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アンディ・ルイスがメキシコ大統領に面会 “太め”ヘビー級新王者にCM出演オファーも

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 世界の予想を覆し、アンソニー・ジョシュア(英)をストップしてヘビー級3冠(WBA“スーパー”・IBF・WBO)を獲得したアンディ・ルイスJrが11日午前、メキシコ大統領アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール氏にチームとともに面会した。

ルイスはオブラドール大統領に祝福された

 場所はメキシコシティの「メキシコのホワイトハウス」と呼ばれるパラシオ・ナシオナル。ルイスJrには父でサブ・トレーナーのアンディ・シニア、チーフトレーナーのマニー・ロブレス、ヒルベルト・メンドサWBA会長、メキシコのナショナル・コミッショナー、代理人が同行した。

 名前の頭文字からAMLO(アムロ)の愛称を持つロペス・オブラドール大統領は「ミ・トカヨ(スペイン語で「私と同名の人」の意味。アンディは本名アンドレスの愛称)」と親しみを込めて呼びかけ、メキシコ人初の世界ヘビー級王座獲得を祝福した。

 ルイスJrは大統領にゴールドのグローブを贈呈。庶民派で知られる大統領は「これをもらったけど私は使わない。私は平和主義者だから」と言って笑わせた。またメンドサ会長からWBAベルトが大統領に贈られた。

 米国カリフォルニア生まれのルイスJrだが両親はメキシコ出身。アマチュア時代はオスカル・バルデスやフランシスコ・バルガスらとメキシコ・オリンピック選抜チームに入り北京五輪を目指した。パスポートもメキシコ国籍で同国は初のヘビー級王者誕生に沸いている。

 一方、米国では太めの体型とキャラクターがウケ、ルイスが好物のチョコレート・スナック「スニッカーズ」からコマーシャル出演のオファーが届いている。Photo/Zanfer Promotions


35秒KO防衛の栗原慶太 5月の月間MVP受賞

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 東日本ボクシング協会月間賞選考委員会は12日、5月の月間三賞を発表した。最優秀選手賞にはOPBFバンタム級チャンピオンの栗原慶太(一力)が輝いた。

勢いが出てきた栗原。今後が楽しみだ

 栗原は同月10日、OPBF同級初防衛戦で、世界挑戦経験を持つワルリト・パレナス(森岡)に1回35秒KO勝ち。持ち前の強打で後楽園ホールを沸かせた。

光ジムにベルトをもたらした松永

 敢闘賞には日本S・ウェルター級新王者の松永宏信(横浜光)が選ばれた。松永は栗原と同じ10日、新藤寛之(宮田)を6回TKOで下し王座を獲得した。

 新鋭賞は安藤暢文(高崎)。安藤は14日、元日本ウェルター級王者の有川稔男(川島)に3回KO勝ち。番狂わせの勝利が評価された。表彰式は7月12日、後楽園ホール「A-sign.Bee」で行われる。

【動画あり】京口紘人がS・バンタム級並みパンチ力 6.19初防衛戦は「圧倒して勝つ」

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 WBA世界L・フライ級スーパー王者、京口紘人(ワタナベ)が初防衛戦まで1週間となった12日、東京・五反田のジムでメディアに練習を公開した。京口は19日、幕張メッセ・イベントホールで挑戦者10位タナワット・ナコーン(タイ=サタンムアンレック・CPフレッシュマート)を迎える。

今回の京口は右の威力が抜群だ

「格下と言われている相手(戦績は11勝5KO無敗)なので圧倒して勝つ」。その言葉を裏付けるように、京口はこの日、同門の元OPBFフライ級王者、中山佳祐とのスパーリングで圧倒的な力を披露した。

 得意の左フックや左アッパーはさることながら、この日は相手がサウスポーということもあり、強烈な右ストレートを何度もヒット。現時点で7キロほど京口よりも重い中山は「ミニマム級のときとは全然違う。バンタム級かS・バンタム級くらいのパンチ力がある」と舌を巻いた。

 京口の気持ちを駆り立てているのは、飽くなき向上心だ。昨年暮れにヘッキー・ブドラー(南ア)をTKOで下して2階級制覇を達成したものの、「あれだけやっても世間的には認知されていない」というのが現状。今回もテレビの生中継はメインの井岡一翔(Reason大貴)だけだ。

