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ヘビー級の藤本京太郎「世界あきらめない」1年ぶりV永田大士が日本S・ライト級挑戦権獲得

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 WBAアジアパシフィック・ヘビー級王者の藤本京太郎(角海老宝石)が21日、後楽園ホール「SLUG FEST」に登場。およそ1年ぶりのリングとなったノンタイトル8回戦で、OPBF同級13位スタット・カラレット(タイ)に6回2分8秒TKO勝ちした。

格の違いを見せつけて勝利の藤本

 両者は1年ぶりの再戦。体格と機動力に勝る藤本(104.5キロ)が背の低いカラレック(97.5キロ)を初回からジャブ、右ストレート、左フック、左ボディと多彩なパンチでコツコツを攻めた。

 一発狙いのカラレックはフルスイングのハードパンチを打ち込んで会場を沸かせたが、藤本はこれをブロッキングとフットワークで対処。藤本は5回にピッチを上げて上下に有効打を決めると、カラレックは苦しそうだ。6回開始と同時にカラレックが自らひざまづいた。

 しかし主審に促されて立ち上がったカラレックに対し、藤本がボディ攻撃を仕掛けるとカラレックがダウン。立ち上がったタイ人はがむしゃらに攻めたが、藤本は再びボディを決めてフィニッシュした。藤本は21勝13KO1敗。カラレックは12勝11KO11敗。

藤本「1年のブランクがあったけど、もうちょっとヘビー級の世界挑戦の夢を追っていきたい。(制度が許せば)総合格闘技と並行してやってみたい気持ちもある」

◇日本S・ライト級挑戦者決定8回戦
永田大士(三迫)[3-0(77-75×2、79-73)]アオキクリスチャーノ(角海老宝石)
 2度目の日本王座挑戦を狙う同級1位のアオキと、OPBF王座挑戦に続くタイトル挑戦を狙うサウスポー永田が激突。立ち上がりから永田が左、アオキが右を狙い、的中率の高さで永田が上回る。出入りのスピードで勝負する永田は3回、立て続けにワンツーを決めて試合を流れを引き寄せた。

 ペースをつかめなおアオキは4回、左フックを決めて反撃に出ようとするが、永田の左を避けきれない。劣勢のアオキは6回に反撃、永田を打撃戦に引きずり込み、勝利への望みをつなぐ。7、8回も激しい打撃戦となったが、永田が踏みとどまって勝利した。

 攻め続けて勝利の永田は14勝5KO2敗1分。王者の井上浩樹(大橋)に挑戦する権利を手にし「正直まだまだです。でもタイトルマッチは面白い試合を見せます」。アオキは14勝10KO8敗2分。

◇64.5キロ8回戦
長濱陸(角海老宝石)[3-0(80-73、79-73×2)]木村文祐(JM・加古川)
 日本ウェルター級7位の長濱が日本S・ライト級6位の木村と対戦。体格で上回る長濱がジャブで先制すると、2回には右ストレート、左右のボディを次々と打ち込んで木村を削っていく。長濱は距離を詰めてボディ攻撃を狙うタフな木村を仕留めることはできなかったが、ペースは最後まで明け渡さなかった。長濱は11勝4KO2敗1分。木村は9勝6KO5敗1分。

◇S・フェザー級6回戦
谷本涼(角海老宝石)[2-1(57-56×2、56-57)]関島優作(KG大和)

◇S・フェザー級6回戦
齊藤陽二(角海老宝石)[引き分け1-1(58-56、57-58、57-57)]福井貫太(寝屋川石田)

◇バンタム級6回戦
住田愛斗(角海老宝石)[3-0(58-57、58-56、59-55)]蒲山直輝(小熊)


阪下優友が劇的10回KO勝ち WBOアジア・フライ級V1

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 WBOアジアパシフィック・フライ級タイトルマッチが21日、後楽園ホール「SLUGFEST」のメインで行われ、チャンピオンの阪下優友(角海老宝石)が挑戦者6位の望月直樹(横浜光)に10回1分0秒KO勝ち。初防衛に成功した。

劣勢の阪下は10回にスパートした

 両者は16年12月に対戦して望月の8回判定勝ち。リベンジを狙う王者の阪下は防御を固めながらジャブ、右ストレートを狙い、動きの速い望月が近づいて左右のフックを打ち込む立ち上がり。望月は離れるか距離をつぶすかメリハリをつけて阪下のアタックを封じ、4回には左右のボディ打ちで阪下を後退させた。

 ペースのつかめない阪下は5回にピッチを上げ、右ストレート、ボディ攻撃で望月に攻める。中盤は拮抗。互いに頭をつけたり、体をぶつけたりしながら、望月がボディ、阪下が右を決める。一発のパワーは阪下、回転力は望月。互いに譲らずせめぎ合いが続いた。

望月はスコアでリードしながら無念の敗退

 8回に阪下が右カウンターを決め、前に出たところで望月も応じて激しい打撃戦。望月はうまく戦い、阪下の思うような攻撃を許さなかったが、迎えた10回にドラマが待っていた。

 勝負に出た阪下が右を決めて望月を後退させると、さらにカウンターの右で望月がバッタリ。立ち上がったもののダメージが深く、10カウントが数えられた。

 5月に大阪で坂本真宏(六島)との王座決定戦に勝利した阪下は逆転で初防衛に成功し「生き残りました」。戦績は18勝13KO8敗3分。望月は16勝8KO5敗。

阪下「相手はポイントを取るのがうまいので、そこで勝負してもしょうがないから後半勝負と思っていた。体が予想以上に動かず、勝負が遅くなってしまいましたが、ラッキーでした」

