Quantcast
Channel: Boxing News(ボクシングニュース)
Viewing all 12716 articles
Browse latest View live

無敗王者の三代大訓 あす元王者の渡邉卓也とV2戦

$
0
0

 あす27日後楽園ホールで開催される「DANGAN221」の計量が26日、日本ボクシングコミッションで行われ、メインのOPBF・S・フェザー級タイトルマッチは、王者の三代大訓(ワタナベ)が58.8キロ、挑戦者の渡邉卓也(青木)がリミットの58.9キロであすの試合に進んだ。

ホープ王者の三代(左)とたたき上げ元王者の渡邉が挑む

 昨年6月、プロ6戦目で王座を獲得した中央大出身のの三代(24歳=6勝2KO1分)。10月の初防衛戦で日本王者の末吉大(帝拳)を相手にドロー防衛をへて、今回のV2戦を迎えた。

 試合に向けては、末吉戦で大振りになった右ストレートを磨いてきた。2度目の防衛戦をクリアすれば「その先」を考えたくもなるが、「国内に強い選手はまだ4、5人いる。渡邉選手はその一人だと思う」と足元を見つめる。国内最強証明に向け、まずはキャリア豊富な渡邉を退けるつもりだ。

 一方、渡邉は30歳ながらすでにキャリアは44戦(35勝20KO8敗1分)。元WBOアジアパシフィック同級王者という肩書きもさることながら、アジアを中心に海外で13戦というキャリアは特筆に値するだろう。

 日本のリングは2016年大みそか、OPBF王者だった伊藤雅雪(伴流=現WBO世界王者)との統一戦に敗れて以来、2年3ヵ月ぶり。ホープと対決するたたき上げは「海外で地域タイトル戦をやってきて、国内でこういう試合がしたかった。自分が望んでいた試合。あしたが楽しみです」と腕を撫した。

 セミでは日本バンタム級3位の澤田京介(JB SPORTS)が日本S・バンタム級20位の中野敬太(KG大和)と54.5キロ契約8回戦。デビューから11連勝(9KO)の日本S・フライ級5位、梶颯(帝拳)はアーノルド・ガルデ(比)と同級8回戦を行う。


5.18サンダースvsイスフィ WBO・S・ミドル級暫定戦

$
0
0

 前WBO世界ミドル級王者でWBO・S・ミドル級1位のビリー・ジョー・サンダース(英)が5月18日、英スティーブニッジのラメックス・スタジアムで同2位シェファト・イスフィ(セルビア)とWBO・S・ミドル級暫定王座決定戦を行う。主催のフランク・ウォーレン・プロモーターが発表した。

 試合は当初、4月13日にWBO・S・ミドル級王座決定戦として行われるとアナウンスされた。これは王者ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)が王座返上、L・ヘビー級転向を表明したからだったが、その後ラミレスが王座を返上しないため、WBOがサンダースvsイスフィを暫定王座決定戦として認定した。

 サンダースは「もしラミレスが王座を返上すれば、私が(イスフィに勝てば)正規王者に昇格するだろう。だが、私はそれを望まない。チャンピオンを打ち負かしたいからだ。私はミドル級、S・ミドル級のだれとでも戦って、自分の強さを示したい」とコメントしている。

 サンダースは昨年10月、デメトゥリアス・アンドラーデ(米)とWBOミドル級王座の防衛戦を行う予定だったが、ドーピング検査で陽性反応を示して試合は中止に。サンダースは王座を返上した。

 その後、サンダース(27勝13KO無敗)は12月に英マンチェスターでの復帰戦に勝利し、S・ミドル級転向の意思を示していた。イスフィ(27勝20KO3敗2分)はこの試合が初のビッグネームとの対戦になる。

3階級制覇の井岡一翔、日本でライセンス再取得へ6月にも都内でWBO王座決定戦目指す

$
0
0

 元3階級制覇チャンピオンの井岡一翔(30)が27日、都内で記者会見を開き、日本ボクシングコミッション(JBC)のボクサーライセンスを再申請したと発表した。井岡はライセンス申請にあたりreason大貴ジム所属となり、6月にも国内でWBO世界S・フライ級王座決定戦に臨むプランも明らかになった。

国内復帰を表明した井岡(左)と瀬端会長

 井岡は17年末に引退宣言、翌年7月に現役復帰を表明したものの、JBCライセンスは取得せず、海外で2試合を行った。日本ボクシングコミッションはJBCライセンスのない日本人選手が国内で試合をすることに難色を示し、また、日本ボクシング協会はJBCライセンスを所得せず、海外のリングに上がる選手が増えることを懸念。3者で話し合いが進められた。

 昨年の再起にあたり4階級制覇、海外挑戦という目標を掲げた井岡は「また日本のリングに立てることをうれしく思う」とした上で「自分としては(海外で強い選手と戦うという)方向性に変わりはないし、これからも海外で試合をしていく」と強調した。

