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新人王西軍代表が決定 MVPはSB級の津川龍也 12.22後楽園ホールで東軍代表と激突

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 2019年度新人王西軍代表決定戦は10日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第二競技場で開かれ、ミニマム級からミドル級まで12試合(うち1試合は中止)が行われた。

左から技能賞の前田、MVPの津川、敢闘賞の藤田

 S・バンタム級の5勝2KO1敗の津川龍也(19=ミツキ)が右フックの連打で1回TKO勝ちを飾り、MVPに輝いた。

 技能賞は日本拳法出身のサウスポー、前田稔輝(じんき、23=グリーンツダ)が4勝4KOの福永輝(20=沖縄ワールドリング)の強打を封じて獲得、敢闘賞は4戦4勝4KOの藤田裕崇(やすたか、24=名古屋大橋)が2回に右フックを爆発させてTKO勝ちして選ばれた。

 勝者は12月22日、東京・後楽園ホールで開催される全日本新人王に出場する。

 MVPの津川は興国高校ボクシング部を2年でやめてプロ入り。昨年の新人王は西軍代表決定戦で敗れ、再チャレンジで西軍代表をつかんだ。「大事な試合で緊張していたが、右のクロスでチャンスをつかんだ。後楽園で暴れます」と意欲満々。

 技能賞の前田は東日本MVPの亀田京之介(協栄)と対戦するが、「大舞台ほど力を発揮するタイプ」と本石昌也・グリーンツダ会長は好勝負に太鼓判。前田は「自信がある左ストレートを決めたい」。

 5連続KOで聖地に乗り込む敢闘賞の藤田は「大振りではない、細かいパンチも決めていきます」と抱負を語っていた。

MVPのSB級津川(左)は一気の連打で試合を決めた

◇ミニマム級4回戦
丁野拓海(中日)[2-0(38-38、39-37×2)]初田翔(寝屋川石田)

◇L・フライ級4回戦
表 祥(SFマキ)[3-0(38-37×3)]田中蓮志(トコナメ)

◇フライ級4回戦
中村淳希(市野)[2-1(39-37、39-38、37-39)]神崎靖浩(倉敷守安)

◇S・フライ級4回戦
岩崎圭祐(オール)[2-1(38-37×2、37-38)]長嶺竜久(平仲BS)

◇バンタム級4回戦
中西寛多郎(HKスポーツ)[2-0(38-38、40-36、39-37)]森田翔大(森岡)
◇S・バンタム級5回戦
津川龍也(ミツキ)[TKO1回2分30秒]朝倉豊(博多協栄)

前田(右)は福永の強打を封じて技能賞獲得

◇フェザー級4回戦
前田稔輝(グリーンツダ)[3-0(40-36×3)]福永輝(沖縄ワールドリング)

◇S・フェザー級4回戦
岩崎淳史(フジタ)[引き分け1-1(39-37、36-40、38-38)]岸田聖羅(千里馬神戸)
※優勢点により岩崎が全日本決定戦進出

藤田は豪快に倒して敢闘賞

◇ライト級5回戦
藤田健介(千里馬神戸)[中止]二熊亮成(平仲BS)=棄権
※藤田が全日本進出

◇S・ライト級4回戦
藤田裕崇(名古屋大橋)[TKO2回2分11秒]髙橋拓也(寝屋川石田)

◇ウエルター級4回戦
安井誉(森岡)[TKO1回2分25秒]能嶋宏弥(薬師寺)

◇ミドル級4回戦
国本泰幸(金沢)[3-0(39-37、40-36、40-37)]新山十士(広島三栄)


拳四朗が山中慎介さん所属事務所とマネジメント契約

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 WBC世界L・フライ級チャンピオンの拳四朗(BMB=写真)がマネジメント会社「コモンズ2」とマネジメント契約を交わした。同社が11日発表した。

 コモンズ2はWBC世界バンタム級王者だった山中慎介さんが所属している事務所で、ボクサーとしては拳四朗が2人目の契約となる。ほかにはロンドン五輪でフェンシング男子団体銀メダルの三宅諒(フェンシング)らが所属している。

 拳四朗はWBC王座を現役チャンピオン最多となる6度防衛中。目標に具志堅用高会長が持つ日本人世界戦連続防衛記録のV13、他団体王者との統一戦を掲げている。V7をかけたIBF王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)との王座統一戦が12月23日、横浜アリーナにセットされている。

ライト級3冠の吉野修一郎 10月のMVP受賞 元世界王者撃破の中谷潤人、高橋悠斗が敢闘賞

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 東日本ボクシング協会月間賞選考委員会は11日、10月の月間三賞を発表した。最優秀選手賞にはライト級でOPBF&WBOアジアパシフィック王座を獲得した吉野修一郎(三迫)が選ばれた。

3本のベルトを手に入れた吉野

 日本ライト級王者の吉野はOPBF&WBOアジアパシフィック同級王座決定戦でハルモニート・デラ・トーレ(比)と対戦。初回にデラ・トーレの強打をかわし、左フック一発でデラ・トーレを沈めて1分20秒TKO勝ち。ライト級3冠王者に輝いた。