 ゆえに京口は「ただ強いだけでは人はひきつけられない。京口にしかできない面白いボクシングをしたい」。アッパーをフィニッシュブローとして磨くなど、独自の攻撃的なスタイルを模索してきた。「京口の試合が見たい!」というファンを一人でも増やすべく、初防衛戦は文句なしのパフォーマンスで勝利するつもりだ。

井岡一翔、京口紘人、吉田実代が決意表明 渋谷109でフェイスオフイベント開催

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 19日に幕張メッセ・イベントホールで開催されるトリプル世界タイトルマッチのフェイスオフイベントが14日、東京・渋谷のど真ん中、SHIBUYA109前で開かれた。

イベントではJBC立ち合いのもと調印式も行われた

 メインで4階級制覇をかけてWBO世界S・フライ級王座決定戦に臨む同級2位の井岡一翔(Reason大貴)は「2年2ヵ月ぶりの日本での試合。日本で4階級制覇をして、見ている人に何か伝わるものがあればいいと思う」と殊勝にコメントした。

 同1位のアストン・パリクテ(比)は「100%の準備をしてきた。エンタテインメント性あふれる試合をお見せしたい」と自信の表情を見せた。

京口(左)とタナワットのフェイスオフ

 WBA世界L・フライ級スーパー王座の初防衛戦に臨む王者の京口紘人(ワタナベ)は初対面の挑戦者タナワット・ナコーン(タイ)を目にして「パワーがなさそうだし圧倒できると思った」と強気に発言。タナワットもフェイスオフを終えて「エキサイティングな気持ちになってきた」と応じた。

初世界戦をアピールする吉田

 WBO女子S・フライ級王座決定戦に出場する“戦うシングルマザー”吉田実代(EBISU K’sBOX)は「格闘技人生11年のすべてを出せるような試合をしたい」と言葉に力を込めた。対戦相手のケーシー・モートン(米)はまだ来日していない。

 フェイスオフのほかにも、街頭ビジョンで井岡戦の番宣映像を流したり、宣伝トラックが渋谷の街中を走ったりと盛んにPR活動が行われた。

メイウェザー氏が日本でカジノ・ビジネスに意欲 井岡一翔と京口紘人はまさかの2時間待ち…

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 元パウンド・フォー・パウンド・キングのフロイド・メイウェザー氏が13日、都内のTMT JAPAN事務所で記者会見を開き、今後日本で展開するビジネスについて語った。メイウェザー氏は会見に先立って「現役は引退しているのでパッキャオとの再戦などの質問はやめてほしい。ただし今後もエキシビションには出場する」とメディアに伝えた。

「日本に住みたい」と話したメイウェザー氏

 この日の会見には、メイウェザー氏が展開するTMTブランドの日本法人「TMT JAPAN」の代表に就任した大柴哲氏が同席した。

 大柴氏はカジノ合法化で観光産業の振興を目指すIR議連の副会長を務めた衆議院議員、園田博之氏(昨年11月に死去)のもとで公設秘書を務めていた人物。メイウェザー氏はカジノ産業進出を念頭に、レストランやホテルなどカジノに関連するビジネスを日本で展開していくつもりだという。

 そのカジノにはスポーツなどのエンタテインメントが不可欠で、同氏は自らがエキシビションに出場しながらその足場を固めていく、という考えのようだ。エキシビションについては「カードはまだ決まっていないが、交渉は進めている」と説明。その舞台が昨年大みそかに出場した「RIZIN」になるのかどうかはまだ分からない。

左から京口、メイウェザー氏、井岡、吉田

 この日は当初、13時半から記者会見、その前に19日の世界タイトルマッチに出場する井岡一翔(Reason大貴)、京口紘人(ワタナベ)、吉田実代(EBISU K’sBOX)がメイウェザー氏を“表敬訪問”する日程が組まれた。ところが同氏が事務所に到着したのは午後3時。一緒に写真に納まった3選手はさすがに疲れた様子だった。