 以前の所属ジム会長で父親の一法氏との関係については「父は今回のことを理解してくれている」と説明。reason大貴の瀬端幸男会長は「(一法氏に)電話でよろしく頼む、と言われたので、もちろん世界チャンピオンにします、と約束した」と話した。

 これにより、井岡の国内での世界タイトルマッチが大きく現実味を帯びてきた。昨年大みそかに井岡を下してWBO・S・フライ級王者となったドニー・ニエテス(比)は初防衛戦を行わずに王座を返上。ランク2位の井岡は同1位アストン・パリクテ(比)と王座決定戦の交渉に入っている。

 瀬端会長と井岡をバックアップするTBSによると、6月に東京で同カードを実現させたいとのこと。ニエテス戦を踏まえ、トレーニングですべてを底上げしているという井岡は「いまでも4階級制覇できる自信はある」と力強く言い切った。

三代大訓がOPBF王座V2、渡邉卓也は奮闘も及ばず

$
0
0

 OPBF・S・フェザー級タイトルマッチが27日、後楽園ホール「DANGAN221」のメインで行われ、チャンピオンの三代大訓(ワタナベ)が同級4位で元アジアパシフィック同級王者の渡邉卓也(青木)に3-0判定勝ち。2度目の防衛に成功した。スコアは115-111、116-112、117-111。

三代(右)は右アッパー、右フックをうまく使った

 ともに長身の両者がジリジリと動きながらジャブの差し合って試合はスタート。三代はジャブと右アッパーを使い、渡邉はガードを上げながら右ストレート、距離を詰めて左ボディを打ち込もうとした。互いに譲らない序盤戦となったが、4回終了時の採点は40-36、39-37、38-38で三代がリードした。

 渡邉は5回にプレスを強めたが、三代のアッパーとジャブで思うように圧力をかけられない。逆に三代は6回、右フックを立て続けに打ち込み、渡邉は左目尻から出血。7回は渡邉が打ち合いを仕掛けたものの、三代が右アッパーを決めて挑戦者にダメージを与えた。8回は渡邉が盛り返し、8回を終わって三代のリードは77-75、78-74×2となった。

 終盤は挑戦者が気迫で攻め、チャンピオンに食い下がった。渡邉はボディを打ちとワンツー、三代はジャブと右フックで対抗。手数は渡邉、見栄えのいいパンチは三代か。最終回は打ち合って試合を終えた。

 7勝2KO1分で無敗をキープの三代は「(渡邉は)すごくボディ打ちがまかったし、嫌なときに出てこられた。勝てたことを誇りに思う。右が成長した成果がちょっとだけ出たと思う。国内でS・フェザー級は三代しかいない、と言われるよういになって世界に行きたい」。2年3ヵ月ぶりの後楽園ホールだった渡邉は35勝20KO9敗1分。

澤田(右)は文句なしの判定で中野との決着戦に勝利

◇54.5キロ8回戦
澤田京介(JB SPORTS)[3-0(77-75、78-74×2)]中野敬太(KG大和)
 16年4月に引き分けた両者の再戦は、日本バンタム級3位の澤田が先制。ジャブの差し合いで優位に立ち、2回には右を決めて日本S・バンタム級20位の中野にダメージを与えた。

 澤田はジャブから右、ボディ打ちと攻めの幅を広げ、4回には右カウンターを決めて、さらにリードを広げた。劣勢の中野は後半、前に出て追い上げたが、澤田は有効打で最後まで上回った。澤田は13勝6KO2敗1分。中野は15勝3KO14敗6分。

◇S・フライ級8回戦
梶颯(帝拳)[3-0(78-75、78-74、80-73)]アーノルド・ガルデ(比)
 日本S・フライ級5位の梶はフィリピンL・フライ級8位のガルデを倒しにいったが、小柄なガルデは俊敏で、打っては離れ、近づくとクリンチが巧み。梶はコンビネーションを打ち込んだり、強引にパワーで押し込んだりしたもののガルデを攻めあぐねた。

 梶は被弾こそほとんどなかったが、後半に入ると手数が減り、最後まで攻撃の糸口を見つけられなかった。それでも判定は問題なく、デビューからの連勝を12(9KO)に伸ばした。ガルデは9勝3KO7敗3分。

坂本真宏が再起 5.26大阪市大でダブルWBO・AP戦

$
0
0

 六島ジムは26日、大阪市の大阪市立大学で昨年大みそかに中国・マカオで世界初挑戦に失敗した大学院ボクサー、坂本真宏(28=六島)の再起戦を5月26日、坂本が通う大阪市立大学の第二体育館で行うと発表した。

 試合はWBOアジアパシフィック・フライ級王座決定戦で同級2位の坂本は同級3位、阪下優友(27=角海老宝石)と対戦。セミで同バンタム級タイトル戦も行い、同級14位、ストロング小林佑樹(27=六島)がチャンピオンのベン・マナンクィル(27=フィリピン)に挑む。小林も昨年末、OPBFバンタム級王座決定戦で敗れており、2人の再起戦がダブルタイトル戦となる。