中谷はメリンドに何もさせなかった

 敢闘賞は異例の2人が選出された。一人目は前日本フライ級王者で、同級世界上位ランカーの中谷潤人(M.T)。中谷はノンタイトル戦で元L・フライ級世界王者でWBC同級3位のミラン・メリンド(比)を完封。6回TKO勝ちで世界挑戦をアピールした試合が評価された。

日本L・フライ級新王者に輝いた高橋

 日本L・フライ級新王者となった高橋悠斗(K&W)も敢闘賞に選ばれた。日本タイトル初挑戦の高橋は、ベテラン王者の堀川謙一(三迫)を相手に粘り強く戦い、2-0判定でベルトをもぎ取った。

 新鋭賞は該当者なし。表彰式は12月12日、後楽園ホールの「ダイヤモンドグローブ」で行われる。

岩佐亮佑が王座返り咲きへ IBF暫定王座決定戦 12.7ニューヨークでタパレスと元王者対決

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 元IBF世界S・バンタム級チャンピオンの岩佐亮佑(セレス)が12日、千葉県柏市内のジムで記者会見し、12月7日ニューヨークのバークレイズセンターで元WBOバンタム級王者マーロン・タパレス(比)とIBF・S・バンタム級暫定王座決定戦を行うと発表した。

ニューヨークの乗り込む岩佐、海外は3戦目だ

 昨年8月、TJ・ドヘニー(豪)との防衛戦で敗れて王座陥落した岩佐は今年2月、セサール・フアレス(メキシコ)との挑戦者決定戦に勝って再びタイトルに前進。WBAとIBFの2冠を保持する王者ダニエル・ローマン(米)が肩を負傷したことから、IBFが岩佐とタパレスに対しして暫定王座決定戦を指令した。

 会見した岩佐は「やっときたなと。返り咲くリングが決まったので、気持ちが引き締まった。泥臭くても、かっこ悪くてもいいので、返り咲く姿を見せたい」と抱負を語った。

 セレス小林会長は「ドヘニーに負けて再起してから向上心が増した。体の鍛え方を含めて普段から取り組む姿勢が変わってきた」と愛弟子の成長を説明。特に弱点だったフィジカルのトレーニングに取り組んでからは2年がたち、「そのおかげでロサンゼルス(フアレス戦)でも勝てた」と岩佐の進化に太鼓判を押した。

若くして活躍してきた岩佐も12月で30歳

 対戦相手のタパレスは元WBOバンタム級王者で戦績は33勝16KO2敗。15年12月のWBO挑戦者決定戦と17年4月のWBO王座戦で岩佐と同じサウスポーの大森将平(ウォズ)を2度TKOで退けている(2試合目は計量失格で王座はく奪)。

 岩佐(26勝16KO3敗)は「パンチは強いでしょう。覚悟はしていますよ」とタパレスの実力を評価。3敗は山中慎介、リー・ハスキンス、ドヘニーといずれもサウスポーだけに、今後はフィリピンからIBFバンタム級1位のマイケル・ダスマリナス、アンソニー・ヘラルドを招へいし、10日ほど集中してスパーリングを行う予定だ。

 なお当日のイベントはWBCミドル級王者ジャモール・チャーロ(米)がデニス・ホーガン(豪)と防衛戦となっている。

井上尚弥Number「ボクシング総力特集 KO主義。」週プレでは男性として10年ぶり表紙飾る

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 5階級制覇王者ノニト・ドネアとの激戦に勝利し、WBSSバンタム級トーナメントを制したWBAスーパー・IBF世界同級王者の井上尚弥(大橋)が人気雑誌2誌の表紙を飾った。

 スポーツ総合誌『Number』は14日発売号で井上を表紙に起用し、ボクシング特集を展開している。激闘のドネア戦の試合レポートに始まり、井上のKOをひも解く深層インタビューのほか、井上以外にも多くのボクサーに取材をしてボクシングの醍醐味KOを掘り下げた内容だ。

 11日に発売されたのは『週刊プレイボーイ』(集英社)。普段は女優やアイドルが表紙を飾る同誌が男性を起用するのは創刊53年の歴史でダウンタウンの松本人志、サッカーの中村俊輔に続いて3人目の快挙。中身も試合前のフォトドキュメントや単独インタビューなど盛りだくさんの記事が掲載されている。

バンタム級前王者ネリ、ローチ氏と充実の調整 ロドリゲスとの前王者対決は「3、4Rで決着」

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 11月23日ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで前IBFバンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦する同級前WBCバンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)がロサンゼルスのワイルドカードジムで調整に励んでいる。

WBC王座に返り咲き、井上との統一戦を目論むネリ

 ネリはPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)と契約して3戦目。今回、殿堂入りトレーナー、フレディ・ローチ氏に師事した。「マニー(ロドリゲス)はいい選手だけど少し緩慢なところがある。プレッシャーを強めて一気に攻め崩したい。3、4ラウンドで決着がつくだろう」と強気のコメントを発信している。

 ロドリゲス戦はWBC王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)への挑戦者決定戦として行われる。「来年、WBC王者に返り咲いて井上尚弥と統一戦になれば歓迎したい。向こうがやりたいと希望すればだけど」と相変わらず言いたい放題だ。

 ネリはこれまで自分の好きな時間にジムワークを行っていたが、ローチ氏とのコンビで「規律を学んだ」と明かす。そして「ミット打ちを入念にこなし、スパーリングをガンガン行っている。柔軟体操の重要さもわかった」とネリ。ロドリゲスの復調ぶりも注目されるが、バッドボーイは充実の日々を送っている。