ミズノが井上尚弥vs.ドネア応援Tシャツ発売

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 スポーツメーカー「ミズノ」が井上尚弥(大橋)vs.ノニト・ドネア(比)の応援企画としてオリジナルTシャツを販売することになった。ミズノが井上、ドネアをサポートしていることから実現したもの。

 Tシャツは「井上モデル」「ドネアモデル」と両選手が対峙している「井上vs.ドネアモデル」の計3種類で、福田直樹カメラマン撮影の写真が使用されている。サイズはS、M、L、XL、2XLで各4400円(税込)。

 10月末から全国のミズノ取扱店で順次発売。11月7日さいたまスーパーアリーナのWBSSバンタム級決勝会場でも量限定で販売される。ミズノ直営店と公式オンラインショップでは21日から先行予約を受け付けている。https://www.mizunoshop.net/

デラホーヤ氏が潔白主張 性的暴力で訴えられる

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 元スーパースターでゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)のCEOオスカー・デラホーヤ氏は22日(日本時間23日)、女性から性的暴力を理由に訴訟を起こされたことに関してメディアに声明を発信。事実無根を主張した。

デラホーヤ氏(左)、ホープのガルシアと

 その女性は2年前の2017年、ロサンゼルスのパサデナにあるデラホーヤ氏の自宅で酒を飲まされた後、性的暴力を受けたとロサンゼルス郡の高等裁判所に訴えた。一般メディアにも大きく取り上げられている。

 GBPの広報が発信した声明は「最近、ジェイン・ドゥなる女性のオスカー・デラホーヤへの訴えはまったくの偽りです。彼は非常に成功したビジネスマンで、この国のスポーツとエンターテインメントを牽引しています。それが事業の最大の目標で、最近起こされた2つの訴訟はその成功を妨害するものです。我々はそれらの申し立てを頑強に拒みます。そして今後もオスカーの名前とGBPの名声を守ることに前向きに取り組んで行きます」となっている。

 もう一つの訴訟とは、昨年GBPを解雇されたデビッド・ゴンサレス氏がデラホーヤ氏自身から時間外労働を強要され、体を痛めたと訴えたもの。これもデラホーヤ氏の知名度につけ込んだ悪質な言いがかり、との指摘がある。

年内世界タイトルマッチを一挙チェック 注目はWBSS、カネロ、ヘビー級、暮れの日本!

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 10月も下旬に入り、年内の注目試合のスケジュールもかなり出そろってきた。世界を見渡してみると、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝あり、カネロの2階級アップあり、ヘビー級のビッグマッチあり、と興味の尽きないファイトが目白押し。以下、現時点で判明している世界タイトルマッチをズラ~ッと並べてみよう(日時はすべて現地時間)。

◇10月24日 米インディオ
WBO・L・フライ級タイトルマッチ
王者エルウィン・ソト(メキシコ)
vs.
挑戦者エドワード・ヘノ(比)

※コメント 拳四朗、京口紘人と2人の日本人世界王者がいるL・フライ級。拳四朗は12月23日にIBF王者アルバラードと統一戦が決定。将来的に対戦の可能性のあるWBO王座の行方もチェックしておきたい。

◇10月25日 タイ
WBCミニマム級タイトルマッチ
ワンヘン・ミナヨーティン(タイ)
vs.
挑戦者シンピウエ・コンコ(南ア)

◇10月26日 英ロンドン
WBA・IBF・S・ライト級王座統一戦(WBSS決勝)
WBA王者レジス・プログレイス(米)
vs.
IBF王者ジョシュ・テイラー(英)

※コメント WBSSシーズン2のS・ライト級決勝。一時はトーナメント離脱の姿勢を見せていたプログレイスと、準決勝でIBF王座を獲得した地元のテイラーによる無敗世界王者対決。

◇10月26日 プエルトリコ
WBOミニマム級タイトルマッチ
王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)
vs.
挑戦者アクセル・アラゴン(メキシコ)

◇10月26日 米リノ
WBOフェザー級王座決定戦
シャクール・スティーブンソン(米)
vs.
ジョエ・ゴンサレス(米)

◇11月2日 米ラスベガス
WBO世界L・ヘビー級タイトルマッチ
王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)
vs.
挑戦者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)

※コメント カネロが2階級上げてコバレフに挑む。カネロは自信があるのだろうが、コバレフがそれなりに仕上げてくれば、簡単な試合にはならないはず。はたして勝敗の行方は…。カネロがこの試合を終えて、ミドル級に戻ってくるのかどうかも大きな関心事だ。

◇11月2日 米カーソン
WBC・S・フェザー級タイトルマッチ
王者ミゲール・ベルチェルト(メキシコ)
vs.
挑戦者ジェイソン・ソーサ(米)

IBF・S・フライ級タイトルマッチ
王者ジェルウィン・アンカハス(比)
vs.
ジョナサン・ロドリゲス(メキシコ)

◇11月7日 さいたまスーパーアリーナ
WBA・IBFバンタム級タイトルマッチ
WBAスーパー王者ノニト・ドネア(比)
vs.
WBA・IBF 王者井上尚弥(大橋)

WBCバンタム級統一戦
王者ノルディ・ウーバーリ(仏)
vs.
暫定王者 井上拓真(大橋)