 メイウェザー氏は「遅れたのは謝りたい。時差ボケもあった。だから日本に家を持ちたいと思っているんだ」と弁明。ちなみに同氏は昨年だけで7、8回来日しているそうだ。

田中教仁が日本王座初防衛 春口直也にリベンジ

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 日本ミニマム級タイトルマッチが13日、後楽園ホール「ダイヤモンドグローブ」のセミで行われ、チャンピオンの田中教仁(三迫)が挑戦者8位の春口直也(橋口)に3-0判定勝ち。初防衛に成功した。スコアは97-92×2、96-93。

田中(右)は春口の追い上げを振り切った

 両者は17年5月に春口の地元、鹿児島で対戦し、上背のある春口が2度のダウンを喫したものの追い上げて2-0判定勝ち。田中の初防衛戦はリベンジマッチとなった。

 後楽園ホール初登場の春口がワンツーで攻め、田中がこれを迎え撃つ展開。田中は固いガードで春口のパンチをブロックし、単発ながら右をヒット。手数は少なかったものの、4回にピッチを上げると、5回に右を決めて春口からダウンを奪った。5回終了時の採点は50-44、49-45×2で王者がリードした。

 後半は劣勢の橋口が攻め、田中はこれをしのぎながら試合を組み立てるが、橋口が前に出て盛り返してきた印象だ。迎えた9回、橋口の右が決まって、田中がたたらを踏んで後退。一気に会場が盛り上がったが、ここは田中が何とかしのいだ。

 橋口は最終回も攻めたが、スタミナは限界。田中が苦しみながらも逃げ切った。田中は19勝10KO7敗。春口は15勝6KO11敗。

木村はダウン応酬の激戦を制して勝利

◇S・フェザー級8回戦
木村吉光(白井・具志堅S)[TKO5回2分53秒]ジュール・ビクトリアノ(比)
 日本S・フェザー級7位の木村は初回、ビクトリアノの右をもらい腰が砕ける。ここを脚を使ってなんとか追撃をしのぐと、2回に右ストレート、左フックで押され気味の状態から、右を炸裂させてビクトリアノをキャンバスへ送った。しかし3回、今度はビクトリアノの右アッパーで木村がキャンバスに転がった。

 木村はこのピンチをしのぐと4回にプレスを強めた。フィジカルの強さはを前面に押し出していくと、ビクトリアノがペースダウン。木村は5回に左アッパーを効かせ、追撃でダウンを奪うとストップ勝ちを呼び込んだ。木村は12勝7KO1敗。ビクトリアノは9勝6KO2敗。

B級デビュー戦で勝利した堀川(左)

◇L・フライ級5回戦(DANGAN-B級トーナメント)
堀川龍(三迫)[TKO3回2分4秒]石本純(ワタナベ)
 栃木・作新学院高で昨年のインターハイL・フライ級を制した堀川(アマ37勝8敗)のB級デビュー戦。初回、サウスポー石本の左をもらって一瞬腰が落ちたが、その後はよく動きながら次々とパンチを打ち込んでいった。3回に堀川が連打を決めたところでタオル投入。石本は5勝3KO7敗1分。

 次戦は日程未定ながら奈良・王寺工高で高校3冠を達成、芦屋大からプロ入りしてでデビュー2連勝(2KO)の中嶋憂輝(角海老宝石)と拳を交える。

小原佳太がTKO勝ち IBF挑戦者決定戦敗北から再起

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 IBFウェルター級12位の小原佳太(三迫)が13日、後楽園ホール「ダイヤモンドグローブ」のメインに登場。ウェルター級10回戦でジョスマル・ケフィ(インドネシア)に4回58秒TKO勝ちした。小原は3月、アメリカでIBFウェルター級挑戦者決定戦に敗れて以来のリングだった。

小原(右)はケフィを攻め続けた

 体格で上回る小原はジャブから試合を組み立てた。試合開始早々、ケフィのラフな右を浴びて一瞬ヒヤリとするが、その後は距離、ガードを意識してケフィを攻めていった。

 小原は両手を高々と上げたり、笑ったり、突然一発を狙ったりとつかみどころのないケフィを攻め続けた。ケフィは打たれ強かったが、4回にサンドバッグ状態となり、主審が試合を止めた。

 小原は21勝18KO4敗1分。ケフィは日本で5連続KO負け。9勝8KO11敗。試合の模様は18日(火)26時35分からフジテレビで放送される。

小原の話「ガードを固める相手に引き出しがなかった。僕の実力不足です。(前回の敗北から再起して)どうしても世界ランカーに勝ちたいですね。でも今日のような試合なら『小原に勝てる』という日本人選手がいると思う。日本人選手にどんどんオファーを出してほしいです」

ビート7月号きょう発売 表紙はもちろん井上尚弥!