 同日のメインは王者デオンタイ・ワイルダー(米)vs.挑戦者ルイス・オルティス(キューバ)のWBCヘビー級タイトルマッチ。イベントの模様は24日午前11時からWOWOWライブで生中継される。

元王者マイダナ クルーザー級で引退試合 五輪2大会連続金のラミレスがプロ初勝利

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■フロイド・メイウェザーと2度対戦した元世界ウェルター級王者マルコス・マイダナ(アルゼンチン=36)が引退試合を発表した。マイダナは来年4月、自国でホルヘ・カリという元キックボクシングのチャンピオンと対戦する。すでにカリは47歳で試合はクルーザー級6回戦になるという。マイダナは今年PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)傘下で復帰を目指しトレーニングしていたが条件が合わず頓挫していた。

14年のメイウェザー第1戦から

■9日(日本時間10日)米カリフォルニア州フレズノで行われたWBO・S・フェザー級タイトルマッチの前座カードに出場したロンドン、リオデジャネイロ五輪連続金メダリスト、ロベイシー・ラミレス(キューバ=25)がフェルナンド・イバラ(米=19)に6回1分37秒KO勝ち。8月のプロデビュー戦でまさかの判定負けを喫したラミレスはプロ初勝利を飾った。この試合を前にラミレスは同じキューバ人のイスマエル・サラス・トレーナーに師事している。

■そのサラス・トレーナーに新たな弟子が加わった。ライト級で世界を目指すホープと騒がれたフェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)。ベルデホ(25勝16KO1敗=26)は昨年3月アントニオ・ロサダ(メキシコ)にTKO負けで初黒星を喫した後2連勝。しかしアマチュア時代からのコーチ、リッキー・マルケスと行き違いが生じ、トレーナーを探していた。サラス氏は同胞のエリスランディ・ララ、ユリオルキス・ガンボア、4階級制覇王者の井岡一翔らを受け持ち、売れっ子トレーナーになっている。

12.21英国で日本ヘビー級史上最大のチャレンジ 大一番の藤本京太郎「恐ろしくてしょうがない」

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 WBOアジアパシフィック・ヘビー級王者の藤本京太郎(角海老宝石)が12月21日、英ロンドンのカッパーボックス・アリーナでWBO同級6位ダニエル・デュボア(英)に挑戦することになった。試合はデュボアが保持するWBOインターナショナル王座がかけられ、WBC同級シルバー王座決定戦も兼ねる。角海老宝石ジムが13日、後楽園ホール展示場で記者会見を開いて発表した。

「ボクサー人生の区切りの試合になる」と藤本

 K-1から2013年にボクシングに転向。56年ぶりに日本ヘビー級王座に就き、OPBF王座も獲得、現在はWBA12位にランクされる日本ヘビー級の第一人者に大きなチャンスが巡ってきた。勝てば世界ランキング上位入り、日本人選手初のヘビー級世界挑戦も視野に入るだけに、この試合は日本ヘビー級史上最大のチャレンジと言っても過言ではないだろう。

33歳の藤本に対し、デュボアはWBO6位、WBC15位にランクされる13勝12KOのホープ。196センチの体格を生かし、ワンツーを主体にした「手堅いボクシングをする」(藤本)ボクサーだ。

 記者会見した藤本はいつものように“京太郎節”を炸裂させた。「つい先日ビデオを見たら恐ろしく強い。身長も自分より10センチ以上高い。これは動物だと思った」。WBA総会に出席した鈴木真吾会長が「みんなあれは本物だ、本物だと言っていたぞ」と振られると、「じゃあホンモノ対パチモンじゃないですか!」と言い出す始末だった。

「動物と戦うくらいの気持ち」から阿部トレーナーがパンダに

 弱気な発言は藤本の得意技で、これまでにそういう試合を何度も勝ってきた。さすがに今回は簡単ではなさそうだが、阿部弘幸トレーナーは「今まで通りスピードを重視して、足を常に動かして、最後はカウンターを決めて、何とか倒して勝ちたい」と勝利の青写真を描いた。

 今週中にはアメリカに渡り、3週間の予定で合宿を行う。阿部トレーナーによれば身長2メートル級のパートナーとスパーリングを重ねて試合に備えるという。藤本はアンディ・ルイスがアンソニー・ジョシュアからタイトルを奪った例を挙げながら「どんなに強いチャンピオンでも何があるか分からない。ここまでやってきたので、その精神は見せたい」と決意表明をした。


ビートあす発売 井上尚弥vs.ドネアてんこ盛り!