※コメント チケットは早々にソールドアウトの言わずと知れた注目試合。来週には公開練習などダブル世界タイトル戦に向けた公式行事がスタートし、いよいよビッグマッチに向けたカウントダウンが始まる。満員のさいたまで井上兄弟がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、期待は高まるばかりだ。

◇11月9日 米ロサンゼルス
WBO・S・ミドル級タイトルマッチ
王者ビリー・ジョー・サンダース(英)
vs.
挑戦者マルセロ・コセレス(亜)

◇11月9日 米フレスノ
WBO・S・フェザー級タイトルマッチ
王者ジャメル・ヘリング(米)
vs.
挑戦者レイモント・ローチ(米)

※コメント 5月に伊藤雅雪からタイトルを奪ったヘリングの初防衛戦。

◇11月15日 パリ
WBAクルーザー級タイトルマッチ
王者アルセン・グラムイリアン(アルメニア)
vs.
挑戦者ケイン・ワッツ(豪)

◇11月23日 英リバプール
WBA・S・ミドル級タイトルマッチ
王者カラム・スミス(英)
vs.
挑戦者ジョン・ライダー(英)

◇11月23日 米インディオ
WBA・S・フェザー級タイトルマッチ
王者アンドリュー・カンシオ(米)
vs.
挑戦者レネ・アルバラード(ニカラグア)

WBAフェザー級タイトルマッチ
王者シュ・ツァン(中)
vs.
挑戦者マヌエル・ロブレスⅢ(米)

◇11月23日 米ラスベガス
WBCヘビー級タイトルマッチ
王者デオンタイ・ワイルダー(米)
vs.
挑戦者ルイス・オルティス(キューバ)

WBA・S・フェザー級王座決定戦
レオ・サンタクルス(メキシコ)
vs.
ミゲール・フローレス(メキシコ)

※コメント ヘビー級王者ワイルダーが18年3月に拳を交えたオルティスとの再戦。前回に続く熱戦が期待される。また、前座に組まれたWBCバンタム級挑戦者決定戦、ルイス・ネリvs.エマヌエル・ロドリゲスはファン必見。この試合の勝者が井上兄弟にどう絡んでいくのか注目だ。

◇11月30日 英バーミンガム
WBOバンタム級統一戦
王者ゾラニ・テテ(南ア)
vs.
暫定王者ジョンリエル・カシメロ(比)

※コメント バンタム級王者の一角、テテが1年ぶりに登場。どこまでその実力をアピールできるか。こちらも今後、井上兄弟と対戦の可能性がある。

◇12月7日 サウジアラビア
WBA・IBF・WBOヘビー級タイトルマッチ
王者アンディ・ルイスJr(米)
vs.
挑戦者アンソニー・ジョシュア(英)

※コメント ルイスが大番狂わせでジョシュアを下してから半年で実現するダイレクトリマッチ。背水の陣で挑むジョシュアはリベンジできるのか? エキサイティングな状態が続くヘビー級戦線の今後を占う重要な一戦だ。

◇12月7日 米ブルックリン
WBCミドル級タイトルマッチ
王者ジャモール・チャーロ(米)
vs.
挑戦者デニス・ホーガン(豪)

◇12月14日 米ニューヨーク
WBOウェルター級タイトルマッチ
王者テレンス・クロフォード(米)
vs.
エギディウス・カバリアウスカス(リトアニア)

IBFライト級タイトルマッチ
王者リチャード・コミー(ガーナ)
vs.
挑戦者テオフィモ・ロペス(米)

◇12月23日 横浜アリーナ
WBAミドル級タイトルマッチ
王者 村田諒太(帝拳)
vs.
挑戦者スティーブン・バトラー(カナダ)

WBC・IBF・L・フライ級統一戦
WBC王者 拳四朗(BMB)
vs.
IBF王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)

IBFフライ級タイトルマッチ
王者モルティ・ムザラネ(南ア)
vs.
挑戦者 八重樫東(大橋)

※コメント ミドル級王座を取り戻した村田の初防衛戦、安定王者の拳四朗がキャリア初の団体統一戦、元3階級制覇王者の八重樫がボクシング人生をかけたタイトルマッチと、盛りだくさんの内容。横浜アリーナが満員になることが期待される。

◇12月31日 大田区総合体育館
WBO・S・フライ級タイトルマッチ
王者 井岡一翔(Reason大貴)
vs.
挑戦者ジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)

※日本人選手初の4階級制覇を達成した井岡の初防衛戦。井岡の試合に以外にも世界タイトルマッチが組み込まれる可能性があり、こちらは発表を待ちたい。

コバレフ公開練習「キャリア最大のファイトになる」

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 11月2日ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナでミドル級統一王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)の挑戦を受けるWBO世界L・ヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)が22日(日本時間23日)米カリフォルニア州オックスナードでメディア向けにトレーニングを行った。

L・ヘビー級で強打者のコバレフ、一発は炸裂するか

 スピードボールやサンドバッグ打ちなどスパーリングを除くメニューをこなしたコバレフは「カネロはこの試合で失うものがない。でも私はタイトルを守らなければならない。私のキャリアで最大のファイトになる。私はこのような状況に置かれたことはなかった。それはミドル級から上がってくる選手の挑戦を受けること。L・ヘビー級でカネロはよりストロングになるだろう」とコメント。増量してもカネロはパワーとスタミナは落ちないと予測した。

