Quantcast
Channel: Boxing News(ボクシングニュース)
Viewing all 12742 articles
Browse latest View live

スティーブンソン因縁対決制す WBOフェザー級獲得

$
0
0

 WBO世界フェザー級王座決定戦が27日、米ネバダ州リノで行われ、同級1位のシャクール・スティーブンソン(米)が同2位ジョエト・ゴンサレス(米)に3-0判定勝ちで新王者となった。スコアは119-109×3。決定戦はオスカル・バルデス(メキシコ)の王座返上によるもの。

スキルを発揮して戴冠のスティーブンソン(右)

 リオデジャネイロ五輪銀メダリストのスティーブンソンはゴンサレスの妹ジャハイラと交際中。これを兄ゴンサレスが快く思っていないという背景があり、メディアに“因縁対決”とあおられた一戦は、ホープのスティーブンソンが下馬評通りに勝利した。スティーブンソンは13勝7KO。ゴンサレスは23勝14KO1敗。Photo/SUMIO YAMADA

■フェザー級世界王者
WBAスーパー レオ・サンタクルス(メキシコ)
WBA シュ・ツァン(中)
WBC ゲーリー・ラッセルJr(米)
IBF ジョシュ・ウォーリントン(英)
WBO シャクール・スティーブンソン(米)

 プエルトリコで同日行われたWBO世界ミニマム級タイトルマッチは、王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)が挑戦者15位アクセル・アラゴン(メキシコ)6回2-1負傷判定勝ちで、凱旋初防衛をはたした。スコアは68-65、67-66でメンデス、66-65でアラゴンだった。

■ミニマム級世界王者
WBA ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)
WBC ワンヘン・ミナヨーティン(タイ)
IBF ペドロ・タドゥラン(比)
WBO ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)


ユーリ阿久井が初回TKO勝ち 日本フライ級新王者

$
0
0

 27日岡山県浅口市天草公園体育館の「桃太郎ファイト」のメインで行われた日本フライ級王座決定戦は、1位ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が2位小坂駿(真正)を初回2分16秒TKOで下し、チャンピオンに輝いた。岡山のジムからは師匠の守安竜也会長以来となる日本王者だ。

阿久井はいきなりダウンを奪い、計4度倒してフィニッシュ

 これまでの9KO中8度が初回という阿久井がタイトル戦の舞台でやってのけた。左ジャブで距離を取ろうとする小坂に対し阿久井もジャブで圧力をかけ、射程を合わせるとねじ込むような右打ち下ろしで最初のダウンをマーク。

 ダメージを抱えた小坂を追撃し2度目。返しの左フックをフォローしてみたび倒し、なおも立ち上がった小坂から4度目のダウンを奪うと、主審が試合終了を宣した。

試合後は次期挑戦者の藤北(右)もリングに上がった

「あっという間に終わったので実感ありません」と阿久井。試合後のリングに上がった次期挑戦者の藤北誠也(三迫)も「つえーですね」と苦笑いした。「岡山出身のチャンピオンは多いけど、岡山のジムからはそんなにいないし、伝統ある日本タイトルだから」と阿久井は喜びを噛みしめていた。

 中谷潤人(M.T)の後継王者となった阿久井はこれで14戦10KO2敗1分。無念の小坂は16勝4KO6敗。

和氣慎吾が地元岡山で再起宣言「ゼロからがんばる」

$
0
0

 27日、岡山・浅口で行われた日本フライ級戦のリングサイドには久保隼、山中竜也、池山直、岩川美花ら男女の新旧チャンピオンたちの顔があったが、その中にこの男もーーS・バンタム級の和氣慎吾(FLARE山上)。

岡山出身の和氣が勝利の阿久井を祝福

 和氣が世界再挑戦を目前にして比国のラモナルに敗れたのは2週間前。ショッキングな大番狂わせだったが、この日和氣は元気そうな姿を見せた。

 郷里のファンの温かな声援を受けて上がったリングからは「派手にKO負けしましたが、またゼロから頑張ります!」と再起宣言をし、一際大きな拍手を浴びた。

 メイン終了後には岡山の後輩ユーリの控え室を訪れて祝福。体つきもいつも同様にシェイプされており、再起にかける思いをうかがわせるものだった。

WBSS決勝まであと9日 井上尚弥が世代交代宣言 ドネアの警戒すべきは「キャリアのみ」

$
0
0

 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝(11.7さいたまスーパーアリーナ)に出場するWBA・IBF世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が28日、横浜市内のジムで練習を公開した。