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 井上vs.ドネアから1週間――ボクシング・ビート最新号は15日に全国の書店で発売となります。

 井上尚弥とノニト・ドネアが激突した11.7WBSS特報は、迫力写真満載の試合リポートのほか、一夜明けて尚弥語る/新旧王者たちの感想/ドネアという人/11.7までの舞台裏/アラカルト…計16ページてんこ盛りでお伝えします。

 カラーインタビューでは初防衛戦の決まった村田諒太にあらためて聞く「モチベーション」。また同じく暮れに出撃する井岡一翔には「アメリカ合宿のメリット」について語ってもらいました。

 注目のヘビー級2つのリマッチも展望しています。ワイルダー×オルティス、ルイス×ジョシュア、この2試合をおなじみの浜田剛史さんが解説。これを読めば試合をさらに楽しめること請け合いです。

 飯田覚士さんの対談、今月のゲストは荒川仁人。先ごろ引退した荒川は世界にこそ届きませんでしたが数多くの強豪と戦い、長く活躍したベテラン。現役時代の思い出をじっくりと聞きました。また話が面白い。ぜひご一読を。

 井上vs.ドネアの迫力アクションが目印のビート12月号、どうぞお楽しみください! ボクシング・ビート編集部一同

◇ボクシング・ビート12月号主な内容◇
■2万2千観衆の前で、これがボクシングだ 井上vs.ドネア特報
■インタビュー…村田諒太「観衆の喜びのない勝利は空しい」/井岡一翔「アメリカ合宿のメリット」
■待望の試合決定!!…拳四朗/八重樫東
■熱闘リポート…カネロ、コバレフを11回KO/拓真悔しい、ウーバーリ崩せず/ベルチェルト、S・フェザー級最強アピール/和氣まさかのTKO敗 ほか
■世界ヘビー級特集…ワイルダー×オルティス、ルイス×ジョシュア「リマッチを占う」/浜田さんの特別解説「選択肢が多いのはワイルダー、ジョシュアは開き直れるかどうか」/ウシクのヘビー級初戦
■連載…飯田覚士の直撃トーク「荒川仁人」/浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ「モルティ・ムザラネ」/石井一太郎の会長の日々/尾崎恵一KOトーク/ジョー小泉の珍談奇談/チャンピオンの殿堂「カーメン・バシリオ」 ほか
■アマチュアコーナー…岡澤、初の国際大会V(東京五輪テスト大会)/女子全日本選手権 ほか

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激戦のS・バンタム級 WBO王者ナバレッテがV4戦

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 メキシコのサンフェル・プロモーションは13日、WBO世界S・バンタム級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)が12月7日、メキシコのプエブラで防衛戦を行うと発表した。挑戦者はフランシスコ・オルタ(メキシコ)。1年前に戴冠したナバレッテは早くも4度目の防衛戦となる。

出場選手が集結。白シャツのナバレッテが主役だ

 ナバレッテ(29勝25KKO1敗=24)は5月、アイザック・ドグボエ(ガーナ)を返り討ちにしてV1を果たすと8月と9月、4週間の間隔でV2、V3に成功。いずれもストップ勝ちで圧勝している。「またリングに上がれるのでとてもうれしい。このタイトルを獲得するため苦労したので全力を傾けて防衛したい。メキシコで初めての防衛戦で好ファイトを披露し、またノックアウトを狙う」と自信をのぞかせている。

 世界初挑戦のオルタ(20勝10KO3敗1分=26)は「12月7日、ボクシングファンは私を知ることになるでしょう。激戦を予想している。世界チャンピオンを目指す」とコメント。しかしオルタはこれまで10回戦の経験が一度と王者に比べてキャリア不足は否定できず、精力的にリングに上がるナバレッテ有利は動かないところだ。Photo / Zanfer Promotions

■S・バンタム級世界王者
WBAスーパー ダニエル・ローマン(米)
WBA ブランドン・フィゲロア(米)
WBC レイ・バルガス(メキシコ)
IBF ダニエル・ローマン(米)
WBO エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)

 S・バンタム級はダニエル・ローマンが2冠王として君臨。ローマンは9月、WBA1位ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と防衛戦を行う予定だったが肩を負傷してキャンセルした。ローマンの負傷に伴い、IBF指名挑戦権を得ていた岩佐亮佑(セレス)が12月7日、ニューヨークでマーロン・タパレス(比)とIBF同級暫定王座決定戦に出場する。

■S・バンタム級日本人世界ランカー
岩佐亮佑 IBF1位
小國以載 WBA3位
亀田和毅 WBC5位
久我勇作 WBC7位
勅使河原弘晶 IBF7位
赤穂亮 IBF14位

村田諒太「上下に打ち分け、たくさん手数出す」 12.23初防衛戦に向け“仮想バトラー”も来日

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 WBA世界ミドル級チャンピオンの村田諒太(帝拳)が14日、同級9位スティーブン・バトラー(カナダ)を迎える初防衛戦に向けて都内のジムで練習を行った。試合は12月23日、横浜アリーナで開催されるトリプル世界タイトルマッチのメインとして行われる。

村田とパートナー。右から2人目がコピレンコ

 村田はこの日、スパーリングを行わなかったが、今回も海外からパートナーを呼び寄せ、10月28日から週3日のペースでスパーリングを行っている。最初に来日した2人はお役御免となり、今後はアドリアン・ルナ(メキシコ)、アイザイア・スティーン(米)、ビタリ・コピレンコ(ウクライナ)の3人とスパーを重ねていく。

 3人の中でも村田が期待を寄せるのは10日にパートナーに加わったコピレンコだ。「ガードがしっかりしていてジャブが多い。バトラーもジャブをしっかり打つ選手で、ジャブ対策はしないといけないと思っていた」と村田。スタイル的には最もバトラーに近いのだという。