 そして「トレーナーのバディ・マクガートとのキャンプは順調。前回の試合から短い休みしか取れなかったけど逆にそれがよかった。この試合は非常に興味深いものとなる。私自身も待ちきれない」と好調さをアピールした。

カネロのボディ打ちにどう対処するかも注目

 参謀役の元王者ジェームズ“バディ”マクガート氏は「素晴らしいキャンプを送っている。我々はカネロを小柄な選手とは認識していない。同じく大柄でストロングな男とも見ていない。みんなカネロのボディー攻撃が脅威だと指摘するけど、ボディーを攻めてパンチを食らわないことはできない。私は周囲の発言を気にしていない」と語った。Photos : Tom Hogan-Hoganphotos/Golden Boy

拳四朗&京口の対抗王者ソト あすアメリカでV1戦

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 WBAスーパー王者の京口紘人(ワタナベ)、WBC王者の拳四朗(BMB)が君臨するL・フライ級のWBO王者エルウィン・ソト(メキシコ)が明日24日(日本時間25日)。米カリフォルニア州インディオのファンタジースプリングス・カジノで初防衛戦に臨む。23日行われた計量でソトは107.8ポンド(48.90キロ)を計測。相手の挑戦者1位エドワード・ヘノ(フィリピン)もリミットの108ポンド(48.97キロ)で合格した。

ソト(左)は初防衛戦でヘノを迎え撃つ

 ソト(15勝11KO1敗=22)は4ヵ月前、同会場で王者アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に挑戦。ほぼ無印ながら強打のアコスタに12回KO勝ちで王座奪取した。フアン・フランシスコ・エストラーダ(WBC・S・フライ級)、ミゲル・ベルチェルト(同S・フェザー級)、エマヌエル・ナバレッテ(WBO・S・バンタム級)とともにサンフェル・プロモーション傘下の世界王者。賭け率4-1で支持されている。

 世界初挑戦のヘノ(15勝5KO5分無敗=27)はOPBF・L・フライ級王者。これまで3度、日本のリングに上がり2勝1KO1分。今回が米国デビューとなる。

フライ級進出のアコスタ(左)

 セミではアコスタが再起戦。フライ級転向を発表したアコスタが同級リミットの112ポンド(50.80キロ)、相手のレイモンド・タブゴン(フィリピン)が111.4ポンド(50.53キロ)をマークした。Photos: Tom Hogan-Hoganphotos/Golden Boy

カネロ豪語「コバレフは私レベルとやってない」 2階級アップ、L・ヘビー級王座挑戦まであと10日

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 対決まで10日と迫ったビッグファイト、サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)vs.セルゲイ・コバレフ(ロシア)のWBO・L・ヘビー級タイトルマッチ。前日の王者コバレフに続き、挑戦者のミドル級統一王者カネロが23日、キャンプを行う米カリフォルニア州サンディエゴでメディア向けに練習を行った。

ヘビ―級、L・ヘビー級選手とスパーを重ねたというカネロ

 注目の2階級アップの挑戦。肉付きがよくなったような印象のカネロはストレッチ、シャドー、ドラムミット打ち、サンドバッグ、スピードボールと一連のメニューを披露。ミドル級がナチェラルウエートだった時より一段とパワーアップした様子をうかがわせた。

「スパーリングパートナーはヘビー級とL・ヘビー級選手。今175ポンド(L・ヘビー級)に慣れようと努めている。コバレフはリーチが長いけど(今まで対戦した)チャベス・ジュニアやジェイコブスぐらいの体格ではないだろうか」とコメントした。

コバレフ戦後はミドル級に戻るのか、戻らないのか…

 それでも15ポンドアップは冒険だと推測されるが、「コバレフはL・ヘビー級でナンバーワンだと思うけど、世界チャンピオン級との対戦が少ない。私ほどのレベルの相手と対戦していない」とアピール。そして「ミドル級へ戻る可能性もある。175ポンドでやっていけるかどうかは今回の試合次第」と今後に関して明かした。

 一方エディ・レイノソ・トレーナーは「175ポンドのパワーを身につけることに着目している。食事も炭水化物を多くとるようになっている。でも160(ミドル級)、168(S・ミドル級)へ戻るオプションもある。ゴロフキン? 今のところ候補に挙がっていない。個人的にはチャーロ戦がおもしろいかもしれない」と語った。(三浦勝夫)


53連勝無敗のワンヘン あすWBCミニマム級V12戦

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 タイのチョンブリで25日ゴングとなるWBC世界ミニマム級タイトルマッチの計量が24日現地で行われ、王者のワンヘン・ミナヨーティン(タイ)と挑戦者シンピウェ・コンコ(南アフリカ)がともにリミットの105ポンド(47.6キロ)で合格した。

54連勝を目指す王者ワンヘン(左)と挑戦者コンコ

 これが12度目の防衛戦となるワンヘン(53勝18KO)はフロイド・メイウェザーの生涯無敗記録50を抜いて無敗記録を更新中。5月の福原辰弥戦は負傷判定勝ちに終わっており、4試合ぶりのKO勝ちを目指す。

 コンコ(19勝7KO5敗)は日本未公認のIBO王座を防衛するなどしてキャリアを重ねてきた。メジャー4団体のタイトル戦は、15年9月のWBA同級王者ヘッキー・ブドラー(南ア)に判定負けして以来となる。Photo/SUMIO YAMADA