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 ボクシング・ビート最新7月号はいつもより早いあす14日に発売となります。井上尚弥の咆哮が目印。渋谷淳記者のルポはじめ井上本人へのインタビュー、そして特別企画「日本の井上がPFPキングになる日」をお楽しみください。1年ぶりに米リング誌ダグ・フィッシャー編集長にも質問をぶつけました。

 今月は最重量級の衝撃も──まさかのタイミングでジョシュアがこけて大波乱となったヘビー級シーンは迫力試合リポートともにワイド特集でもお伝えします。新王者アンディ・ルイスの横顔も。

 カラー・プレビューではあと1ヵ月に迫った村田vsブラント再戦。おなじみの浜田剛史さんにはチャンピオンになったブラントを解説してもらいました。ほか、決戦カウントダウンの井岡-パリクテ、京口-タナワット。拳四朗-タコニング、そしてレイ・バルガスとの対決に臨む亀田和毅の意気込みも。

 好評対談「飯田覚士の直撃トーク」ゲストにはいま注目されつつある“アフガン・センセーション”クドゥラ金子(本多)を招きました。アフガニスタンから日本に移住し、ボクシングでチャンピオンを目指すクドゥラの半生と夢、ぜひ読んでみてください。

 また女子最強王者の称号をかけて対決が決まった藤岡奈穂子-天海ツナミ戦プレビューは、多田悦子、佐伯霞、花形冴美、チャオズ箕輪らトップ選手の予想付。今月号も読み応え十分のビートをよろしくお願いいたします! ボクシング・ビート編集部一同

■ボクシング・ビート7月号 主な内容■
◇特報/井上尚弥をPFPキングに推す…現地リポート/チャンピオン語る「いま、やりたいボクシングができてるんです」/日本の井上がPFPキングになる日
◇ヘビー級特集…なんと!ここでジョシュア陥落/ワイルダーは豪快KO/大波乱のヘビー級今後どうなる/番狂わせの反響集/新王者ルイスはこんな男だ
◇WBAミドル級再戦プレビュー…ブラントへの雪辱の日近づく、村田頼む!/浜田剛史のウォッチ特別バージョン
◇世界戦展望…ラスベガスの井岡を直撃/京口&拳四朗出撃/亀田、アマ時代のリベンジなるか
◇読物…藤岡×ツナミ展望、最強女王はどっちだ/木村隼人の引退
◇飯田覚士の直撃トーク…クドゥラ金子
◇連載コラム…石井一太郎「会長の日々」/ジョー小泉の珍談奇談/尾崎恵一KOトークほか

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尾川堅一の挑戦者決定戦延期 7.6ノンタイトル戦

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 7月6日に後楽園ホールで予定されていたIBF・S・フェザー級挑戦者決定戦は、9月7日に延期されることになった。13日に帝拳ジムが明らかにした。

 この試合は同級4位の尾川堅一(帝拳=写真)と同級5位のアジンガ・フジレ(南アフリカ)で行われるもの。フジレ側のビザ取得が間に合わず、9月開催にずらすこととなった。尾川は7月6日「ダイナミックグローブ」のメインで別の相手とS・フェザー級10回戦を行う。

 尾川は2月の復帰戦後「今年は勝負」と世界挑戦を強く意識した発言。延期は残念だろうが、フジレとの挑戦者決定戦が消滅したわけでもない。この日も尾川は後輩の日本ランカー大嶋剣心とマスをしたり、順調な様子でトレーニングをしていた。

カネロが103臆円 アスリート長者番付4位 100位までにジョシュアらボクサー5人

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 経済誌フォーブスがこの1年間のアスリート高額所得者リストを発表。ボクサーではミドル級統一王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)が4位に入った。金額は9400万ドル(約103億円)。内訳はリングでの収入が9200万ドル、スポーツ用品メーカー、エバーラストのCMなど副収入が200万ドルとなっている。