減量に入っても井上のパンチは強烈だった

 WBAスーパー王者ノニト・ドネア(比)との決勝は2万人規模のさいたまスーパーアリーナのチケットが完売。公開練習にはテレビカメラ4台、70人ほどの取材陣が詰めかけ、試合への注目の高さを印象付けた。

 ここまで120ラウンドのスパーリング(マスボクシングを含む)を積んできた井上は減量で精悍な顔つきながらピリピリ感はなく、心身ともに順調な調整ぶりをうかがわせた。

 ドネアとの対戦を「高校時代からあこがれてテクニックを盗んできた相手とやれるのは誇りに思う」と歓迎しながら「世代交代だと思う」とも。ドネアの警戒点を問われる「キャリアのみですね」と言い切るあたりに強い自信を感じさせた。

 具体的な試合展開については明言を避けたが、「ドネアがディフェンスを固めてくるのでは?」という質問に対しては、「もちろん崩していく展開も意識しているし、1ラウンドから出てくることも想定している。どのように出てきても対応できる準備をしている」とコメント。勝利へのイメージはしっかりできているようだ。

左から真吾トレーナー、井上、大橋会長

 陣営も「試合についてはまったく心配していない。スピードの差が出る」(大橋会長)、「ナオのやりたいことができると思うし、駆け引きとかはあると思うけど、問題なく大丈夫だと思う」(真吾トレーナー)と井上の仕上がりに太鼓判だ。

 井上本人が「注目度も理解しているし、この試合がどういう位置づけかも理解している」と話すように、勝利の先にはアメリカへの本格進出の道も見えているから、気持ちが引き締まるのも当然か。試合9日前にして「チャンピオンにスキなし」を強く印象付けたこの日の公開練習だった。

12.22 ストロング小林がWBOアジア初防衛戦 関西学生リーグ出身トリオもそろい踏み

$
0
0

 六島ジム(枝川孝会長)は28日、大阪市住吉区のジムでWBOアジアパシフィック・バンタム級王者、ストロング小林祐樹(28=六島)の初防衛12回戦をメインにした「やまもと歯科・小児歯科プレゼンツYou will be the Champion10」(12.22大阪市住吉区民センター)の開催概要を発表した。

12月22日出陣の左からデカナルト、小林、峯、西田

 小林の初防衛の相手は同級15位、コ・キチャン(28=韓国)で7勝3KO3敗のオーソドックスファイター。小林はこの試合に備えて、今月初めから不動産賃貸仲介会社の仕事を休み、兵庫・淡路島での3泊4日の走り込み合宿に続いて、武市晃輔トレーナーのつききりの指導でハードな練習に取り組んでいる。

 朝はジム近くの長居公園でランニング、ダッシュ。昼は同市生野区の巽公園で600メートル・ダッシュ12本に続いて天王寺区の愛染坂に移動、前かごに15キロの重しを入れ、武市トレーナーが乗った自転車を押して坂を6回上がり、さらに坂道ダッシュ12本。夕方からはジムワークとへとへとの日々を送っている。

 15勝9KO8敗でIBF12位、WBO15位にランクされた小林はしぶとく現役を続けてタイトルをつかんだとあって「まだまだ課題がありますが、愚直に前に出て、相手の体力、メンタル面を削っていく戦いをして、後半に倒します」と決意を語った。

 この興行には関西学生ボクシングリーグで活躍した23歳のフレッシュトリオも登場する。フィリピンのOPBFランカーと対戦予定の大阪商大出身のデカナルド闘凛生(とうりお、3勝2KO)は「前の試合はふがいない判定勝ちなので、今度はベルトを見据えた戦いをします」。

 近大出身の峯佑輔(2勝1KO)は「フィリピンのランカーが相手になりそうなので気合が入っています。来年中にタイトルマッチにからめるように成長したい」。同じく近大出身のサウスポー・西田凌佑(1勝1KO)は韓国人選手と対戦が決まり、「前に出てきたところに左ストレートを打ち抜きます」。3人とも意欲にあふれていた。

真正ジムが神戸市東灘区に移転 旧ジムはサンライズジムとしてスタート

$
0
0

 真正ジム(山下正人会長)が神戸市東灘区青木(おおぎ)に11月1日、移転することになり、26日、関係者を招いて新ジムの披露パーティーが行われた。

「栄光の歴史を作り続けたい」と山下会長

 新ジムは阪神電車青木駅徒歩5分の国道43号線に面した3階建てのビル。2階がジムで約165平方メートルと神戸市垂水区の旧ジムよりトレーニングスペースが3倍近く広くなった。1階は駐車場と男女更衣室、シャワールーム。3階はオフィスと選手寮に利用される。