左から大阪市大の荒川学長、坂本、小林

 坂本は大学院工学研究科に在籍。大学OBらの支援を受けてIBFフライ級王者、モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に挑戦したが、10回終了TKOで敗れた。

 坂本は試合の1ヵ月前に大阪市内の病院での総合検診で脳のMRI検査を受けたところ、脳の中心部に動脈瘤の疑いがある白い影が映り、3ヶ月後に再検査を言い渡された。

「家族も呼んでくださいと言われて、頭が真っ白になりかけたが、試合に集中するしかないと言い聞かせて、練習を続けて、マカオに向かいました」。深い悩みを抱えたままの結果は相手の手数に対抗できず完敗となり、引退も考えていたという。

 しかし、2月の再検査で異常はないことが判明。胸をなで下ろしていたところに、荒川哲男・大阪市大学長から「坂本君がマカオで勝ったときは、初防衛戦を大阪市大で開きたいとみんなで考えていた。たくさんのOBに応援してもらったのだから、いま一度みんなの前で戦ってみては」と試合開催の要請があった。

 医者でもある荒川学長は「試合後も脳のことはまったく知らなかった。MRI検査で血管が動いて、影になることもあるようだ。サポートしていただいたOBに恩義を感じていますし、いずれボクサーは引退しなければならないが、坂本選手のためにもう一度チャンスを作りたかった」と話し、大学で初のプロ興行開催を決断した。

 坂本は「ボクサーとして前に進んでいくのが応援していただいた方々への恩返しになると思います。相手も好戦的な選手で、打ち合って面白い試合をします」と決意を語った。

 OPBFバンタム級王座決定戦で、栗原慶太(26=一力)に4度倒されながら不屈の闘志で大接戦に持ち込んだ小林は「3度目のタイトル挑戦で負けてしまったのにまたチャンスをいただいた。相手は強いが何が何でも勝つ気でいきます」。

 栗原との試合は1分長い4分のラウンドなどがあり、無効試合の声も上がった。「再戦になるのかなとずっと落ち着かなかった。今度はもっと冷静に戦いたい」と意欲を語った。

 枝川孝・六島ジム会長は「坂本が通う大阪市大でダブルタイトルマッチができることになり、感謝している。世界戦を経験した坂本にはKOで圧倒してほしい。試合当日、大阪市大の女子学生は無料招待することも考えている」と話していた。

高校選抜きょう決勝 3冠の田中将吾ら順当勝ち

$
0
0

 25日からALSOKぐんま総合スポーツセンター・サブアリーナ(群馬県前橋市)で行われているアマチュアの第30回全国高校ボクシング選抜大会兼JOCジュニアオリンピックカップ大会は27日に準決勝を終え、男子8階級、女子3階級の決勝進出選手が出そろった。

4冠を狙う田中将吾(左)は強豪岩渕大輔に4-1判定勝ち

 明日のボクシング界を背負うと期待されるホープが何人も出場している今大会、男子は全国大会3冠の田中将吾(浪速)や2冠の荒武一真(鹿屋工)、堤麗斗(習志野)、田中空(武相)ら好選手が順当に勝ち残っている。

 特に激戦区のL・ウェルター級は直近の三大会を制した3強が出場した。この日は田中空と由良謙神(芦屋学園)の強豪が対決し、見ごたえある攻防を展開した末、選抜優勝の田中がインターハイ王者由良を僅差の5-0判定で破った。決勝では国体王者の高橋麗斗と激突する。

L・ウェルター級の田中空(右)は決勝で高橋と対戦

 女子フライ級は昨年の全日本選手権(ジュニア)を制した2人が直接対決。安村可麗(堺工科)が階級をL・フライから上げた篠原光(日体大桜華)と激突する。

 決勝は28日午前10時半から開始される(入場無料)。以下は決勝カード(カッコ内の「日連」は日本連盟推薦)

■女子
ピン級 貞松優華(日連・高志館)vs.山中百合香(東海・三好)

フライ級 安村可麗(日連・堺工科)vs.篠原 光(日連・日体大桜華)

ライト級 高橋美波(関東・花咲徳栄)vs.木村萌那(東海・岐阜工)

■男子
ピン級 荒竹一真(日連・鹿屋工)vs.田端佑元(九州・日章学園)

L・フライ級 田中将吾(日連・浪速)vs.高見亨介(関東・日出 通信)

フライ級 梶原 嵐(日連・崇徳)vs.矢野利哉(四国・松山工定)

バンタム級 松本敬人(四国・松山工)vs.宇塚大輔(関東・駿台学園)

ライト級 堤 麗斗(日連・習志野)vs.川上海音(北海道・旭川龍谷)

L・ウェルター級 高橋麗斗(日連・ 沼南)vs.田中 空(日連・武相)