ドラムミットにパンチを打ち込む村田

 コピレンコは今年5月、バトラーと拳を交えているのも心強い。試合は10回1-2判定負けながら、8回に左ボディでバトラーからダウンを奪うという内容。「バトラーはフィジカルが強いが、パワーとテクニックは村田のほうが上だと思う。試合は12ラウンドまでいかないんじゃないか」とコピレンコは話しており、今後はより具体的な情報を村田にもたらすことだろう。

 強い援軍もそろい、万全の準備を進める村田は「バトラーは前に出たら強いけど、逆にプレッシャーをかけられたら何もできないところがある。上下に打ち分けて、いっぱい手数を出して、プレッシャーをかけていきたい」。若くてKO率の高いバトラー戦に向けて試合のイメージはしっかりできているようだ。

日本、東洋太平洋、WBO・AP注目試合チェック 井上浩樹、尾川堅一、勅使河原弘晶ら登場

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 井上尚弥vs.ノニト・ドネアのWBSS決勝が終わり、ひと区切りついた感のある国内ボクシング。今後のビッグイベントは12.23横浜アリーナのトリプル世界戦になるわけだが、ここで年内に行われる日本、OPBF、WBOアジアパシフィック王座戦をチェックしておきたい。後楽園ホールを主戦場とする注目の地域王座戦をピックアップしてみた。

■国内タイトルマッチ一覧(左側が王者)

◇11.7岩国市総合体育館武道場
OPBF女子ミニマム級タイトルマッチ
廣本江瑠香(広島三栄)vs.葉月さな(YuKOフィットネス)

井上浩樹

◇12.2後楽園ホール
WBOアジアパシフィックS・ライト級王座決定戦
井上浩樹(大橋)vs.ジェリッツ・チャベス(比)

 井上兄弟の従兄弟、日本王者の井上浩樹が2本目のベルトを狙う。チャベスは18年5月、OPBF王者の内藤律樹(E&Jカシアス)に挑戦して終盤にあわや逆転勝ちの場面を作った選手だが、スピードとテクニックで上回る井上が優位だ。井上尚の激闘勝利、井上拓の初黒星を目の当たりにし、身も心も引き締まっていることだろう。

◇12.6後楽園ホール
日本女子ミニマム級タイトルマッチ
千本瑞規(ワタナベ)vs.成田佑美(姫路木下)

尾川堅一

◇12.7後楽園ホール
WBOアジアパシフィックS・フェザー級タイトルマッチ
ジョー・ノイナイ(比)vs.尾川堅一(帝拳)

日本S・フェザー級タイトルマッチ
末吉大(帝拳)vs.坂晃典(仲里)

 一度は世界王座に就きながら無効試合となった尾川が世界再挑戦のステップと位置付けるWBOアジア戦。ノイナイは五輪銅メダリストでOPBFフェザー級王者の清水聡(大橋)にプロ初黒星を与えたサウスポー。鋭い踏み込みから放つ左ストレートは脅威だが、左との対戦が続いていた尾川もサウスポーは苦手としていないはず。尾川が優位と見るが、強打者対決だけにスリリングだ。

◇12.8エディオンアリーナ大阪第2競技場(1部)
日本S・フライ級タイトルマッチ
奥本貴之(グリーンツダ)vs.中川健太(三迫)

WBOアジアパシフィック・ウェルター級王座決定戦
矢田良太(グリーンツダ)vs.別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)

 奥本と中川は新旧王者によるサウスポー対決。これが4度目の防衛戦となる奥本はこれをクリアしてそろそろ次のステップに進みたいところ。左強打が武器の中川は2年9ヵ月ぶりの王座返り咲きを狙う。“浪速のターミネーター”矢田と“九州のタイソン”別府のウェルター級強打者対決は理屈抜きに見もの。どちらの強打が爆発するのか!?

◇12.8エディオンアリーナ大阪第2競技場(2部)
WBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチ
森武蔵(薬師寺)vs.水野拓哉(松田)

 デビューから10連勝(6KO)をマークしている20歳のサウスポー、森が大阪でWBOアジア王座のV2戦。対する水野は同じ中部の選手で17勝14KO1敗1分の戦績が示すようにタフな試合をこなしてきた実力者だ。才能に恵まれながらもまだキャリアの浅いホープ森が試練の一番でどんなパフォーマンスを見せるのだろうか。

三代大訓

◇12.10後楽園ホール
OPBF・S・フェザー級タイトルマッチ
三代大訓(ワタナベ)vs.木村吉光(白井・具志堅S)

 デビューから無敗(8勝3KO1分)の三代はこれが3度目の防衛戦。初防衛戦で日本王者の末吉と引き分けたのにはじまり、元王者の渡邉卓也(青木)、竹中良(三迫)を退け防衛テープを伸ばしてきた。今回も得意のリードで間合いを制し、2度目のタイトル戦となる木村を封じにかかるだろう。

勅使河原弘晶

◇12.12後楽園ホール
OPBF・S・バンタム級タイトルマッチ
勅使河原弘晶(輪島功一S)vs.川島翔平(真正)

日本フェザー級タイトルマッチ
佐川遼(三迫)vs.日野僚(川崎新田)

 8月に世界挑戦経験もある実力者、大森将平(ウォズ)をストップした勅使河原は3度目の防衛戦。佐川は評判の高かった阿部麗也(KG大和)との王座決定戦を制して迎える初防衛戦。総合力で佐川が優位と見るが、リーチのあるサウスポー日野は独特の間合いを持つだけに、なかなか面白い展開もあり得そうだ。