 真正ジムは長谷川穂積、久保隼、山中竜也ら男女5人の世界王者を輩出。世界女子3団体王者、多田悦子は「すごく広くなって練習しやすくなった」と新しいジムに満足そう。大阪北新地でおにぎり店を切り盛りする山中さんもお祝いにかけつけ、「ここから若い選手が次々と王者になってほしい」とエールを送った。

新しいジムは前のジムの3倍近い広さ

 パーティーで山下会長は「13年前にジムを開いて、移転はこれで3度目ですが、ここが最後の場所として栄光の歴史を作り続けたい。フィットネス会員はもちろん、子どもたちを育てていきたい」と決意を述べた。続いて所属選手、トレーナーが次々と抱負を語ったあと、女子選手らが真新しいリングでスパーリングを行った。

 垂水区の旧ジムは江藤日出典・真正ジム会長代行が新たに名前からとったサンライズジムとして運営していくことになっており、年内にも西日本協会にジム加盟するという。

真正ジム 神戸市東灘区青木2丁目14-14
電話 078-891-5307 FAX 078-891-5317
営業時間 13時~21時30分(月~土曜日)、日、祝日は休館

フェザー級の丸田陽七太ら日本王座挑戦権獲得 IBF8位の小原佳太は貫禄の4回TKO勝ち

$
0
0

 日本タイトル挑戦権をかけたチャンピオンカーニバル挑戦者決定戦(8回戦)が26日、後楽園ホールで行われ、4階級で日本タイトル挑戦者が決まった。フライ級は対戦相手の棄権により藤北誠也(三迫)が挑戦権を手にした。試合のあった4階級の選手は、チャンピオンがリングインして前景気をあおった。

粘り強く勝利した澤田(右)は王者の鈴木とフェイスオフ

◇バンタム級
澤田京介(JBS)[3-0(77-75×2、78-74)]田中一樹(グリーンツダ)
 ともにジャブからワンツーという正統派のスタイル。ランク2位の田中が初回、左フックで先制すると、2回は同1位の澤田が圧力を強めて左フックを決める立ち上がりとなった。その後は互いに決め手を欠く中、澤田が5回からより前に出て攻勢をアピール。接戦ながら澤田がジャッジの支持を得た。澤田は14勝6KO2敗。田中は11勝8KO3敗。

澤田「鈴木選手は僕がデビュー戦で黒星をつけられた相手。どうしても挑戦したかった。今日は何とか勝てたんで、次のチャンピオンカーニバルで絶対にベルトを獲ります」

王者・鈴木悠介(三迫)「次勝つのも僕です。ベルトは渡しません」

丸田(左)は初回に左フックで鮮やかにダウンを奪った

◇フェザー級
丸田陽七太(森岡)[TKO3回2分0秒]大橋健典(角海老宝石)
 長身で機動力のある丸田がジャブで好スタートを切ると、2分すぎに左フックをきれいに決めて元日本王者の大橋をキャンバスに突き落とした。何とか立ち上がった大橋は鼻を負傷してかなりの出血。丸田は2回以降もジャブで大橋を痛めつけた。大橋は一発逆転を狙い続けたが、3回に出血がひどくTKOとなった。丸田は10勝8KO1敗1分。大橋は17勝11KO6敗2分。

丸田「勝った瞬間から次の試合を考えている。しっかり日本タイトルを獲ります」

王者・佐川遼(三迫)「衝撃的な勝ち方で動揺しています。丸田選手を戦うために、12月にしっかり初防衛して丸田選手を迎えられるようにがんばります(12月12日に日野僚=川崎新田とV1戦)」

富岡(左)は最後まで左が冴えた

◇ライト級
富岡樹(REBOOT.IBA)[3-0(79-73×2、78-74)]斎藤一貴(角海老宝石)
 同級2位の富岡が長身を生かして速いジャブとフットワークでアウトボクシング。前に出る同1位の斎藤は3回に距離を詰め始めたが、富岡も左ボディを含めたコンビネーションで対抗。斎藤が富岡のパンチで右目下を負傷した。

 斎藤は富岡を追いかけたが、富岡はアウトボクシングを軸としながら、パンチをまとめるところはまとめ、距離をつぶすところはつぶし、自分のペースで試合を進めた。斎藤は富岡を追いかけ続けたが、最後まで捕獲することはできなかった。富岡は7勝2KO2敗1分。斎藤は7勝5KO2敗。

富岡「隣にいるチャンピオンは日本の階級関係なしで一番強いチャンピオンだと思っている。デビュー前からスパーでお世話になっているけど、リングにあがったら関係ない。もうライト級も若い世代が引っ張っていかないといけないので世代交代できるようがんばります」