ウェルター級 和賀聖龍(東北・水沢工)vs.松久保拓海(九州・鹿屋工)

ミドル級 黒部竜聖(北海道・札幌工)vs.仲野 玲(関西・ 西和清陵)

木村翔が中国に出発 同門応援→羽田空港直行

$
0
0

 前WBO世界フライ級チャンピオンの木村翔(青木)が27日深夜、羽田空港発の便で中国・上海に出発。木村は30日、現地で昨年9月の世界王座陥落以来の試合となるOPBFシルバー・フライ級王座決定戦に臨む。

後楽園ホールから羽田空港に直行の木村

 木村は27日、後楽園ホールで行われたOPBF・S・フェザー級タイトルマッチに出場した同門の渡邉卓也を応援。チャレンジャーの渡邉は敗れてしまったが、イベント後の控え室でメディアの取材に応じた。

 試合直前の生応援は異例だが、同い年で長く青木ジムをともに支えてきた渡邉のタイトルマッチだけに「卓也くんの試合じゃなかったら応援に来なかったと思う」と木村。タイトル獲得ならずで「負けたけど気持ちの部分では伝わってきた」と言いながら、さすがに元気はなかった。

 それでも自らの試合に関しては「しっかり倒して勝ちたい」と気持ちを切り替えて、これまで通りのコメント。ミニマム級で2度の世界挑戦経験を持つウィチャー・プライカオ(タイ=ピグミー・ゴーキャットジム)にインパクトのある勝ち方をして、中国プロモーターに世界戦開催をアピールする意気込みだ。

ボクシング協会ら最高裁へ、袴田さんの再審求める

$
0
0

 1966年に起きた強盗殺人事件で死刑が確定し、2014年に釈放された元プロボクサーの袴田巌さんを支援する日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会ら支援グループは27日、最高裁判所に裁判をやり直す再審を認めるよう要請した。

ボクシング関係者を先頭に横断幕を掲げて最高裁入り

 ボクシング界からは新田渉世、今岡武雄、本田秀伸の各会長、袴田事件を伝える協会制作の漫画『スプリット・デシジョン』で作画を担当している森重水さんらが参加した。

 静岡地裁は2014年3月、DNA鑑定などをもとに再審開始を決定し、袴田さんは48年ぶりに釈放された。しかし、東京高裁が昨年、逆に再審を認めない決定を出し、弁護団が最高裁に特別抗告している。

 3月27日は袴田さんが5年前に釈放された日にあたり、要請活動はこれに合わせて行われた。3万6000人あまりの署名を提出した支援者は「高裁がDNA鑑定の信用性を否定したのは誤り。最高裁はただちに高裁の決定を取り消すべきだ」と声を上げた。


日本タイトルで激突の4選手が“前哨戦”で火花!源大輝vs阿部麗也、田村亮一vs久我勇作

$
0
0

 後楽園ホールで27日行われた「DANGAN」イベントで、5月に行われる日本タイトルマッチに出場する4選手がリングイン。前哨戦とも言える舌戦がなかなか面白かったので紹介しよう。

強打の源(左)と評価の高いサウスポー阿部

“新元号初のタイトルマッチ”と紹介された日本フェザー級戦はチャンピオンカーニバルの中でも注目の一戦で、5月1日後楽園ホールでゴングとなる。王者の源大輝(ワタナベ)に対し、言いたい放題だったのは、ただ一人ラフなスタイルにサングラスをかけて登場した挑戦者の阿部麗也(KG大和)だった。

「日本チャンピオンはだれでもなれるポストではない。そういう意味で源チャンピオンをリスペクトしている。けど、ぶっちゃけチャンピオンの器ではないと思う」

「ほんと、5月1日はオレのために祝日になったと思ってます。一番注目されているとチャンピオンは言ってましたけど、オレのおかげで注目されているので、みなさんの期待に応えるように圧倒して勝ちたいと思います」

 これには源もイラッときたか、最初は「阿部選手とメインを張れることをうれしく思う」と優等生的発言だったが、最後は「もちろん阿部選手の世界ランク(IBF4位)あっての興行ですが、自分も16勝13KOは伊達じゃない。オレの殺気がこもったパンチを受けてもらいます。オレの拳はそんなに軽くない」と拳を握りしめた。

王者の田村(左)と元王者の久我。リベンジか返り討ちか

 もう一つのタイトル戦、日本S・バンタム級タイトルマッチ、チャンピオンの田村亮一(JB SPORTS)と元王者の久我勇作は(ワタナベ)は5月18日、墨田区総合体育館で激突する。こちらは田村が辛辣だった。

「複雑な気持ちが多すぎて、全然テンションが上がらない。ずっと(再戦を)断り続け、僕がチャンピオンになったらやっぱり好きですみたいな対応をされても。なんでもいいからベルトがほしいという発想のヤツには負けたくない」