◇12.15愛知・刈谷市あいおいホール
日本ヘビー級王座決定戦
上田龍(石神井S)vs.竹原虎辰(緑)

◇12.16後楽園ホール
OPBF・S・ウェルター級タイトルマッチ
渡部あきのり(角海老宝石)vs.シティデッド・バンディ(タイ)

◇12.22大阪・住吉区民センター
WBOアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチ
ストロング小林佑樹(六島)vs.コ・キチャン(韓)

IBF・S・フライ級王者アンカハス メキシコでV8戦

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 IBF世界S・フライ級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が12月7日、メキシコのプエブラで防衛戦を行うことになった。挑戦者はWBA10位ミゲール・ゴンサレス(チリ)。メインは昨日プレゼンが行われたエマヌエル・ナバレッテvs.フランシスコ・オルタ(ともにメキシコ)のWBO世界S・バンタム級タイトルマッチ。主催はトップランクとサンフェル・プロモーションズの共同プロモーションとなる。

井岡の対抗王者でもあるアンカハス(左)

 アンカハスは今月2日、米カーソンで防衛戦を予定していた。しかし挑戦者のジョナサン・ロドリゲス(メキシコ)が米国入国ビザ発給で問題が生じ試合はキャンセルされた。

 今年中にロドリゲスとの仕切り直しが有力といわれたが、相手はゴンサレスに決まった。5月、船井龍一に6回TKO勝ちで王座を守ったアンカハス(31勝21KO1敗2分)は8度目の防衛戦となる。

「メキシコのファンの前でベルトを守る準備はできている。ロドリゲス戦がキャンセルされた後もアメリカに残りトレーニングしていたからコンディションはいい」とコメント。

 ゴンサレス(31勝8KO2敗)は今年3月、地元でアンドリュー・マロニー(豪州)とのWBA・S・フライ級挑戦者決定戦で8回TKO負け。その後2連勝してチャンスが回ってきた。「待ちに待った世界挑戦の機会。アンカハスは強いチャンピオンだけど、私はチャンスをモノにする」と発言。チリ人初の世界王者を目指す。

栗原慶太が強打爆発 IBF4位に2回TKO勝ち 近藤明広は連敗脱出「世界あきらめない」

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 OPBFバンタム級チャンピオンでIBF同級9位の栗原慶太(一力)が15日、後楽園ホール「A-sign,Bee24」のメインに登場。54.0キロ契約8回戦でIBF同級4位スックプラサード・ポンピタック(タイ)に2回1分58秒TKO勝ちした。

右で倒すことの多い栗原だが、この日は左で相手を沈めた

 強打者対決。体格で上回る栗原は距離を取りながら圧力をかけようとしたが、打ち気にはやり自然と距離が詰まる。スックプラサードも強打を打ち込み、初回にしてスリリングは展開となった。

 しかし2回、栗原が右でスックプラサードの勢いを止めると、ここから畳みかけ、最後は左フックでスックプラサードをキャンバスに転がしてストップとなった。

 栗原は15勝13KO5敗。スックプラサードは5月、小國以載(角海老宝石)に判定負けしており、日本で連敗となり24勝16KO11敗。

世界を狙う栗原

栗原の話「距離とジャブを意識したけど、どうしても打ち気にいってしまう。もうちょっと上のレベルの人とやると、これでは通用しないと思う。左フックで倒せたのはうれしかったですけど。(同じ階級の井上尚弥は)スパーをやってみていですね。間違いなく日本史上最強なんで」

 8回戦が始まる前のリング上で、神奈川拳士会(花形進会長)から社会福祉法人神奈川県共同募金会に台風19号の災害義援金が送られた。10月に日本列島を襲った台風19号の被害は全国的に大きく、神奈川県内にもまだ避難所で暮らしている人がいる。

池田をキャンバスに沈めて雄たけびを上げる石脇

◇S・ライト級8回戦
石脇麻生(寝屋川石田)[TKO2回2分29秒]池田竜司(竹原&畑山)
 日本S・ライト級15位の池田は日本タイトル戦で王者井上浩樹(大橋)に5回TKO負けして以来のリング。池田は積極的な立ち上がりだったが、石脇は2回、カウンターの右で池田にヒザをつかせるダウンを奪い、続く場面で右アッパーをヒットすると池田がフラフラに。畳みかけて池田が倒れると即ストップとなった。石脇は8勝6KO2敗1分。連敗の池田は14勝9KO7敗3分。

近藤(右)は柳との白熱戦を制して再び世界を狙う

◇62.5キロ8回戦
近藤明広(一力)[3-0(78-74×2、77-75)]柳達也(伴流)
 世界挑戦経験もある日本S・ライト級7位の近藤は前戦で平岡アンディ(大橋)に敗れ連敗中。この日はスタートからアグレッシブに攻め、初回に右を決めて日本ライト級2位の柳のヒザを折った。近藤の圧力を受ける柳は3回、右ストレートをカウンターで打ち込んで反撃開始。ここからは近距離で打撃戦となり、一進一退の白熱した攻防となった。

 柳はスイッチを繰り返しながら果敢に攻めたが、右をねじ込んでいく近藤がやや優勢か。柳は7回に右を打ち込んで攻勢をアピールしたものの、最終回は近藤が押し気味に試合を進めて逃げ切った。