カネロはDAZNとの契約が高額収入につながったようだ

 昨年のリスト(17年から18年)ではフロイド・メイウェザーが285万ドル(約320億円)でダントツの1位だった。1試合でこれだけ稼いだメイウェザーの対戦相手、総合格闘技のコナー・マクレガーも12位を占める金満ファイトだった。この時期のカネロの収入は4450万ドル。カネロはこの1年で倍以上稼いだ。ストリーミング配信DAZNとの契約が影響したと思われる。

 リストの上位3人はいずれもサッカー選手で1位リオネル・メッシ1億2700万ドル(約140億円)、2位クリスチアーノ・ロナウド1億900万ドル(約120億円)、3位ネイマール1億500万ドル(約116億円)の順。

 ボクサーではヘビー級王座を失ったアンソニー・ジョシュア(英)が5500万ドル(約60億円)で13位に入った。以下ライバルのWBCヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(米)が3050万ドル(約33億円)で56位と続く。

 長者番付の常連マニー・パッキャオ(フィリピン)は今回2600万ドル(約28億円)で92位。内訳はルーカス・マティセー&エイドリアン・ブローナー戦で2400万ドル、副収入が200万ドル。95位のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)は2550万ドル。これに最新のスティーブ・ロールズ戦の報酬は含まれていない。

勅使河原弘晶vs大森将平 8.8注目世界ランカー対決

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 S・バンタム級の好カードがこの夏決定─。OPBF・S・バンタム級チャンピオンの勅使河原弘晶(輪島功一S)が8月8日、後楽園ホール「ダイヤモンドグローブ」で元日本バンタム級王者で世界挑戦経験のある大森将平(ウォズ)と対戦する。

8月に対戦する大森(左)と勅使河原

 WBOアジアパシフィック・バンタム級に続きOPBF・S・バンタム級王座を獲得し、波に乗っている勅使河原(19勝12KO2敗2分)が同王座の2度目の防衛戦。挑戦者に名乗りを上げたのが実力者、サウスポーの大森(20勝15KO2敗)だ。

 大森は17年4月、WBOバンタム級王座決定戦でマーロン・タパレス(比)に敗れ、翌年7月に再起。12月には元OOPBFバンタム級王者の山本隆寛(井岡)を3回TKOで下して健在ぶりをアピールした。

 勅使河原はIBF9位、WBO15位、大森はWBC13位にランクされている世界ランカー対決。勝者が世界挑戦に一歩近づく、この夏注目の一戦だ。

“戦うシングルマザー”吉田実代が公開練習 6.19世界初挑戦に向け好調アピール

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 WBO女子世界S・フライ級王座決定戦(19日・幕張メッセ・イベントホール)でケーシー・モートン(米)と対戦する“戦うシングルマザー”吉田実代(EBISU K’s BOX)が14日、東京・恵比寿のジムで練習を公開した。

ミット打ちを披露する吉田

 さまざまな格闘技をへてボクシングに転じ、格闘技人生11年で迎えた今回の世界初挑戦。吉田は元日本王者の加山利治会長、その後輩の元世界王者、内山高志さんの指導を仰ぎ、着々と実力を伸ばしてきた。

 今回の試合に向けては、背の低いモートンを想定して5階級制覇の女王、藤岡奈穂子(竹原&畑山)、元世界王者の宮尾綾香(ワタナベ)、現役IBF女子アトム級王者の花形冴美(花形)らとスパーリングを積みモートン対策にいそしんだ。

加山会長(左)は吉田が勝てばジム初の世界王者誕生だ

 シングルマザーとして保育園に通う4歳の実衣菜ちゃんを育てながらトレーニングを重ねる吉田。練習環境が厳しいものであることは言うまでもない。

 それでも「ママ、チャンピオンになって」と語る愛娘のためはもちろん、似たような環境でがんばっている世のお母さんたちに勇気を与えることが大きなモチベーションとなっている。悲願の世界チャンピオンベルトを巻く瞬間まで、あとわずかだ。