 両者は17年7月の日本タイトル戦で対戦し、王者だった久我が田村に判定勝ち。その後の経緯が田村は気に入らないらしい。

 これには久我もムッときたか「田村選手は自分がチャンピオンのときに一度防衛戦で勝ってます。複雑な気持ちは一緒です。そのときは判定で勝ったので、次はぶっ倒して勝ちたいと思います」と“ぶっ倒す”に力を込めた。

 危険なムードをプンプンと漂わせながらリングから去っていった4選手。熱いバトルを大いに期待させるマイクアピールだった。

荒川仁人がウクライナ遠征 4.20五輪銀のホープと

$
0
0

 前WBOアジアパシフィック・ライト級王者でWBO同級7位にランクされる荒川仁人(ワタナベ=写真)が4月20日、ウクライナのキエフスポーツ宮殿で、WBO11位のデニス・ベリンチク(ウクライナ)と対戦することになった。試合はベリンチクの保持するWBOインターナショナル同級王座がかけられる。

 2013年にWBCライト級暫定王座決定戦、14年にWBC同級挑戦者決定戦に敗れた荒川はその後もあきらめずに世界を狙い続け、16年に2度目の日本タイトルを獲得し、17年にはWBOアジアパシフィック王座に就いた。

 対戦相手の30歳、ベリンチクは2011年世界選手権と12年のロンドン五輪L・ウェルター級でともに銀メダルを獲得している元トップアマ。15年にプロに転向して10連勝(7KO)をマークしている。

 37歳のサウスポー荒川は32勝18KO6敗2分。なかなか世界挑戦の難しい状況にあって、世界にアピールすべく、ウクライナのホープとの試合を選択した。

堤麗斗、篠原光がJOC杯獲得 高校選抜戦

$
0
0

 アマチュアの第30回全国高校ボクシング選抜大会兼JOCジュニアオリンピックカップ大会の決勝戦が28日、ALSOKぐんま総合スポーツセンター・サブアリーナ(群馬県前橋市)で行われ、男子8階級、女子3階級の計11階級の選抜チャンピオンが決定した。

JOC杯に輝いた男子の堤(左)と女子の篠原

 大会MVPに相当する選手に贈られるJOCジュニアオリンピックカップは、男子はライト級の堤麗斗(習志野)が、女子はフライ級の篠原光(日体大桜華)が受賞した。ともにトーナメントをRSC、または5-0判定で勝ち抜き、圧倒的な実力を発揮した。

 L・ウェルター級の激戦区は決勝でライバル高橋麗斗(沼南)との激闘を5-0で制した田中空(武相)が優勝し、今大会の優秀選手賞を獲得。L・フライ級田中将吾(浪速)は高見亨介(日出)を接戦の末4-1判定で破り、高校の全国大会4冠目を達成し、技能賞受賞。

 またピン級の王者荒竹一真(鹿屋工)も田端佑元(日章学園)との九州対決を5-0判定で制し、高校3冠で敢闘賞に輝いた。

田中空(右)は高橋麗斗とのライバル対決を制した

 他に女子優秀選手賞には、ライト級で高橋美波(花咲徳栄)を2回RSCで破り、全日本選手権に続く2冠目を手にした木村萌那(岐阜工)が受賞した。以下は決勝の試合結果(カッコ内の「日連」は日本連盟推薦)

■女子
ピン級 貞松優華(日連・高志館)4-1判定 山中百合香(東海・三好)

フライ級 篠原 光(日連・日体大桜華)5-0判定 安村可麗(日連・堺工科)

ライト級 木村萌那(東海・岐阜工)RSC 2R 高橋美波(関東・花咲徳栄)

■男子
ピン級 荒竹一真(日連・鹿屋工)5-0判定 田端佑元(九州・日章学園)

L・フライ級 田中将吾(日連・浪速)4-1判定 高見亨介(関東・日出 通信)

フライ級 梶原 嵐(日連・崇徳)5-0判定 矢野利哉(四国・松山工定)

バンタム級 松本敬人(四国・松山工)3-2判定 宇塚大輔(関東・駿台学園)

ライト級 堤 麗斗(日連・習志野)5-0判定 川上海音(北海道・旭川龍谷)

L・ウェルター級 田中 空(日連・武相)3-2判定 高橋麗斗(日連・沼南)

ウェルター級 松久保拓海(九州・鹿屋工)3-2判定 和賀聖龍(東北・水沢工)

ミドル級 仲野 玲(関西・西和清陵)5-0判定 黒部竜聖(北海道・札幌工)

小西伶弥が世界再挑戦、女子の佐伯霞は4戦目で世界

$
0
0

 真正ジムは28日、神戸市のホテルで会見、IBF・L・フライ級3位、小西伶弥(25=真正)が5月19日、同市のポートピアホテル大輪田の間で同級王者、フェリックス・アルバラード(30=ニカラグア)に挑戦すると発表した。