 34歳の近藤は32勝18KO9敗1分。「やりづらかったけど何とか勝てた。もう長くはできないんで、短期集中でいけるとことまでいって、もう一度世界戦がやりたいです」とファンにアピールした。3年ぶりの黒星となった柳は16勝6KO6敗2分。

◇S・フェザー級6回戦
鯉淵健(横浜光)[TKO2回16秒]佐藤和憲(新日本大宮)

◇62.5キロ6回戦
山口拓也(ワールド日立)[2-1(59-55、57-56、55-58)]野口将志(一力)

実力者リゴンドウがバンタム級に参戦 12.21ソリスとWBA“レギュラー”王座決定戦

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 元S・バンタム級統一王者のギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)がバンタム級進出─。プレミア・ボクシング・チャンピオンズはリゴンドウが12月21日、米オンタリオのトヨタ・アリーナで元WBA世界S・フライ級王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)とWBAバンタム級正規王座決定戦を行うことを明らかにした。

リゴンドウ公開練習でマスコミを魅了(ボクシングニュース)

日本で天笠尚と対戦したのは2014年だった

 五輪2大会金メダリストのリゴンドウ(19勝13KO1敗)は2010年から17年にかけて、WBA・S・バンタム級王者としてWBO同級王者ノニト・ドネア(比)に勝利するなど、S・バンタム級きっての実力者として君臨した。

17年12月、2階級上げてワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との五輪2大会連続金メダリスト対決に敗れたが、これはさすがに階級アップに無理があった。その後、再起して2連勝をマークしている。

あのソリスも37歳になった

 対戦相手のソリス(30勝14KO5敗1分)は日本で河野公平からWBA・S・フライ級王座を奪ったのが13年5月のこと。その後、亀田大毅、山中慎介と拳を交えた日本でもお馴染みの選手で、いまだしぶとくキャリアを重ねている。

 言うまでもなく、WBAバンタム級には先のWBSS決勝でドネアに勝利した井上尚弥(大橋)がスーパー王者として君臨する。リゴンドウvs.ソリスの勝者は井上の対戦相手候補に浮上することになるが、はたして39歳のリゴンドウと37歳のソリスがどんなパフォーマンスを見せることができるのか。まずはお手並み拝見といったところだ。


双子のマロニー弟が暫定王者に WBA・S・フライ級

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 15日、豪州メルボルンで行われたWBA・S・フライ級暫定王座決定戦は地元のWBA1位アンドリュー・マロニー(豪州)が同5位エルトン・ダリ―(ガイアナ)に9回開始TKO勝ち。このクラスのWBA“レギュラー”王者はカリド・ヤファイ(英)が君臨する。

 試合は打撃戦が繰り広げられ、マロニーが断続的に追い込みダリ―にホールディングを強いる。右目を負傷したダリ―は6、7、8回開始前にドクターチェックを受け、9回開始時にストップされた。マロニーは21勝14KO無敗。ダリ―は24勝14KO6敗1分。

 同じリングで、アンドリューの双生児の兄ジェイソン・マロニー(豪州)がディクソン・フローレス(ニカラグア)を2回ボディー打ちで仕留め1分26秒KO勝ち。WBAオセアニア・バンタム級王座を防衛した。

 WBA同級3位のマロニーはWBSSバンタム級初戦でエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に惜敗後、3連勝で20勝16KO1敗。敗れたWBA9位フローレスは16勝5KO7敗3分。

■S・フライ級世界王者
WBA カリド・ヤファイ(英)
WBC フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
IBF ジェルウィン・アンカハス(比)
WBO 井岡一翔(Reason大貴)

グラムイリアンが4回KOで“スーパー”王座防衛 WBAクルーザー級は王者4人のカオス状態

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 15日(日本時間16日)パリで挙行されたWBA世界クルーザー級タイトルマッチは、“スーパー”王者アルセン・グラムイリアン(アルメニア=仏)が挑戦者11位ケイン・ワッツ(豪州)に4回1分8秒KO勝ち。ゲンナジー・ゴロフキンを指導したアベル・サンチェス・トレーナーに師事しているグラムイリアンが初回からスパート。4回、左ボディーで倒し試合を終わらせた。

グラムイリアンは左ボディで試合を決めた

 グラムイリアンは25勝17KO無敗。昨年WBA暫定王者に就き、1試合はさみ、この試合では“スーパー”王者としてリングに上がった。ワッツは21勝13KO4敗。

WBAの王座整理は進みそうにない…

 WBAクルーザー級はグラムイリアン以下、ベイブ・シュメノフ(カザフスタン)が“レギュラー”王者、アレクセイ・エゴロフ(ロシア)が“ゴールド”王者、リヤド・メルウィ(コートジボワール=ベルギー)が暫定王者と4人のチャンピオンが存在するカオス状態になっている。

5回TKO勝ちのソロ(左)

 同じリングで行われたWBA・S・ウェルター級タイトルマッチは、WBA・“ゴールド”王者ミシェル・ソロ(フランス)が挑戦者WBC7位セドリック・ビトゥ(フランス)に5回TKO勝ちで防衛。

 WBA・S・ウェルター級は、“スーパー”王者がジュリアン・ウィリアムズ(米)、“レギュラー”王者がエリスランディ・ララ(キューバ)。ウィリアムズはIBF王座も保持する2冠統一王者。Photos/SUMIO YAMADA

