無敗。

袴田厳さん再審開始を!再収監を許さない全国集会ボクシング界は袴田漫画をアピール

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「袴田巌さんの再審開始を!再収監を許さない3・23全国集会」が23日、東京・お茶の水の明治大学駿河台キャンパスで開かれ、100人を超える支援者が集まる中、日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会のメンバーがアピール活動を行った。

袴田漫画は2月の公開以降、なかなか反響が大きい

 この日の集会には委員会から新田渉世会長、真部豊会長、今岡武雄会長、そして袴田事件を描いた漫画『スプリットデジション』の作画を担当している元プロボクサーの森重水さんが参加。ユーチューブにアップしている袴田漫画の映像を流しながら、袴田さんの無罪を訴えた。

 作画の森さんは、漫画の中に元世界チャンピオンらを“隠れキャラ”として描いていると告白。事実に正確であること、分かりやすさに加え、楽しんで読んでもらうための“遊び”も入れていると明かした。

 強盗殺人などの罪で死刑判決が確定していた袴田さんは14年3月、静岡地裁の再審開始決定により48年ぶりに釈放された。しかし、18年6月に東京高裁が再審開始を取り消したため、現在は再収監される恐れがある。集会では袴田さんの再審無罪を求めるとともに、再収監を食い止める活動していくアピールを採択した。

白井・具志堅のランカー、長濱陸と山下賢哉が移籍

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 角海老宝石ジムは23日、白井・具志堅スポーツジムに所属する日本ウェルター級5位の長濱陸(写真右)の同ジムへの移籍を発表。同じく白井・具志堅の日本バンタム級5位、山下賢哉(同左)はJBスポーツジムに移籍すると本人がSNSで明らかにした。

 27歳の長濱(9勝4KO2敗1分)は2015年の全日本ミドル級新人王。17年8月に日本S・ウェルター級王者だった井上岳志(ワールドS)に挑戦して敗れている。

 22歳の山下(13勝10KO5敗)は14年の全日本フライ級新人王で、日本ユースS・フライ級初代王者。先月、元世界2階級制覇王者ジョンリエル・カシメロ(比)に敗れた一戦が直近の試合だ。

エドワーズがWBCフライ級V1 モレノに完封勝利

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 ロンドンのカッパー・ボックス・アリーナで23日(日本時間24日)行われたWBC世界フライ級タイトルマッチは、王者チャーリー・エドワーズ(英)が挑戦者14位アンヘル・モレノ(スペイン)に12回、3-0判定勝ち。クリストファー・ロサレス(ニカラグア)を攻略して獲得したベルトの初防衛を果たした。

 試合はフットワークに乗せてエドワーズが的確なパンチとカウンターで優勢に展開。8回には右で倒す攻勢。モレノは最後まで気力を前面に対処したが、テクニックとスピードで上回る王者を崩せなかった。スコアカードは3ジャッジ一致の120-107でエドワーズの手が上がった。

 モレノはエドワーズが2016年に敗れたジョンリエル・カシメロ(比=当時IBFフライ級王者)戦でスパーリングパートナーに起用された選手。王者は「彼が頑丈なことは知っていたからフルラウンドの勝負になると思ったけどパーフェクトな出来だった」とコメント。

 また、「IBF王者モルティ・ムザラネとの統一戦、S・フライ級のカリド・ヤファイ(WBA)挑戦も希望している」とも語った。

■フライ級世界王者

WBA アルテム・ダラキアン(ウクライナ=V2)
WBC チャーリー・エドワーズ(英=V1)
IBF モルティ・ムザラネ(南ア=V1)
WBO 田中恒成(畑中=V1)
※ムザラネは5月13日、後楽園ホールで黒田雅之(川崎新田)とV2戦