 また、4月27日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第二競技場で多田悦子(37=真正)が返上したWBO世界女子ミニマム級王座をWBOアジアパシフック女子ミニマム級王者、佐伯霞(22=真正)とエリザベス・ロペス(26=メキシコ)で決定戦を行うことも同時に発表した。

左から世界再挑戦の小西、初挑戦の佐伯、4団体を狙う多田

 小西は昨年3月、WBA・L・フライ級王座決定戦でカルロス・カニサレス(ベネズエラ)に判定で敗れ、世界初挑戦が実らなかった。

 7月にWBOアジアパシフック同級王座を獲得。12月に初防衛を果たしているが、早くも巡ってきた世界再挑戦に「パワー負けしないように砂浜や坂道のダッシュで鍛えている。一発当てた後、パンチをどうつないでいくかを課題に練習に取り組んでいる。悔しい思いはもうしたくないし、2度も負けたらチャンスはないので、何が何でも世界チャンピオンになります」と気持ちを強調した。

 王者のアルバラードは13年の大みそかに当時のWBA世界L・フライ級王者、井岡一翔(井岡)に挑戦。判定負けしたが、打ち合って粘りのボクシングをみせた。14年にはWBA王者フライ級王者、フアン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)に挑戦して判定負け。

 昨年10月の王座決定戦でランディ・ペタルコリン(フィリピン)を7回TKOで破って、念願の世界王座を獲得した。34勝30KO2敗の歴戦の雄だ。

 近大を中退してプロ4戦目で世界挑戦をつかんだ佐伯は「自分の夢である世界チャンピオンになるため、プロ入りしたが、こんなに早くチャンスをいただけるとは思ってもみなかった。距離感をコントロールして、上下にパンチを散らして、強いパンチを打ち込みたい」と抱負を語った。佐伯は3勝2KO、ロペスは6勝1KO1敗4分。

 王座を返上した多田は佐伯の世界戦のセミでカニャラット・ヨーハンゴー(タイ)とWBC世界女子ミニマム級挑戦者決定戦を行う。この試合を制し、続くWBC王座戦に勝利すれば女子初の4団体制覇王者の偉業を達成する。

「ノーダメージでこの決定戦をクリアして、4団体制覇のスタート地点に立ちたい」と意欲を語り、世界初挑戦の佐伯に「雰囲気にのまれず、最後は気持ち」と熱いエールを送った。

3月度最新日本ランキング発表田中教仁、堀川謙一、中谷潤人、田村亮一が防衛戦

$
0
0

 日本ボクシングコミッション(JBC)は28日、最新3月度の日本ランキングを作成した。チャンピオン陣ではミドル級の竹迫司登(ワールドS)が引き分けで2度目のタイトル防衛に成功。またS・ウェルター級は渡部あきのり(角海老宝石)の暫定王座返上により正規王者新藤寛之(宮田)の一人王者体制に戻った。

 今月ランキングに入った選手は、ミニマム級2位に2月の世界初挑戦に失敗した谷口将隆(ワタナベ)、フェザー級2位にゼネシス・セルバニア(カシミ)、L・フライ級6位山口隼人(三迫)、バンタム級12位富施郁哉(ワタナベ)の面々。

V1戦を迎えるフライ級の中谷(左)とS・バンタム級の田村

 ほか、フライ級(王者は中谷潤人=M.T)の指名挑戦者は3位中野ウルフ(橋口)、同じくL・フライ級(王者は堀川謙一=三迫)は1位多田雅(TI山形)、S・バンタム級(王者は田村亮一=JBS)が1位久我勇作(ワタナベ)と決まった。

田中(左)&堀川の三迫コンビも初防衛戦が決まった

 中谷vs中野は6月1日、後楽園ホール、堀川vs多田は5月19日、小西伶弥(真正)のIBF世界L・フライ級タイトルマッチが開催される神戸ポートピアホテル、田村vs久我は5月18日、墨田区総合体育館で行われる。またミニマム級王者田中教仁(三迫)の初防衛戦が6月13日、春口直也(橋口)を相手に行われることも報告された。

竹中良は判定負け 中国のIBFシルクロードT決勝

$
0
0

 元OPBFフェザー級チャンピオンで日本同級9位の竹中良(三迫=写真)が28日、中国・北京郊外で行われたIBFシルクロード・トーナメントのS・フェザー級決勝10回戦でゲオゴリー・ルスク(ウクライナ)に1-2判定負け。スコアは96-93で竹中、96-94、97-93でルスクだった。

 大会はIBFチャイナ主催。竹中は昨年12月、タイで行われた準決勝に勝利して決勝に進出を決めたが、決勝で相手予定だったキルギス選手がビザの問題で出場を取りやめたため、対戦相手が急きょ変更になるという試合だった。

 33歳の竹中は18勝11KO5敗1分。19歳のルスクは8勝4KOで無敗をキープ。

ウシクWBA王座を返上 5月米国でヘビー級デビュー

$
0
0

 クルーザー級の“比類なき”チャンピオン、4冠統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)がWBA王座を返上した。27日(日本時間28日)マネジャーがソーシャルメディアを通じて伝えた。直接の原因は元王者デニス・レベデフ(ロシア)との指名試合をWBAから通達されていたためだった。