初の関西学生ボクシングトーナメントが開催 66人がエントリー 西のレベルアップ狙う

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 関西学生ボクシングリーグ運営委員会(委員長=河村英明・同志社大監督)は16日、東大阪市の近畿大学ボクシング場で初の関西学生ボクシングトーナメントを開催した。3月には初の合同練習会を開催しているが、さらに秋に個人戦トーナメントを行うことで、関西学生リーグのレベルアップと、学生たちが自主的に運営していく体制づくりを強化した。

試合はA、Bの2クラスに分かれて行われた

 トーナメントには1部~3部校の学生66人がエントリー。安全面を考慮して、キャリア6戦以上の46人はAクラス、5戦未満の22人はBクラスに分かれ、階級別に戦った。午前9時から検診、計量の後、選手手帳の管理・提出の重要さを各選手に徹底、計量に備えての体重管理方法なども指導した。

 正午からレフリーがつき、学生によるアナウンスもある公式戦形式で試合が行われた。17日も勝者が戦う。

 春の関西学生リーグ戦以降には、国体、全日本選手権予選があるが、どうしても試合経験を積む機会が少ないため、参加選手は意欲十分で試合に臨んだ。今回は準備期間の関係もあり、各級優勝者は決定しないが、関西連盟の正式行事になれば、来年からは秋の「関西学生NO1」を決める大会に育てていく方針。

井上尚弥がリング誌PFPランキング3位に

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 米老舗ボクシング雑誌「リング」は16日、最新のパウンド・フォー・パウンド・ランキングをホームページ上で発表。前回まで4位だったWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋=写真)が3位にランクアップした。

 井上は7日、さいたまスーパー―アリーナで行われたWBSSバンタム級決勝でWBAスーパー王者だったノニト・ドネア(比)に判定勝ち。苦しみながら勝利した試合をへて、世界的に権威のある同誌PFPランキングで初のトップ3入りとなった。

 リング電子版によると、井上を3位にするか、WBOウェルター級王者テレンス・クロフォード(米)を3位にとどめるかで、ランキングを決めるパネリストの間で大いに議論が交わされとのこと。

 井上を3位どころか1位に推す声がある一方で、井上を4位にとどめるとの意見の一つは、直近の5試合で2敗しているベテランのドネア相手に苦戦したというもの。「彼はこの戦いから多くのものを学ぶことになる」(ウェインライト氏)。才能を認めつつも、まだトップ3は“早い”とでも言いたげだ。

 一方で、現WBOウェルター級王者クロフォードのここ数試合の対戦相手、パフォーマンスを評価しない声もあった。総合的な議論の結果、この1年半でバンタム級の新旧王者であるジェイミー・マクドネル(英)、フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、ドネアに立て続けに勝利してきた井上がクロフォードを抜いて3位になった模様だ。

■リング誌PFPランキング
1 サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)
2 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
3 井上尚弥(大橋)
4 テレンス・クロフォード(米)
5 オレクサンデル・ウシク(ウクライナ)
6 エロール・スペンスJr(米)
7 ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)
8 フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
9 アルツール・ベテルビエフ(ロシア)
10 マニー・パッキャオ(比)

元世界王者の下田昭文さん 北浦和にジム開設

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 元WBA世界S・バンタム級チャンピオンの下田昭文さんがさいたま市のJR北浦和駅近くに「シュガーフィットボクシングジム」を開設。20日のオープンに先立ち17日に関係者を集め記念パーティーが開かれた。

多くの新旧王者たちが駆け付けた。中央が下田さん

 現役時代に“シュガー”の愛称を持っていた下田さんが待望のジムを開く。オープンにあたっては「多くの人にボクシングを楽しんでもらいたい。ていねいに教えて、みんなにとって居心地のいい場所にしたい」と“決意表明”。老若男女にボクシングの魅力を伝えていく意気込みだ。

 パーティーには古巣の帝拳ジムから浜田剛史代表、元世界王者の木村悠、粟生隆寛、山中慎介、ワタナベジムから内山高志、田口良一、京口紘人、さらには伊藤雅雪(横浜光)も駆けつけ、新旧世界王者が勢ぞろい。現役時代にタッグを組んだトレーナーの葛西裕一さんが乾杯の音頭をとった。

 伊藤は一度は世界王座に就いた尾川堅一(帝拳)と下田さんの解説付きで記念スパーリングを披露し、京口と帝拳OBの亀海喜寛さんが下田さんの門出を祝うミット打ちで集まった関係者を楽しませた。

線路沿いのジムで電車の中から見える!

 35歳の下田さんは03年にプロデビューし、日本、OPBF王座を獲得して11年1月、李冽理を下してWBA世界S・バンタム級王者となった。米アトランティックシティで初防衛に失敗後、16年大みそかがラストファイト。引退後はボクシング教室「シモササイズ」を開いたり、帝拳ジムでトレーナーを務めたりしていた。

■SUGAR FIT BOXING GYM(シュガーフィットボクシングジム)
住所 さいたま市浦和区北浦和3-8-2(JR北浦和駅から徒歩3分)
電話 048-749-1955
営業時間 10:00~22:00
URL https://sugarfit-boxing.com/index.html

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