王者・吉野修一郎(三迫)「日本と東洋太平洋、WBOアジアパシフィックの3本のベルトを持っいて、ライト級では自分が一番強いと思っています。今日みたいな試合にはならないと思うので楽しみにしていてください」

小原は攻撃的なスタイルで勝利した

◇ウェルター級
小原佳太(三迫)[TKO4回2分59秒]垂水稔朗(協栄)
 世界挑戦経験もあるIBFウェルター級8位の小原がジャブから右ストレート、右アッパーを狙っていく立ち上がり。先手を取って試合を組み立てた。気迫十分の垂水は3回に攻勢を強め、前に出て手数を増やすと、右が浅いながらもヒット。アップセットへの意欲を感じさせた。

 しかし小原は4回、さらにペースアップ。垂水も負けじと応戦して試合は白熱する。垂水の右が決まるシーンもあったが、攻める小原が右を決め、続けて右を打ち込むと垂水が背中からキャンバスへ。立ち上がったところに再び右を打ち込んでフィニッシュとなった。小原は22勝20KO4敗1分。垂水は12勝6KO4敗3分。

「次勝つのは自分の最低限のノルマ」と小原、右は永野

小原「永野くんは自分の武器を身に着けてここまできたと聞いている。ウェルター級らしくどっちか倒れる試合になればいいと思う。永野選手の左か、僕の右か。勝ったほうがこれからのウェルター級を背負っていきます」

王者・永野祐樹(帝拳)「目の前ですごいKOシーンを見た。小原選手と試合できるのは自分が上に行けるチャンスだと思う。自分が小原選手を倒して、世界ランキングをいただいて引導を渡したいと思います」

WBSS S・ライト級はテイラーV WBA・IBF王座統一

$
0
0

 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)S・ライト級決勝が26日(日本時間27日)、ロンドンのO2アリーナで行われ、IBF王者ジョシュ・テイラー(英=写真)がWBAスーパー王者レジス・プログレイス(米)に2-0判定勝ち。8人によるトーナメントを制するとともに2団体の王座を統一した。

 実力者同士の対戦は予想通りクロスファイトとなった。サウスポー対決はコンパクトなブローで仕掛けるプログレイスにテイラーも一歩も引かずに応戦。ハイペースのパンチのラリーで中盤まで拮抗した。

 抜け出したのはテイラー。スタンドの合唱を背に受け9回からボディー攻撃、左強打で押し気味に展開。11回、プログレイスが逆襲をかけたが、最終回、英国人は接近戦で迎撃。公式スコアは115-113、117-112、114-114でスコットランドが地元のテイラーが勝利者コールに浴した。 テイラーは16勝12KO。初黒星のプログレイスは24勝20KO1敗。

 セミのヘビー級12回戦は悪童デリック・チゾラ(英)がデビッド・プライス(英)に4回、タオル投入のTKO勝ちを収めた。

 以下はWBSS・S・ライト級トーナメントの結果。準々決勝(初戦)のキリル・レリクvs.エドゥアルド・トロヤノフスキーの試合は18年9月、横浜アリーナでバンタム級の井上尚弥vs.フアン・カルロス・パヤノとダブルで行われた。

■WBSS・S・ライト級トーナメント結果
◇準々決勝
ジョシュ・テイラー(英)[TKO7回2分21秒]ライアン・マーティン(英)
イバン・バランチェク(ロシア)[TKO7回終了]アンソニー・イギット(スウェーデン)
キリル・レリク(ベラルーシ)[3-0(115-113×3)]エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)
レジス・プログレイス(米)[3-0(119-108、118-109、117-110)]テリー・フラナガン(英)

◇準決勝
ジョシュ・テイラー(英)[3-0(117-109、115-111×2)]イバン・バランチェク(ロシア)
レジス・プログレイス(米)[TKO6回1分36秒]キリル・レリク(ベラルーシ)

◇決勝
ジョシュ・テイラー[2-0(117-112、115-113、114-114)]レジス・プログレイス(米)

■S・ライト級世界王者
WBAスーパー ジョシュ・テイラー(英)
WBA マリオ・バリオス(米)
WBC ホセ・カルロス・ラミレス(米)
IBF ジョシュ・テイラー(英)
WBO ホセ・カルロス・ラミレス(米)


スティーブンソン因縁対決制す WBOフェザー級獲得

$
0
0

 WBO世界フェザー級王座決定戦が27日、米ネバダ州リノで行われ、同級1位のシャクール・スティーブンソン(米)が同2位ジョエト・ゴンサレス(米)に3-0判定勝ちで新王者となった。スコアは119-109×3。決定戦はオスカル・バルデス(メキシコ)の王座返上によるもの。