 レベデフは現在WBAランキングに名前が消えているが、“休養チャンピオン”に認定されている。17年までブランクが多かったが、昨年は2度リングに上がり2勝している。

 WBAはウシクの下にベイブ・シュメノフ(カザフスタン)が正規チャンピオン、アルセン・グラムイリアン(アルメニア)がゴールド・チャンピオン(以前の暫定王者に相当)に君臨。ファンの混乱を招いている。ウシクvsレベデフは入札が予定されていた。今後どのような形で複数王座が推移するか予断を許さない。

 一方ウシクはヘビー級&米国デビュー戦が確実視される。メディアによると5月18日、シカゴ登場が有力。相手は統一王者アンソニー・ジョシュア(英)に挑戦したカルロス・タカム(カメルーン=フランス)が最有力候補だといわれる。

 ウシクは他のWBC、IBF、WBOクルーザー級王座はまだ保持するが、返上は時間の問題だと思われる。今回のWBAに続き、6月、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)のカードで予定されるクリストフ・グロワスキvsマイリス・ブリーディスのWBOクルーザー級暫定王座戦の勝者が正規王者に昇格する可能性が高い。


あす再起戦の木村翔「ま、試合できればいいんで」OPBFシルバー戦 対戦相手が計量失格

$
0
0

 前WBOフライ級チャンピオン木村翔(青木)の再起戦計量が29日、中国上海のソフィテルホテルで行われた。OPBF同級シルバー王座がかけられる試合だが、相手のウィチャー・プライカオ(タイ=ピグミー・ゴーキャットジム)が52キロで失格。リミットの50.8キロでクリアした木村が勝利した場合のみ新チャンピオンが誕生する変則タイトルマッチとなった。

プライカオが計量失格、木村はスカッと勝ってほしい

 木村は「ボクサーの資格ないですね」と体重を作れなかったウィチャーの体たらくに厳しかったが、「ま、試合できればいいんで」とすぐさま気持ちを切り替えた。

 これまで世界戦続きだったこともあり、田中恒成(畑中)との激闘からの再起戦とはいえ今回はよりリラックスできているようだ。この日も中国関係者からのサイン攻め、写真攻めに嫌な顔ひとつせず応じていた。

「あすはしっかりと倒して勝ちます」と木村。なおウィチャーは当日計量で増量の上限を56キロに定められている。

山内(左)と今野は世界ランカー戦、こちらも注目したい

 また同じリングで、5対5で開催される日中対抗戦のほうは出場の全選手が無事に計量をパスした。

 WBAの地域王座を争うフライ級の山内涼太とS・ライト級の今野裕介の角海老宝石コンビも順調に仕上げた様子。山内はウラン・トロハズと、今野もバイジャンボ・ナスィウラと、それぞれ世界ランカーにアタックする。

 ほか日本からは前川龍斗(K&W)、五十嵐康次(UNITED)、安井誉(森岡)が出場する。

 角海老宝石ジムによると、イベントの模様は日本時間22時35分から以下のサイトで生配信される予定。山内のWBAインターナショナル戦から放送開始、今野のWBAアジア戦は放送時間の許す限り配信とのこと。
http://sports.cctv.com/epg/?channel=CCTV5&date=20190330

アコスタvsガニガン あすWBO・L・フライ級戦拳四朗、京口紘人の対抗王者

$
0
0

 日本のリングに上がった同士で争われるWBO世界L・フライ級タイトルマッチの計量が29日行われ、王者アンヘル“ティト”アコスタ(プエルトリコ)がリミットの108ポンド(48.97キロ)、挑戦者で元WBC同級王者ガニガン・ロペス(メキシコ)が107.4ポンド(48.72キロ)を計測し合格した。試合は明日30日(日本時間31日)米国カリフォルニア州インディオのファンタジー・スプリングス・カジノで挙行される。

強打のアコスタ(左)にベテランのロペスが挑む

 アコスタは2年前、名古屋で当時のL・フライ級王者、田中恒成(畑中)に挑戦しダウンを喫して判定負け。しかし田中が返上したベルトを決定戦で獲得し今回が3度目の防衛戦。田中戦以外は19勝19KOと軽量級離れした強打を誇る。

 対するロペスは昨年5月、WBC王者拳四朗(BMB)との再戦で2回KO負け。しかし11月、井上尚弥に挑戦したリカルド・ロドリゲス(米)に判定勝ちで復帰としぶとさを見せている。

 L・フライ級はWBAスーパー王者に京口紘人(ワタナベ)、WBC王者に拳四朗(BMB)が君臨し、小西伶弥(真正)が5月19日、IBF同級王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)に挑戦が決定。日本にとって注目のクラスだ。