マルティネスが逆転勝ち WBCフライ級挑戦権獲得ヘビー級プレフ生き残る、元王者マグダレノ再起

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■メキシコシティ近郊メテペックで23日(日本時間24日)行われたWBCフライ級挑戦者決定戦は、同級2位フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)が同1位アンドリュー・セルビー(英)に5回57秒KO勝ち。同日英国で初防衛に成功した王者チャーリー・エドワーズ(英)挑戦に前進した。

マルティネスはレバー打ちでセルビーを沈めた

身長で勝るセルビー(IBFフェザー級王者リーの弟)が左右にスイッチしながらアウトボクシングを披露。4回を終わって39-36×2、38-37(3回にセルビーがカットしたため、マルティネスは減点1)で英国人がリード。しかし5回、メキシカンの左レバー打ちでセルビーはダウン。カウントアウトされた。Photo/Zanfer Promotions

■現地時間22日、南米チリのサンフランシスコ・デ・モスタサルで行われたWBA・S・フライ級挑戦者決定戦は3位アンドリュー・マロニー(豪州)が2位ミゲル・ゴンサレス(チリ)に8回2分50秒TKO勝ち。左フック一撃で倒したマロニーは王者カリド・ヤファイ(英)への挑戦権を得た。WBAはヤファイに対し1位リボリオ・ソリス(ベネズエラ)との指名試合を通達している。

■23日(日本時間24日)ロサンゼルス近郊コスタメサにIBFヘビー級1位クブラット・プレフ(ブルガリア)が登場。5回に左目を大きくカットするハンディを負ったが、相手のWBA14位ボグダン・ディヌ(ルーマニア)を7回連打で倒し、この回2分40秒KO勝ち。統一王者アンソニー・ジョシュア(英)挑戦に望みをつないだ。

同じトップランク&ESPNのカードのセミで元WBO・S・バンタム級王者ジェシー・マグダレノ(米)が以前、下田昭文やギジェルモ・リゴンドウと対戦した元WBA同級王者リコ・ラモス(米)にフェザー級10回戦で3-0判定勝ち.スコアは99-91、98-92、97-93。マグダレノはアイザック・ドグボエ(ガーナ)戦から再起を飾った。

MVPに望戸紀花、高橋昴 第8回全日本UJ大会

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 小、中学生ボクサーが日本一を争う第8回全日本UJボクシング大会(日本ボクシング連盟主催)が23、24の2日間、前橋市のALSOKぐんま総合スポーツセンターサブアリーナで開かれた。初日は小学男女、中学女子全試合と中学男子の44キロ級までの50試合が行われ、最終日の24日は中学男子46キロ級から68キロ級まで23試合が行われた。

 北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、四国、中国、九州の9ブロックと開催地の群馬県の各予選を勝ち抜いた151人が出場。未来のオリンピアンを目指してレベルの高い戦いを展開した。

右フックでダウンを奪ったMVPの高橋昂

 中学女子48キロで優勝の西中結菜(関西・美原西)が小学5年から大会5年連続優勝を飾った。西中はUJ無敗の21連勝、4月からは浪速高校に進む。

 男子では中学44キロの藤木勇利(関西・生野)、小学34キロの藤木勇我(関西・西生野)が兄弟Vを果たした。

 この大会から優秀選手が選ばれることになり、初日MVPに小学女子46キロの望戸紀花(中国・大野西)、2日目MVPに中学男子56キロの高橋昴(関東・中野第八)が審判らの投票で決まり、プロ世界王者の井上尚弥のサイン入りグローブが内田貞信・日本ボクシング連盟会長から手渡された。

兄弟で優勝を決めた藤木勇利(左)と勇我

■各級優勝者
▽中学生男子
36キロ 中居真杜(関西・熊取)
    川瀬一葉(九州・大矢野)
    本村蒼太(関西・大成)
    田中悠雅(北海道・清田)

40キロ 岡 朱里(中国・郷内)
    遠藤龍匠(関東・成瀬台)
    平井 温(関西・春木)
    山下学人(九州・古賀)
    及川 丈(東北・青森沖館)