あすWBSSクルーザー級準決勝 ラトビアでゴング

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 明日15日(日本時間16日)ラトビアの首都リガでゴングとなるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)クルーザー級セカンドシーズン準決勝の計量が14日行われ、出場する4選手はリミット200ポンドを合格した。WBSSのクルーザー級はファーストシーズンでオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が主要4団体の王座を統一。しかしウシクはヘビー級進出を決意したため、ベルトは分裂することになった。

グロワスキ(左)とブリーディス。ウシクに敗れた同士

 準決勝の一つ、クリストフ・グロワスキ(ポーランド=31勝19KO1敗)vsマイリス・ブリーディス(ラトビア=25勝18KO1敗)では、ウシクの返上で暫定王者から正規王者に昇格したグロワスキのWBO王座と空位のWBC王座の2冠が争われる。

 WBCはウシクを休養王者へシフト。地元のブリーディスはWBCダイヤモンド王者という背景もある。計量でグロワスキは197.5ポンド(89.58キロ)、ブリーディスは198.1ポンド(89.86キロ)を計測した。なお両者の1敗はいずれもウシクに敗れたもの。

こちらはタビチ(左)とドルティコス

 もう一つのユニエル・ドルティコス(キューバ=23勝21KO1敗)vsアンドリュー・タビチ(米=17勝13KO無敗)はWBA1位のドルティコス、IBF1位のタビチとも199.3ポンド(90.40キロ)をマーク。IBF暫定王座が争われる。IBFはまだウシクを王者に認定しているが、この試合の勝者が正規王者に昇格する可能性がある。Photos/WBSS

ウォーリントンvsギャラード 英ではIBFフェザー級

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 明日15日(日本時間16日)英国リーズで挙行されるIBF世界フェザー級タイトルマッチの計量が14日行われ、王者ジョシュ・ウォーリントン(英)が125.5ポンド(56.93キロ)、挑戦者1位キッド・ギャラード(カタール=英)が125.75ポンド(57.04キロ)を計測。リミット126ポンドをクリアした。

 地元のウォーリントン(28勝6KO無敗=28)は昨年5月リー・セルビー(英)を下して王座獲得。12月には元2階級制覇王者カール・フランプトン(英)に明白な判定勝ちで初防衛戦を果たしている。

 最近12試合のうち10戦をリーズで戦っているウォーリントンはフェイスオフでギャラードと一発触発となり、立会人に制止される場面があった。

 世界初挑戦のギャラード(26勝15KO無敗)はカタールのドーハ出身の29歳。昨年10月、米国でトカ・クレイリー(リベリア=米)との挑戦者決定戦に勝ちIBF1位の座を獲得。海外試合はこの1戦のみで、あとはすべて居住する英国で行っている。

 ウォーリントンのフランク・ウォーレン氏、ギャラードのマッチルーム社と英国を代表するプロモーター同士の対決にもなっている。

元ヘビー級統一王者ヒューリー あすラスベガス登場

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 元ヘビー級統一王者タイソン・ヒューリー(英)が明日15日(日本時間16日)ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナでトム・シュワルツ(ドイツ=WBO2位)と12回戦を行う。14日行われた計量でヒューリー(30)は263ポンド(119.29キロ)、シュワルツ(25)は235ポンド(106.59キロ)をマーク。ヒューリーは米国3戦目、シュワルツは初の米国リングとなる。

3強お一角ヒューリー(左)とアップセットを狙うシュワルツ

 ヒューリーの体重は前回激闘となったWBC王者デオンタイ・ワイルダー(米)に挑んだ時より6ポンド半(約3キロ)重い。またシュワルツとの体重差は12.7キロだった。

 3冠統一王者のアンソニー・ジョシュア(英)がアンディ・ルイスJr(メキシコ=米)に敗れる大波乱が起こったヘビー級。3強の一角であるヒューリーがトップランク&ESPNとの大型契約第1弾で、どんなパフォーマンスを披露するか注目される。予想賭け率は25-1と大きくヒューリー有利と出ている。

階級アップのハート(左)とバレラ

 セミ格で行われるL・ヘビー級10回戦はS・ミドル級から転向第1戦となるジェシー・ハート(米)と上位ランカー、サリバン・バレラ(キューバ)の対戦。ハートは174ポンド(78.93キロ)、バレラは173.5ポンド(78.70キロ)をマークし明日の試合を迎える。Photos by Top Rank