メインは期待のガルシア(左)がロペスと対戦

 ゴールデンボーイ・プロモーションズのイベントでメインを務めるのが同社が売り出すライアン・ガルシア(米)。ホセ・ロペス(プエルトリコ)とライト級10回戦を行うガルシアは134.6ポンド(61.05キロ)、ロペスは134ポンド(60.78キロ)をマーク。

 またメキシコのトップ・プロスペクト、エドゥアルド“ロッキー”エルナンデス(WBC・S・フェザー級2位)が米国デビュー。エルナンデスは128.8ポンド(58.42キロ)、相手のイブラハム・ムゲンダー(タンザニア)は129ポンド(58.57キロ)を計測した。Photo from Tom Hogan-Hoganphotos/Golden Boy

小原佳太が計量合格 あす勝負のIBF挑戦者決定戦

$
0
0

 あす30日(日本時間31日)米フィラデルフィアの2300アリーナで行われるIBF世界ウェルター級挑戦者決定12回戦の前日計量が29日行われ、同級5位の小原佳太(三迫=写真)は146.2ポンド(66.31キロ)、同4位のクドラティーリョ・アブドカクロフ(ウズベキスタン)は145.8ポンド(66.13キロ)でリミットの147ポンド(66.68キロ)をクリアした。

 小原(20勝18KO3敗1分)がアメリカで試合をするのは2015年11月、マイアミでIBF・S・ライト級挑戦者決定戦に出場して以来。クラスを上げて16年9月のIBF・S・ライト級王座挑戦(対エドゥアルド・トロヤノフスキー)以来となる2度目の世界タイトルマッチを目指す。

 アブドカクロフは15勝9KO無敗。現地からは小原の不利予想が伝えられるが、渡米前の小原は「自分のボクシングがどこまで通用するかのチャレンジ。もし通用しなかったら相打ち覚悟でいく」と必勝を誓っていた。

 メインのWBC世界L・ヘビー級タイトルマッチは、王者オレクサンドル・ゴズディク(ウクライナ)が174.7ポンド(79.24キロ)、挑戦者ドウドウ・ヌグンブ(コンゴ)が174.3ポンド(79.06キロ)で合格した。主催はトップランク。試合の模様はESPNで全米に中継される。

WBC3位の小浦翼 いざ地元でOPBF王座V4戦

$
0
0

 OPBFミニマム級タイトルマッチの計量が30日、日本ボクシングコミッションで行われ、王者の小浦翼(E&Jカシアス)が47.5キロ、挑戦者13位のリト・ダンテ(比)が47.0キロでリミットの47.6キロをクリアした。

 試合はE&Jカシアスジムの設立15周年を記念した興行のメインで、地元の横浜大さん橋ホールで開催される。小浦の4度目の防衛のほか、セミでカシアス内藤会長の次男、内藤未来がプロム・ケンプーキオ(タイ)とライト級6回戦を行う。

 デビューから14連勝(9KO)の小浦はWBC3位を筆頭に、WBA8位、WBO9位、IBF11位と4団体すべてで世界ランキング入り。ダンテは15勝7KO10敗4分の戦績ながら、現WBOミニマム級王者ビック・サルダール(比)との10回戦を含めてKO負けは一度もなし。小浦としてはタフな相手をノックアウトして、横浜から世界を大いにアピールしたいところだ。

前世界王者の木村翔 上海の再起戦は3回TKO勝ち

$
0
0

 前WBO世界フライ級チャンピオンの木村翔(青木)が30日、中国・上海で行われたOPBFシルバー・フライ級王座決定戦で、ウィチャー・プライカオ(タイ=ピグミー・ゴーキャットジム)に3回2分20秒TKO勝ち。昨年9月、田中恒成(畑中)に世界王座を奪われて以来となる試合に勝利した。

 木村は17年7月、上海で中国のスター、ゾウ・シミンを下して世界タイトルを獲得。この一戦をきっかけに現地で人気を博し、日本の元世界王者としては異例となる中国での再起戦となった。

 対戦相手の37歳プライカオは前日に計量失格。腹回りがやや緩いプライカオに対し、30歳の木村は初回からプレスをかけ、左ボディ、左アッパーで迫った。

 プライカオもボディを盛んに打ち返してプライドを見せたものの、2回に木村の左ボディを浴びると早くも後退。木村は右にもつなげ、終盤には左フックを顔面に決めてタイ人をダウン寸前に追い込んだ。

 3回、木村は左ボディからの攻撃でプライカオをキャンバスに送ると、さらに右アッパーをきれいに決めて再びタイ人を突き落とす。最後は左ボディから連打を浴びせ、3度目のダウンを奪ってストップとなった。

 木村は18勝11KO2敗2分。試合後のインタビューで「また必ず世界チャンピオンになりたいと思います、中国で」と答えた。ミニマム級で世界挑戦経験のあるベテランのプライカオは調整不足。60勝24KO11敗2分。

Viewing all 12716 articles
Browse latest View live