スキルを発揮して戴冠のスティーブンソン(右)

 リオデジャネイロ五輪銀メダリストのスティーブンソンはゴンサレスの妹ジャハイラと交際中。これを兄ゴンサレスが快く思っていないという背景があり、メディアに“因縁対決”とあおられた一戦は、ホープのスティーブンソンが下馬評通りに勝利した。スティーブンソンは13勝7KO。ゴンサレスは23勝14KO1敗。Photo/SUMIO YAMADA

■フェザー級世界王者
WBAスーパー レオ・サンタクルス(メキシコ)
WBA シュ・ツァン(中)
WBC ゲーリー・ラッセルJr(米)
IBF ジョシュ・ウォーリントン(英)
WBO シャクール・スティーブンソン(米)

 プエルトリコで同日行われたWBO世界ミニマム級タイトルマッチは、王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)が挑戦者15位アクセル・アラゴン(メキシコ)6回2-1負傷判定勝ちで、凱旋初防衛をはたした。スコアは68-65、67-66でメンデス、66-65でアラゴンだった。

■ミニマム級世界王者
WBA ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)
WBC ワンヘン・ミナヨーティン(タイ)
IBF ペドロ・タドゥラン(比)
WBO ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)

ユーリ阿久井が初回TKO勝ち 日本フライ級新王者

$
0
0

 27日岡山県浅口市天草公園体育館の「桃太郎ファイト」のメインで行われた日本フライ級王座決定戦は、1位ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が2位小坂駿(真正)を初回2分16秒TKOで下し、チャンピオンに輝いた。岡山のジムからは師匠の守安竜也会長以来となる日本王者だ。

阿久井はいきなりダウンを奪い、計4度倒してフィニッシュ

 これまでの9KO中8度が初回という阿久井がタイトル戦の舞台でやってのけた。左ジャブで距離を取ろうとする小坂に対し阿久井もジャブで圧力をかけ、射程を合わせるとねじ込むような右打ち下ろしで最初のダウンをマーク。

 ダメージを抱えた小坂を追撃し2度目。返しの左フックをフォローしてみたび倒し、なおも立ち上がった小坂から4度目のダウンを奪うと、主審が試合終了を宣した。

試合後は次期挑戦者の藤北(右)もリングに上がった

「あっという間に終わったので実感ありません」と阿久井。試合後のリングに上がった次期挑戦者の藤北誠也(三迫)も「つえーですね」と苦笑いした。「岡山出身のチャンピオンは多いけど、岡山のジムからはそんなにいないし、伝統ある日本タイトルだから」と阿久井は喜びを噛みしめていた。

 中谷潤人(M.T)の後継王者となった阿久井はこれで14戦10KO2敗1分。無念の小坂は16勝4KO6敗。

和氣慎吾が地元岡山で再起宣言「ゼロからがんばる」

$
0
0

 27日、岡山・浅口で行われた日本フライ級戦のリングサイドには久保隼、山中竜也、池山直、岩川美花ら男女の新旧チャンピオンたちの顔があったが、その中にこの男もーーS・バンタム級の和氣慎吾(FLARE山上)。

岡山出身の和氣が勝利の阿久井を祝福

 和氣が世界再挑戦を目前にして比国のラモナルに敗れたのは2週間前。ショッキングな大番狂わせだったが、この日和氣は元気そうな姿を見せた。

 郷里のファンの温かな声援を受けて上がったリングからは「派手にKO負けしましたが、またゼロから頑張ります!」と再起宣言をし、一際大きな拍手を浴びた。

 メイン終了後には岡山の後輩ユーリの控え室を訪れて祝福。体つきもいつも同様にシェイプされており、再起にかける思いをうかがわせるものだった。

12.22 ストロング小林がWBOアジア初防衛戦 関西学生リーグ出身トリオもそろい踏み

$
0
0

 六島ジム(枝川孝会長)は28日、大阪市住吉区のジムでWBOアジアパシフィック・バンタム級王者、ストロング小林祐樹(28=六島)の初防衛12回戦をメインにした「やまもと歯科・小児歯科プレゼンツYou will be the Champion10」(12.22大阪市住吉区民センター)の開催概要を発表した。

12月22日出陣の左からデカナルト、小林、峯、西田

 小林の初防衛の相手は同級15位、コ・キチャン(28=韓国)で7勝3KO3敗のオーソドックスファイター。小林はこの試合に備えて、今月初めから不動産賃貸仲介会社の仕事を休み、兵庫・淡路島での3泊4日の走り込み合宿に続いて、武市晃輔トレーナーのつききりの指導でハードな練習に取り組んでいる。