ロマチェンコがWBC“フランチャイズ”王者第2号 20歳ヘイニーがライト級正規王者昇格

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 メキシコのカンクンで開催されている第57回WBC年次総会で、ライト級統一王者(WBA&WBC&WBO)ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)がフランチャイズ・チャンピオンに昇格した。ロマチェンコはミドル級のサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)に続き2人目の同チャンピオンに認定された。同時にライト級暫定王者だったデビン・ヘイニー(米)が正規チャンピオンへシフトした。

現役最高ボクサーとの呼び声も高いロマチェンコ

 この動きはトップランク社がリクエストしたものだった。ロマチェンコは12月に同社のイベントで行われるIBFライト級タイトルマッチ、王者リチャード・コミー(ガーナ)vs.指名挑戦者テオフィモ・ロペス(米)の勝者と4冠統一戦が見込まれているが、ヘイニーは暫定王者の肩書を盾にダイレクトにロマチェンコ挑戦を希望。これにWBCが入り、指名試合が優遇されるフランチャイズ王者へロマチェンコをシフトさせた。

 これはミドル級でカネロを新設のフランチャイズ王者に認定し、暫定王者だったジャモール・チャーロ(米)を正規王者へ昇格させた動きと同じ。スター選手を厚遇するWBCに疑問を呈する意見もある。ヘイニー(20)は「最年少チャンピオンだ!」とツイートしたものの、思惑がはずれ、心底喜べない心境だという。○Photo/SUMIO YAMADA

あすCカーニバル挑戦者決定戦 IBF8位の小原佳太は新鋭の垂水稔朗を警戒

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 日本タイトルの挑戦権をかけたチャンピオンカーニバル挑戦者決定戦の前日計量が25日、日本ボクシングコミッションで行われ、4階級に出場する8選手と、フライ級で対戦相手が棄権となった藤北誠也(三迫)が合格した。

キャリアで上回る小原(右)とアップセットを狙う垂水

 メインのウェルター級は、IBF8位にランクされている第一人者の小原佳太(三迫)が新鋭の垂水稔朗(協栄)と対戦する。S・ライト級で世界挑戦し、ウェルター級でも挑戦者決定戦まで出場した小原が日本タイトルからやり直すとは異例だが、本人の「海外の選手に勝つ」という目標に変わりはない。

 今回の試合に向けても9月上旬に米ロサンゼルスでスパーリング合宿を張り、海外の強豪選手と戦うための技術、意識を磨いてきた。あくまでターゲットは世界だが、「垂水は(スパーを何度もして)僕の戦い方を知っているし、伸びしろもある。国内で2番目くらい(1番はOPBF・S・ライト級、ソルミアノ戦)に怖いです」となかなかの警戒ぶりだ。

 とはいえ試合の行方を問われると「苦戦してどこかで一発当たって倒すと思う。もし垂水が普通のボクシングをしてきたら、問題なく中盤で倒すと思う」とコメント。世界を目指すボクサーとして格の違いを見せつけるつもりだ。

 一方の垂水は「ちょっとナメてもらったほうがいいんですけど」と苦笑いしながら「苦戦で終わらせるつもりはありません」と下剋上を宣言した。

【チャンピオンカーニバル挑戦者決定8回戦】
◇バンタム級
澤田京介(JBS)vs.田中一樹(グリーンツダ)

◇フェザー級
大橋健典(角海老宝石)vs.丸田陽七太(森岡)

◇ライト級
斎藤一貴(角海老宝石)vs.富岡樹(REBOOT.IBA)

◇ウェルター級
小原佳太(三迫)vs.垂水稔朗(協栄)

試合中止なのに2カ月減量 藤北が日本王座挑戦権獲得

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 チャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦の計量が25日、日本ボクシングコミッションで行われ、フライ級はランキング11位の藤北誠也(三迫)がリミットの50.8キロで合格。試合中止が早々に決まっていた藤北は、試合がないにも関わらず減量だけに挑むという異例の経験をすることになった。

笑顔で計量合格の藤北

 フライ級は当初、藤北とランク1位の山内涼太(角海老宝石)が挑戦権を争うはずだったが、山内が8月23日の試合で負傷。「最初はやるという話だったけど、試合の3日後くらいに中止ということを聞いた」とは藤北だ。

 試合まで2カ月近くあるなら代役が見つかってもよさそうなものだが、そもそもフライ級は王座が空位で、今週末27日に岡山でユーリ阿久井政悟(倉敷守安)と小坂駿(真正)が王座決定戦を争う。下位のランカーも既に試合が決まっていたり、直近の試合に負けていて権利がなかったりという状態。結局、代役は見つからなかった。

 ならば藤北が挑戦権を与えてはと思うのだが、そこは「正式な権利を得るためには計量に合格しなければならない」というルールによって、藤北はリミットまで落とさねばならなかったという次第。ちなみにトーナメントの東日本新人王決勝も、相手が棄権の場合でも計量に合格しなければ全日本新人王決定戦に進めない仕組みだ。

 無事に計量をクリアした藤北は「(減量は)不毛だなとは思いましたけど、計量に失敗したら罰金だと言われて、それがモチベーションになりました」と苦笑い。通常なら試合を終えたあとはしばらく休むが、来週もいつもと同じように練習する予定。この“努力”を日本タイトルにつなげようとしている。