【動画あり】井岡一翔の4階級制覇挑戦まであと4日 「この先にまだ目指す場所がある」

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 WBO世界S・フライ級王座決定戦(19日、幕張メッセ・イベントホール)で男子日本人選手初の4階級制覇をかけて同級1位アストン・パリクテ(比)と対戦する同2位の井岡一翔(Reason大貴)が15日、東京・五反田のワタナベジムで練習を公開、メディアの取材に応じた。

柔軟体操、シャドーなどを披露した井岡

 昨年大みそかのWBO同級王座決定戦は3階級制覇王者ドニー・ニエテス(比)に惜敗。間をおかずにして4階級制覇のチャンスが巡ってきた井岡は「この試合がもしかしたら人生で最後になるかもしれないし、ラストチャンスかもしれない」と覚悟を強調した上で「この先にまだ目指す場所があるので、勝って次につなげたい」とあらためて海外進出への思いを言葉した。

 決意の強さは過去最長となる8週間のラスベガス合宿に表れた。フィジカルトレーニング、基礎練習に始まり、米国ナショナル・チームのトップアマ選手らと合計110ラウンドのスパーリング。井岡は「質の高いトレーニングができた」と胸を張った。

 イスマエル・サラス・トレーナーによると、前回のニエテス戦前は心拍数を測るなどの科学的なトレーニングができなかったが、今回はそれを実行して、最大心拍数は214をマークしたとのこと。「極限まで追い込んだ」と同トレーナーは自信満々だ。

インタビューに答える井岡には余裕が感じられた

 パリクテ(25勝21KO2敗1分)は昨年9月にニエテスどドロー。長身そして侮れないパワーの持ち主で、井岡(23勝13KO2敗)は「強いのは間違いないし、簡単な試合にはならない」と気持ちを引き締める。

 それでも参謀役のサラス・トレーナーは「パリクテはスタートはいいが、後半にスローダウンする。そして井岡の技術はパリクテのパワーを凌駕する。ポイントはパリクテの自信を打ち砕くことだ」と愛弟子の勝利を予告した。

ダラキアンが3連続KO防衛 WBAフライ級

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 15日(日本時間16日)欧州で行われた世界タイトル戦のうち、ウクライナのキエフで挙行されたWBAフライ級タイトルマッチは、王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)が挑戦者1位デンパー・キャットニワット(タイ=本名サラウット・タウォーンカーン)に10回TKO勝ち。ブライアン・ビロリア(米)との決定戦で獲得した王座のV3に成功した。

V3のダラキアン(昨年2月の試合から)

 初回からペースを握ったダラキアンが多彩なアングルとサイドステップを駆使しながら攻勢をキープ。8回、ダメージングブローを浴びせた王者は9回にも右強打を痛打し、10回一気にストップに追い込んだ。TKOタイムは2分8秒。

 3連続ストップ勝ちで防衛のダラキアンは19勝14KO無敗。指名挑戦者として挑んだデンパーは20勝15KO2敗。Photo/SUMIO YAMADA

■フライ級世界王者
WBA アルテム・ダライアン(ウクライナ)
WBC チャーリー・エドワーズ(英)
IBF モルティ・ムザラネ(南ア)
WBO 田中恒成(畑中)
※田中は8月24日、ジョナサン・ゴンサレスとV2戦

ブリーディス&ドルティコスKO勝ち ラトビアのWBSSクルーザー級準決勝

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 ラトビア・リガのアリーナ・リガで15日(日本時間16日)行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)クルーザー級セカンドシーズン準決勝はいずれもKO決着。決勝のカードはマイリス・ブリーディス(ラトビア)vsユニエル・ドルティコス(キューバ)となった。

 地元のブリーディスがWBO王者クリストフ・グロワスキ(ポーランド)に挑んだ一戦は2回、ブリーディスの左ヒジでグロワスキがうつ伏せにダウン。ロバート・バード主審はラトビア人に減点1を科す。

 再開後、ブリーディスの左右でグロワスキは前のめりに倒れる。カウント後、ブリーディスの追撃の最中ラウンド終了ゴングが打ち鳴らされたように見えたが主審は気づかず続行。ブリーディスの右でポーランド人は2度目のダウンを喫する。