 朝はジム近くの長居公園でランニング、ダッシュ。昼は同市生野区の巽公園で600メートル・ダッシュ12本に続いて天王寺区の愛染坂に移動、前かごに15キロの重しを入れ、武市トレーナーが乗った自転車を押して坂を6回上がり、さらに坂道ダッシュ12本。夕方からはジムワークとへとへとの日々を送っている。

 15勝9KO8敗でIBF12位、WBO15位にランクされた小林はしぶとく現役を続けてタイトルをつかんだとあって「まだまだ課題がありますが、愚直に前に出て、相手の体力、メンタル面を削っていく戦いをして、後半に倒します」と決意を語った。

 この興行には関西学生ボクシングリーグで活躍した23歳のフレッシュトリオも登場する。フィリピンのOPBFランカーと対戦予定の大阪商大出身のデカナルド闘凛生(とうりお、3勝2KO)は「前の試合はふがいない判定勝ちなので、今度はベルトを見据えた戦いをします」。

 近大出身の峯佑輔(2勝1KO)は「フィリピンのランカーが相手になりそうなので気合が入っています。来年中にタイトルマッチにからめるように成長したい」。同じく近大出身のサウスポー・西田凌佑(1勝1KO)は韓国人選手と対戦が決まり、「前に出てきたところに左ストレートを打ち抜きます」。3人とも意欲にあふれていた。

デイビスvs.ガンボア 年末WBAライト級王座決定戦

$
0
0

 S・フェザー級王座を返上しライト級に転向するジェルボンタ・デイビス(米)が12月28日、米アトランタのステートファーム・アリーナでリングに上がる。すでにWBAライト級1位にランクされるデイビスは、同級2位ユリオルキス・ガンボア(キューバ)とWBAライト級“レギュラー”王座決定戦を行う。PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)のイベントで、メインプロモーターはデイビスを擁するメイウェザー・プロモーションズ。

 デイビス(24)は22歳でIBF・S・フェザー級王者に就き、体重オーバーで王座を失ったものの、次戦でWBA“スーパー”王座決定戦に出場する厚遇。その試合を含めて最近3試合を3、1、2ラウンドで終わらせるパンチャーぶりを発揮している。22勝21KO無敗の戦績を誇るスター候補の一人。「ホリデーシーズンのイベントのメインに起用されてエキサイトしている」とコメント。

 ガンボア(37)はアテネ五輪金メダリストからプロ入り。フェザー級とライト級で世界王者に就き一世を風靡したキューバ人。その後ブランクに見舞われたりストップ負けでトップシーンから離れたが、現在4連勝中。

 最新試合ではデイビスの防衛戦のリングで元王者ローマン・マルティネスに2回KO勝ち。「私もデイビスも勝つ可能性は同じ。アンダードッグであることが逆にヤル気を起こさせる」とベテランは発言。強敵を相手にラストチャンスに懸ける。

 セミ格では8月、WBA・L・ヘビー級暫定王者に就いたジャン・パスカル(ハイチ=カナダ)が元WBC王者バドゥ・ジャック(スウェーデン)と防衛戦。イベントはショータイムが全米に中継。クリスマス後にボクシング興行が途絶える米国では異例の注目カードとなる。

11.7大一番の井上拓真 サウスポー対策完了 正規王者ウーバーリに勝って尚弥にバトン渡す

$
0
0

 WBCバンタム級暫定王者の井上拓真(大橋)が29日、横浜市内のジムで練習を公開、メディアの取材に応じた。拓真は11月7日、さいたまスーパーアリーナでWBC正規王者ノルディ・ウーバーリ(仏)と団体内王座統一戦に挑む。

試合まであと9日、ここまでは減量も順調のようだ

 ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)との王座決定戦でWBC暫定タイトルを獲得した2018年暮れの試合から10ヵ月。拓真が“統一戦”というキャリア最大の正念場を迎えた。対戦相手のノルディ・ウーバーリはオリンピックに2度出場し、プロでは16勝12KO無敗のサウスポー。「(試合が決まった)当初は厳しいと思っていた」と父の真吾トレーナーは明かしたが、試合に向けた練習で劣勢を克服してきた。

 本人曰く「年末に世界を獲ったときは時間が少なく、サウスポー対策(ペッチもサウスポー)がぎこちない部分があったけど、今回はサウスポーとスムーズにできるようになった」と左対策の成果を強調。勝利のカギは「いつもそうだけど自分の距離をキープすること」で、ウーバーリのテンポの速い攻撃に対しては「自分のボクシングをすればテンポよく手を出されないと思う」と勝利をイメージした。