ソトがヘノに競り勝つ WBO・L・フライ級V1

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 米カリフォルニア州インディオのファンタジースプリングス・カジノで24日(日本時間25日)行われたWBO・L・フライ級タイトルマッチは、王者エルウィン・ソト(メキシコ)が挑戦者1位エドワード・ヘノ(フィリピン)に12回3-0判定勝ち。6月、同会場でアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)をストップして獲得した王座の初防衛を果たした。

終盤のボディ攻めが光ったソト(右)

 2回、攻勢をかけたソトに3回、サウスポー、ヘノの左が決まり手を着いたソトにカウントが入る。以後ヘノが左右アッパー、ボディー攻撃で優位に立つ。左ホオが腫れ出したソトだは7回あたりからボディーに的を絞り挽回に努める。

 それに対して挑戦者は低いダッキングで対応。しかし9回からソトが畳みかけるとヘノはロープを背にすることが多くなり、クリンチも多発。終盤ヘノのダッキングは露骨になり主審が減点しないのが不思議にも思われたが、攻勢をキープしたメキシカンが114-113、115-112×2のスコアで勝利コールを受けた。

 セミに登場した前王者アコスタは再起兼フライ級転向戦。相手のレイムンド・タブゴン(フィリピン)のパンチをもらう場面もあったが、5回に爆発。左フックで倒し1分2秒KO勝ち。戦績を21勝21KO2敗とし、空位のWBOインターナショナル・フライ級王座を獲得した。Photo : Tom Hogan-Hoganphotos/Golden Boy

ワンヘン54連勝でV12 元王者の高山勝成氏が生観戦

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 WBC世界ミニマム級タイトルマッチが25日、タイのチョンブリで行われ、王者ワンヘン・ミナヨーティン(タイ)が挑戦者1位シンピウェ・コンコ(南アフリカ)を3-0判定で下し、12度目の防衛に成功した。スコアは118-109、117-110、116-111。

ワンヘン(右)はがっちり王座を守った

 ワンヘンはこの勝利で自ら持つ世界記録を更新し、プロデビューから無敗連勝記録を54(18KO)に伸ばした。メジャー4団体では2度目の世界挑戦だったコンコは19勝7KO6敗。

ワンヘンを祝福した高山氏(左)

 この試合は元同級世界王者で、アマに転向して東京オリンピックを目指したものの夢を絶たれた高山勝成さん(36)が観戦。8月末に行われた第80回全日本ボクシング選手権大会東海ブロック選考会で敗れた直後は引退を表明したが、はたしてもう一度プロで再起する!? Photos/SUMIO YAMADA

■ミニマム級世界王者
WBA ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)
WBC ワンヘン・ミナヨーティン(タイ)
IBF ペドロ・タドゥラン(比)
WBO ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)

プログレイスvs.テイラー WBSS・S・ライト級決勝

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 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)S・ライト級決勝の計量が25日行われ、WBA“スーパー”王者レジス・プログレイス(米)が139.9ポンド(63.46キロ)、IBF王者ジョシュ・テイラー(英)が139.6ポンド(63.32キロ)をマーク。リミットの140ポンドを合格した。試合は明日26日(日本時間27日)ロンドンのO2アリーナで挙行される。

挑発し合うプログレイス(左)とテイラー

 プログレイス(24勝20KO無敗)は計量1回目ややオーバーし2度目、全裸になってパスした。事なきを得たプログレイスはフェイスオフでテイラー(15勝12KO無敗)と激しくののしり合いヒートアップした。減量苦を突かれたプログレイスだが「すべてが順調。明日彼をひどくやっつけて見せる。彼をストップをすることを保証する」と息巻いた。

 予想賭け率はほぼイーブン。僅差でプログレイスが有利と出ているが、スコットランドが地元の“タータン・トルネード”テイラーにホームの利があり、接戦となれば声援がスコアに影響するかもしれない。

 セミにはヘビー級の問題児デリック・チゾラ(英)が出場。当初元WBO王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)と対戦予定だったがパーカーが負傷で辞退。デビッド・プライス(英)と12回戦を行う。試合は空位のWBOインターコンチネンタル・ヘビー級王座が争われる。Photos by Mark Robinson


元バンタム級王者バーネットが引退 WBSSにも出場

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 バンタム級で2冠を獲得しWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)にも出場したライアン・バーネット(27)が25日、現役引退をメディアに発表した。理由として負傷から回復しないことを挙げている。

バーネット(左)、2018年の試合から Photo/SUMIO YAMADA

 英国北アイルランドのベルファスト出身のバーネットは2017年6月、リー・ハスキンス(英)に判定勝ちでIBFバンタム級王座獲得。4ヵ月後ザナト・ザキヤノフ(カザフスタン)を下して同級WBA“スーパー”王者に就き2冠統一王者に君臨した(その後IBFは返上)。

 1度防衛後、WBSSバンタム級では第1シードに抜擢され、井上尚弥(大橋)とともにトーナメントの本命とも見られた。ところが初戦(準々決勝)のノニト・ドネア戦で背中を痛め、4回終了棄権TKO負け。まさかの敗退、王座転落となった。今年5月、ジェルバート・ゴメラ(フィリピン)に6回TKO勝ちしたのがラストファイトとなった。戦績は20勝10KO1敗。

「負傷による引退を強いられたけど、満足感と皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。子供の時からの夢を達成し、今後健康で暮らす選択を下しました。それはお金やタイトルには変えられない大事なことです。ボクサーとして活躍できる機会を与えてくれたプロモーションやテレビに深く感謝します」とバーネットは身を引く心境を語った。

五輪銀スティーブンソンが恋人の兄と世界戦 兄ゴンサレスは交際に否定的で因縁対決に!?