44キロ 元山琉希(中国・倉敷南)
    藤木勇利(関西・生野)
    金谷成留(九州・日章学園)
    石本海地(北海道・恵明)
    定廣征季(関西・北宇治)
    千葉銀仁(東北・平泉)

48キロ 藤田大夢(東北・滝沢南)
    吉住将丈(九州・高取)
    横田拳信(北海道・緑が丘)
    新庄銀次(四国・大野原)
    森脇龍星(関西・北須磨)

52キロ 吉良大弥(関西・門真市立第二)
    山川健太(関西・中部)
    横井貫大(東海・甚目寺南)
    石山朋毅(東北・大石田)
    近藤虎仁(四国・西条東)
    円谷健聖(関東・水戸第一)

56キロ 川上真生(北海道・東陽)
    高橋 昴(関東・中野第八)
    宮崎 栞(中国・瀬野川)
    大久保航(九州・鹿屋東)
    山本壮汰(四国・北条南)
    六井 和(北信越・内野)

60キロ 田河真羽(関西・浪速)
    南  優(北海道・清田)
    高橋慶翔(関東・村上東)
    滝本悠人(四国・山田)
    佐々木駿(東北・東水沢)

64キロ 薦田拓武(北海道・米里)
    梶野翔太(関西・新池)
    香月八雲(関西・下京)

68キロ 水原彰吾(九州・城北)
    金木美音斗(関東・君津)

5年連続で今大会優勝を飾った西中結菜

▽中学生女子
36キロ 長浜まやね(関東・総和北)=認定

40キロ 三井来那(関西・大成)
    加藤花音(関西・藤井寺)

44キロ 寺田都姫(九州・田代)
    小林澪羅(群馬・大泉北)
    小島 麻(関西・香芝北)

48キロ 西中結菜(関西・美原西)
    佐藤七海(東北・金ヶ崎)

52キロ 中野芳香(関東・大島)
    高倉日向(関西・浜寺南)

56キロ 山﨑亜姫(北海道・光陵)
    竹森狭霧(関西・東宇治)

60キロ 池田彩花(四国・山田)=認定

▽小学生男子
34キロ 中山聖也(九州・美和台)
    藤木勇我(関西・西生野)
    作野辰嘉(中国・住吉)
    樋川大竜(東北・青森三内)
    川口流空(四国・久枝)

38キロ 新井伸尭(関東・新宿)
    村上雅喜(九州・龍田西)
    杉山律希(東海・中島)
    桐越 藍(北海道・札苗)

42キロ 松岡良聖(東北・長町南)
    渡辺大虎(群馬・宮郷第二)
    岡野龍之介(関西・宇治田原)
    渡邊隼平(関東・名崎)

46キロ 西村弘應(関西・意岐部東)
    柿崎世央(東海・中野)
    南 龍星(北海道・清田)

50キロ 堀江耀斗(関西・南部)
    斉藤 翼(中国・灘崎)

54キロ 中村拳凰(関東・北原)=認定

57キロ 高津 優(北海道・元町北)

▽小学生女子
34キロ 三木姫愛(関西・福泉)

38キロ 北野 凜(大阪・藤井寺南)
    高木あい(北信越・岩船)

42キロ 岡部月香(群馬・城南)
    山口 愛(関西・安立)

46キロ 望戸紀花(中国・大野西)
    北村光稀(関西・寝屋川市立南)
    金井紫南(群馬・碓東)

50キロ 秋山檮野(九州・糸口)=認定

54キロ 福永美海(九州・北谷第二)

リピネッツがピーターソンをTKO 元王者対決制す

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 米メリーランド州のMGMナショナル・ハーバーで24日(日本時間25日)行われたウェルター級12回戦は、元IBF・S・ライト級王者セルゲイ・リピネッツ(ロシア)が元IBF同級&WBAウェルター級正規王座を保持したラモント・ピーターソン(米)に10回2分59秒TKO勝ち。元王者同士の一戦を制してサバイバルした。