いまのところいい緊張感を保っている拓真

 当初は不利を予想した真吾トレーナーも、ここ数週間のスパーリングで手ごたえを感じたという。以前の拓真は考えるあまり、相手と見合うシーンが多く見られたが、「反応、対応が素早くなった。今は瞬間、瞬間で対応できるようになった」とその成長ぶりを実感。続けて「最低でも5分以上の自信がある」、「スイッチが入ったときの拓真はすごい」と手ごたえを口にした。

 この日のメインイベントは兄尚弥のWBSSバンタム級決勝、対ノニト・ドネア(比)戦だ。「兄弟でバンタム級制覇をいう目標もある。しっかり勝ってバトンを渡したい」と拓真。成長のほどを証明すれば、偉大な兄に大きく一歩近づく。

日本ヘビー級王座復活 12.15上田vs.竹原で決定戦

$
0
0

 藤本京太郎(角海老宝石)が返上してからというもの空位となっている日本ヘビー級王座の決定戦が12月15日に愛知・刈谷市あいおいホールで挙行されることになった。1位上田龍(石神井S)と2位竹原虎辰(緑)のカード。

上田(左)とベテラン竹原で決定戦

 同級は藤本が2013年7月にオケロ・ピーターに勝利し、56年ぶりとなる日本ヘビー級王者(第2代)となった。その後藤本はタイトルを3度守ったが、挑戦者不足もあり、さる7月に返上していた。

 27歳の上田は技巧派のサウスポーでここまで8勝5KO1敗1分。一方の41歳竹原は15勝8KO12敗3分。こちらは01年デビューの現役最古参選手だ。

 竹原は藤本に2度挑戦してはね返されているが、上田とは16年5月に対戦し、4回KO勝ちしている。ケガもあって現在は1年以上のブランクがあるが……。

 なお当日は日本L・フライ級1位の矢吹正道(緑)と2位の芝力人(RK蒲田)によるチャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦も行われる。


最新日本ランキング 高橋悠とユーリ阿久井が新王者

$
0
0

 JBC(日本ボクシングコミッション)は30日、最新10月度の日本ランキングを発表した。今月はL・フライ級の高橋悠斗(K&W=写真右)とフライ級のユーリ阿久井政悟(倉敷守安=同左)が新たにチャンピオンの座に就いた。

 新しくランク入りしたのはL・フライ級9位の大内淳雅(姫路木下)、フェザー級11位竹本雄利(クラトキ)、ライト級11位石井龍誠(伴流)、そしてS・ライト級7位近藤明広(一力)。世界挑戦経験を持つ近藤は世界ランキング15傑から外れ、日本ランキングに組み込まれたもの。

 開催中の「チャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦」の結果を受け、勝利者はのきなみ1位に据えられている。開催日が唯一未定だったS・フライ級戦(1位久高寛之-2位ユータ松尾)も12月22日大阪で行われることが確認された。

 日本タイトル挑戦権利を有さない13位以下にはS・フライ級16位高山涼深(ワタナベ)、S・バンタム級17位山内祐季(真正)ら新鋭が名を連ねた。

東京五輪のテスト大会開幕 新採点器を試験採用

$
0
0

 来年の東京オリンピックに向けてのテスト・イベント「READY STEADY TOKYO-ボクシング」が29日東京・両国国技館で開幕した。

準決勝進出を決めたウェルター級の岡澤(右)

 カザフスタンや英国を含む世界8カ国から計39選手が参加し、男子5階級、女子3階級のトーナメントが行われる。本番の会場ともなる国技館で、「無観客試合」として実施されているのは、スムーズな大会運営のリハーサルが目的だから。しかし選手にとっては貴重な国際大会の経験ができるとあって、日本は男子ヘビー級、女子ミドル級以外は各級ともトップ選手2人が出場している。

 初日のこの日は準々決勝が行われ、ウェルター級の岡澤セオン(鹿児島県体育協会)がブラジル選手に、同じく金城大明(自衛隊体育学校)が韓国選手に勝ち、女子のライト級はいきなり日本人対決となり、釘宮智子(警視庁)が柳井妃奈美(近大)に判定勝ちしている。決勝は31日。

会見するタスクフォースの渡邊座長(中)