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 明日26日(日本時間27日)米ネバダ州リノのコンベンションセンターでゴングとなるWBO世界フェザー級王座決定戦の計量が25日行われ、WBO1位シャクール・スティーブンソン(米)がリミットの126ポンド(57.15キロ)、2位ジョエト・ゴンサレス(米)が125ポンド1/4(56.81キロ)でクリアした。決定戦は前王者オスカル・バルデス(メキシコ=米)の王座返上によるもの。

スター候補のスティーブンソン(左)とゴンサレス

 リオデジャネイロ五輪バンタム級銀メダリストのスティーブンソン(12勝7KO無敗=22)はトップランクと契約してプロデビュー。地域2冠を獲得するなど順調にキャリアを進行させている。一方ゴンサレス(23勝14KO無敗=25)もアマチュアで実績を残しWSB(ワールドシリーズ・オブ・ボクシング)などで活躍。プロではGBP傘下でリングに上がる。

 この対戦にスパイスを加えているのはゴンサレスの妹ジャハイラ(22)がスティーブンソンの恋人という関係があること。それを兄のジョエトは嫌っており、両者の間に憎しみの感情がはしっている。まるでテレビドラマのような背景にファンの間で試合への関心が高まっている。

 ちなみにジャハイラはユース五輪優勝の実績がある女子ボクサーで、米国選抜チームの一員として目下、東京五輪出場を目指して特訓中。果たしてこの因縁対決の結果はどうなるか。予想賭け率は5-1でスティーブンソンが支持されている。Photo by Mikey Williams / Top Rank

真正ジムが神戸市東灘区に移転 旧ジムはサンライズジムとしてスタート

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 真正ジム(山下正人会長)が神戸市東灘区青木(おおぎ)に11月1日、移転することになり、26日、関係者を招いて新ジムの披露パーティーが行われた。

「栄光の歴史を作り続けたい」と山下会長

 新ジムは阪神電車青木駅徒歩5分の国道43号線に面した3階建てのビル。2階がジムで約165平方メートルと神戸市垂水区の旧ジムよりトレーニングスペースが3倍近く広くなった。1階は駐車場と男女更衣室、シャワールーム。3階はオフィスと選手寮に利用される。

 真正ジムは長谷川穂積、久保隼、山中竜也ら男女5人の世界王者を輩出。世界女子3団体王者、多田悦子は「すごく広くなって練習しやすくなった」と新しいジムに満足そう。大阪北新地でおにぎり店を切り盛りする山中さんもお祝いにかけつけ、「ここから若い選手が次々と王者になってほしい」とエールを送った。

新しいジムは前のジムの3倍近い広さ

 パーティーで山下会長は「13年前にジムを開いて、移転はこれで3度目ですが、ここが最後の場所として栄光の歴史を作り続けたい。フィットネス会員はもちろん、子どもたちを育てていきたい」と決意を述べた。続いて所属選手、トレーナーが次々と抱負を語ったあと、女子選手らが真新しいリングでスパーリングを行った。

 垂水区の旧ジムは江藤日出典・真正ジム会長代行が新たに名前からとったサンライズジムとして運営していくことになっており、年内にも西日本協会にジム加盟するという。

真正ジム 神戸市東灘区青木2丁目14-14
電話 078-891-5307 FAX 078-891-5317
営業時間 13時~21時30分(月~土曜日)、日、祝日は休館

フェザー級の丸田陽七太ら日本王座挑戦権獲得 IBF8位の小原佳太は貫禄の4回TKO勝ち

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 日本タイトル挑戦権をかけたチャンピオンカーニバル挑戦者決定戦(8回戦)が26日、後楽園ホールで行われ、4階級で日本タイトル挑戦者が決まった。フライ級は対戦相手の棄権により藤北誠也(三迫)が挑戦権を手にした。試合のあった4階級の選手は、チャンピオンがリングインして前景気をあおった。

◇バンタム級
澤田京介(JBS)[3-0(77-75×2、78-74)]田中一樹(グリーンツダ)
 ともにジャブからワンツーという正統派のスタイル。ランク2位の田中が初回、左フックで先制すると、2回は同1位の澤田が圧力を強めて左フックを決める立ち上がりとなった。その後は互いに決め手を欠く中、澤田が5回からより前に出て攻勢をアピール。接戦ながら澤田がジャッジの支持を得た。澤田は14勝6KO2敗。田中は11勝8KO3敗。

澤田「鈴木選手は僕がデビュー戦で黒星をつけられた相手。どうしても挑戦したかった。今日は何とか勝てたんで、次のチャンピオンカーニバルで絶対にベルトを獲ります」
王者・鈴木悠介(三迫)「次勝つのも僕です。ベルトは渡しません」

フェザー級王者の佐川と挑戦権を得た丸田

◇フェザー級
丸田陽七太(森岡)[TKO3回2分0秒]大橋健典(角海老宝石)
 長身で機動力のある丸田がジャブで好スタートを切ると、2分すぎに左フックをきれいに決めて元日本王者の大橋をキャンバスに突き落とした。何とか立ち上がった大橋は鼻を負傷してかなりの出血。丸田は2回以降もジャブで大橋を痛めつけた。大橋は一発逆転を狙い続けたが、3回に出血がひどくTKOとなった。丸田は10勝8KO1敗1分。大橋は17勝11KO6敗2分。