 グロワスキが起き上がったところでゴング。グロワスキのセコンドは激しくバード主審に詰め寄ったが、そのまま続行。3回開始早々、ラトビア人の右でグロワスキはリング中央に倒れるとストップがかかった。

 KOタイムは27秒。ブリーディスは26勝19KO1敗。グロワスキは31勝19KO2敗。なお当初争われる予定だった空位のWBC王座はWBCが承認を撤回し、WBO王座のみがかけられた。

 もう一つの準決勝は試合前、統一王者だったオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が最後に保持したIBF王座を返上したため、IBFクルーザー級正規王座決定戦として行われた。試合は6回、ヘッドバットが起こりドルティコスは右マブタをカット。相手のアンドリュー・タビチ(米)に減点1が科される。

 10回、強打者ドルティコスの右が爆発。チンに食らったタビチは背中から沈み、2分33秒ドルティコスのKO勝ちとなった。ドルティコスは24勝22KO1敗。タビチは17勝13KO1敗。

【動画あり】パリクテ強打は本物 井岡撃破に自信

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 WBO世界S・フライ級王座決定戦(19日・千葉幕張メッセ)で同級2位井岡一翔(井岡)と戦う同1位のアストン・パリクテ(比)が16日、都内のワタナベジムで練習を公開した。

強弱をつけながらのミット打ちには迫力があった

 ヘッドフォン姿で現れたパリクテは時に笑顔をのぞかせるなど、そこまでピリピリした雰囲気でもなかった。「小さい頃から夢を見てきた」という世界王座獲得に意欲満々で、現在116ポンド(52.61キロ。S・フライ級リミットは115ポンド)という減量も含め、コンディションは好調そうだ。

 練習に先立つ会見では173センチの上背を生かすことは当然として、「いろいろな種類のパンチがあって、どんなシチュエーションでも当てられます」と、その強打を井岡にヒットする自信をアピールした。

 この日はトレーナーのロデル・マヨール(元世界王者)とのミット打ち、そしてサンドバッグ打ちを披露。打ち返しのタイミングで放つ左右のロングやアッパーは、井岡とてもらいたくはないだろうパンチだった。こうして見る限り、強打のほどは喧伝されるとおりの代物だ。

 75パーセントのKO率(25勝21KO2敗1分)を誇るパリクテは、昨年9月にドニー・ニエテス(比)と引き分けて以来の世界挑戦。そのニエテスに際どく負けたのが井岡となるが、パリクテ自身は「(比国人同士となるニエテスよりも)井岡と戦うほうがいいね」と語っていた。

【動画あり】タナワット 京口紘人と打撃戦に期待 吉田実代と対戦のモートンも公開練習

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 トリプル世界タイトルマッチのセミでWBA世界L・フライ級スーパー王者の京口紘人(ワタナベ)に挑戦するタナワット・ナコーン(タイ=サタンムアンレック・CPフレッシュマート)が東京・五反田のジムで練習を公開した。

ミット打ちで汗を流すタナワット

 タナワットは今回が世界初挑戦ながら、ムエタイで200戦以上の戦績を誇る現役のルンピニー王者。インタビューではおとなしかったが、ミット打ちではサウスポー・スタイルから重そうな左ストレート、右フックを力いっぱい打ち込んで実力をアピールした。

 キャンプではWBAミニマム級王者のノックアウト・CPフレッシュマートらとスパーリングを重ね、京口対策を練ってきた。タナワットは「京口はパワフル。彼はファイターなのでエキサイティングな試合になると思う」とコメントした。

 京口から「格下と言われているので圧勝する」と宣言されているタナワット。波に乗るチャンピオンにひと泡ふかすことができるだろうか。

日本人の血を引くモートン

 同じリングで吉田実代(EBISU K’sBOX)とWBO女子世界S・フライ級王座決定戦を争うケーシー・モートン(米)もワタナベジムに登場した。

 日本人の母とアメリカ人の父の間に生まれ、孤児院で育ったというモートンは「半分日本人なので、日本で試合ができることを誇りに思う」と静かに答えた。

 もちろん準備は万全。トレーナーを務めるノニト・ドネア父とハードなトレーニングを積んできたというモートンは「ベストパフォーマンスをしてエキサイティングな試合にしたい」と必勝を誓った。

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