 IOC(国際オリンピック委員会)は今大会で、過去にいろいろトラブルのあったAIBA(国際ボクシング協会)を関与させていない。五輪ボクシングを主管するIOCボクシング・タスクフォースの座長を務める渡邊守成氏が試合後メディアの会見に応じ、「ボクシングの判定についての信頼性がなくなっており、これを取り戻すため、採点の公平性、透明性を追求する。タスクフォースが持っているいろんな手段を試したい」と意欲を語った。

 具体的に有能な審判の起用と、審判の仕事をモニタリングするための新しい採点システムの導入を掲げている。このため各ジャッジが有効なパンチと判断した際にボタンを押すことで瞬時に分かる採点器を大会2日目(30日)からテスト採用するという。

 また試合中に会場のスクリーンにリアルタイムで表示するかどうかについては賛否両論あることから、これからの検討課題としている。

カネロがプライベートジェットでラスベガス入り コバレフとの2階級越えビッグマッチ迫る

$
0
0

 今週土曜日2日ラスベガスで対戦するサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)とセルゲイ・コバレフ(ロシア)が29日、会場となるMGMグランド・リゾート&カジノに到着した。試合はコバレフの保持するWBO・L・ヘビー級王座が争われ、ミドル級王者のカネロは2階級アップの冒険マッチとなる。

挑戦者の立場ながら“主役”のカネロ

 プライベート・ジェットでラスベガス入りしたカネロは「4階級制覇がかかる私にとって重要な試合。今までとウエート、トレーニングなどすべてが違う。その成果を披露するために11月2日が待ちきれない」と階級越えに意欲満々。同時に幼い娘を抱いてジェットのタラップを降りるなどリラックスした雰囲気を感じさせた。

コバレフは「これは私の階級」とコメント

 一方コバレフは「カネロは本当のファイターだけど、これは私の階級。プロデビューから私はこのウエートで戦っている。土曜日はファンを悲しませたいと思っている。ブーイングは大いに歓迎。試合の後みんな私にサインを求めてくるだろう」とビッグネーム狩りを目指す。

スター候補のライアン・ガルシア(左)

 セミ格に登場する“ゴールデンボーイ2世”ライト級のライアン・ガルシア(米)はニックネームの“キング”をあしらった自身のブランドのジャケットを着て入場。9月に一度、対戦をオファーされたロメロ・デュノ(フィリピン)を相手に仕切り直しの一戦に臨む。Photos : Hoganphotos/Golden Boy

石田匠のIBF挑戦者決定戦 12.28大阪に決定

$
0
0

 元日本S・フライ級王者の石田匠(井岡)が出場するIBF世界同級挑戦者決定戦が12月28日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で行われることが決まった。井岡ジムが30日発表した。

再び世界を狙う石田。17年の世界初挑戦から

 この試合は当初、10月に対戦相手イスラエル・ゴンサレスの地元、メキシコで行われる予定が変更となり、その時点では「年内に海外で開催」が有力とされていたが、井岡ジムが興行権を獲得。日本国内で開催されることになった。

 IBFランク5位の石田(28勝15KO1敗)は日本王座を5度防衛したのち、17年10月にWBA同級王者カリド・ヤファイ(英)にアウェイで挑戦して判定負け。2度目の世界挑戦を目指している。

 同じく8位のゴンサレスは24勝11KO3敗。なお現在のIBF王者はジェルウィン・アンカハス(比)で11月2日にアメリカでジョナサン・ロドリゲス(メキシコ)と7度目の防衛戦を行うことが決まっている。Photo/SUMIO YAMADA

ドネア来日「キャリアのすべてを凝縮してきた」 井上尚弥とのWBSS決勝まであと8日

$
0
0

 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝でWBA・IBF世界同級王者の井上尚弥(大橋)と激突する現WBA同級スーパー王者のノニト・ドネア(比)が30日夜、羽田空港着の便で来日した。試合は11月7日、さいたまスーパーアリーナでゴングが鳴る。

家族で来日したドネア

 レイチェル夫人、2人の子供たちを含め総勢11人のチームで来日したドネアは疲れたそぶりを見せず、集まった報道陣の取材に快く応じた。ラスベガスで練習を積み、その後は時差調整を含めて2週間のフィリピン合宿で仕上げた36歳は「20年のキャリアで積み重ねてきたすべてを凝縮してきた」と充実ぶりをアピールした。

相変わらずのジェントルマンだった

 世界的に評価の高い“モンスター”井上との対戦を「クリスマスにプレゼントを開ける前の子どものような気分だ」と表現。20年のキャリアで世界5階級を制した実力者は「ベスト・オブ・ベスト、最強と最強の戦いだ」と気合十分だった。あす31日は公開練習を行う。

Viewing all 12742 articles
Browse latest View live