 序盤は14ヵ月前、現IBFウェルター級王者エロール・スペンスJr(米)に挑戦したピーターソン(34)がリーチ差とスピードを生かして対応。しかし体力で勝るリピネッツ(29)は打撃戦に持ち込み激しくチャージ。毎ラウンドのように一進一退のど突き合いとなり、会場は大興奮だ。

 終了ゴングがかき消されるラウンドもあり、セコンドからタイムキーパーにクレームがつく場面も。持ち前の懐の深さで対抗するピーターソンだが、リピネッツは強打で圧力をかけ続ける。

 迎えた10回、右でダメージを与えたリピネッツが懸命にラッシュ。リング中央にピーターソンが背中から崩れ落ちると、セコンドがタオルを投げ入れ、レフェリーが試合を止めた。両者とも1000発近いパンチを放った激戦だった。ピーターソンは現役引退をアナウンスした。35勝17KO5敗1分。

 カザフスタン出身のリピネッツは15勝11KO1敗。近藤明広(一力)との王座決定戦に勝利して手に入れたベルトをマイキー・ガルシアに奪われたあと2連勝。今後ウェルター級で王座を目指す。

小原佳太が渡米 アメリカン・ドリーム実現なるか

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 IBFウェルター級挑戦者決定戦に出場する同級5位の小原佳太(三迫)が25日、成田空港発の飛行機でアメリカに旅立った。小原は30日(日本時間31日)、米フィラデルフィアの2300アリーナで同級4位クドラティーリョ・アブドカクロフ(ウズベキスタン)と対戦する。

加藤&永末(右)トレーナーに挟まれ小原、減量は順調だ

 1週間前にヘルペスを発症して3日ほど練習を休み、この日は飛行機の出発が2時間遅れ、デトロイトでの乗り継ぎが微妙に。通常なら焦りも出そうなものだが、小原は「すべてポジティブにとらえている」「体重なのか、経験なのか、心の余裕はある。ピリピリはしていないです」と前向きにコメントした。

 ここまでの調整はおおむね順調だ。一昨日、昨日は最近入手した新しいアブドカクロフの映像をチェックし、「(以前に見たときと比べて)左ボディの印象が違っていた。左ボディには気を付けたい」とさらに試合のイメージを高めた。

 試合発表時にはフィラデルフィアが舞台のボクシング映画『ロッキー』を見たことがなかったが、出発前夜までにシリーズすべてを鑑賞。「僕の理想とするボクシング像ではないですけど(笑)、根底は打ち勝つということ。アメリカン・ドリームを実現するいい映画でした」と語り、米国でチャンスをつかもうとする自らの姿とロッキーを重ねた。

 この日は加藤健太、永末貴之の両トレーナーと出発。あとから横井龍一トレーナー、現地ではカットマンを担当するトレーナーのルディ・エルナンデス氏、元三迫所属ボクサーの座間カイ氏らが合流し、小原をサポートする予定だ。

フィリピン遠征の川島翔平 WBO・AP王座獲得ならず

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 WBOアジアパシフィックS・バンタム級タイトルマッチが25日、フィリピン・マニアのオカダマニラホテルで行われ、同級4位の川島翔平(真正)は王者ファン・ミゲール・エロルデ(比)に0-3判定負け。スコアは113-115、111-117×2だった。

 WBO2位にランクされるエロルデは28勝15KO1敗。日本同級9位の川島の金星ゲットはならなかった。戦績は17勝4KO3敗2分。

 同じリングで行われたWBO女子アジアパシフィック・フライ級タイトルマッチは、日本女子ミニマム級王者の日向野知恵(スパイダー根本)が王者キャセイ・モートン(米)に1-2判定で惜しくも敗れた。

 スコアは96-94で日向野、97-93、96-94でモートン。日向野は8勝2KO8敗1分。モートンは8勝1KO1敗3分。

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