丸田「勝った瞬間から次の試合を考えている。しっかり日本タイトルを獲ります」
王者・佐川遼(三迫)「衝撃的な勝ち方で動揺しています。丸田選手を戦うために、12月の初防衛戦でしっかり防衛して丸田選手を迎えられるようにがんばります(12月12日に日野僚=川崎新田とV1戦)」

◇ライト級
富岡樹(REBOOT.IBA)[3-0(79-73×2、78-74)]斎藤一貴(角海老宝石)
 同級2位の富岡が長身を生かして速いジャブとフットワークでアウトボクシング。前に出る同1位の斎藤は3回に距離を詰め始めたが、富岡も左ボディを含めたコンビネーションで対抗。斎藤が富岡のパンチで右目下を負傷した。
 斎藤は富岡を追いかけたが、富岡はアウトボクシングを軸としながら、パンチをまとめるところはまとめ、距離をつぶすところはつぶし、自分のペースで試合を進めた。斎藤は富岡を追いかけ続けたが、最後まで捕獲することはできなかった。富岡は7勝2KO2敗1分。斎藤は7勝5KO2敗。

富岡「隣にいるチャンピオンは日本の階級関係なしで一番強いチャンピオンだと思っている。デビュー前からスパーでもお世話になっているけど、リングにあがったら関係ない。もうライト級も若い世代が引っ張っていかないといけないので世代交代できるようがんばります」
王者・吉野修一郎(三迫)「日本と東洋太平洋、WBOアジアパシフィックの3本のベルトを持っいて、ライト級では一番強いと思っています。今日みたいな試合にはならないと思うので楽しみにしていてください」

◇ウェルター級
小原佳太(三迫)[TKO4回2分59秒]垂水稔朗(協栄)
 世界挑戦経験もあるIBFウェルター級8位の小原がジャブから右ストレート、右アッパーを狙っていく立ち上がり。先手を取って試合を組み立てた。垂水は3回に攻勢を強め、前に出て手数を増やしたが、小原は垂水の攻撃を見切った。

 小原は4回、さらにペースアップ。垂水も負けじと応戦して試合は白熱。垂水の右が決まるシーンもあったが、攻める小原が右を決め、続けて右を打ち込むと垂水が背中からキャンバスへ。立ち上がったところに再び右を打ち込んでフィニッシュとなった。小原は22勝20KO4敗1分。垂水は12勝6KO4敗3分。

小原「永野くんは自分の武器を身に着けてここまできたと聞いている。ウェルター級らしくどっちか倒れる試合になればいいと思う。永野選手の左か、僕の右か。勝ったほうがこれからのウェルター級を背負っていきます」
王者・永野祐樹(帝拳)「目の前ですごいKOシーンを見た。小原選手と試合できるのは自分が上に行けるチャンスだと思う。自分が小原選手を倒して、世界ランキングをいただいて引導を渡したいと思います」

WBSS S・ライト級はテイラーV WBA・IBF王座統一

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 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)S・ライト級決勝が26日(日本時間27日)、ロンドンのO2アリーナで行われ、IBF王者ジョシュ・テイラー(英=写真)がWBAスーパー王者レジス・プログレイス(米)に2-0判定勝ち。8人によるトーナメントを制するとともに2団体の王座を統一した。

 実力者同士の対戦は予想通りクロスファイトとなった。サウスポー対決はコンパクトなブローで仕掛けるプログレイスにテイラーも一歩も引かずに応戦。ハイペースのパンチのラリーで中盤まで拮抗した。

 抜け出したのはテイラー。スタンドの合唱を背に受け9回からボディー攻撃、左強打で押し気味に展開。11回、プログレイスが逆襲をかけたが、最終回、英国人は接近戦で迎撃。公式スコアは115-113、117-112、114-114でスコットランドが地元のテイラーが勝利者コールに浴した。 テイラーは16勝12KO。初黒星のプログレイスは24勝20KO1敗。

 セミのヘビー級12回戦は悪童デリック・チゾラ(英)がデビッド・プライス(英)に4回、タオル投入のTKO勝ちを収めた。

 以下はWBSS・S・ライト級トーナメントの結果。準々決勝(初戦)のキリル・レリクvs.エドゥアルド・トロヤノフスキーの試合は18年9月、横浜アリーナでバンタム級の井上尚弥vs.フアン・カルロス・パヤノとダブルで行われた。

■WBSS・S・ライト級トーナメント結果
◇準々決勝
ジョシュ・テイラー(英)[TKO7回2分21秒]ライアン・マーティン(英)
イバン・バランチェク(ロシア)[TKO7回終了]アンソニー・イギット(スウェーデン)
キリル・レリク(ベラルーシ)[3-0(115-113×3)]エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)
レジス・プログレイス(米)[3-0(119-108、118-109、117-110)]テリー・フラナガン(英)

◇準決勝
ジョシュ・テイラー(英)[3-0(117-109、115-111×2)]イバン・バランチェク(ロシア)
レジス・プログレイス(米)[TKO6回1分36秒]キリル・レリク(ベラルーシ)

◇決勝
ジョシュ・テイラー[2-0(117-112、115-113、114-114)]レジス・プログレイス(米)

■S・ライト級世界王者
WBAスーパー ジョシュ・テイラー(英)
WBA マリオ・バリオス(米)
WBC ホセ・カルロス・ラミレス(米)
IBF ジョシュ・テイラー(英)
WBO ホセ・カルロス・ラミレス(米)

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