2019年度新人王西軍代表決定戦は10日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第二競技場で開かれ、ミニマム級からミドル級まで12試合(うち1試合は中止)が行われた。

左から技能賞の前田、MVPの津川、敢闘賞の藤田
S・バンタム級の5勝2KO1敗の津川龍也(19=ミツキ)が右フックの連打で1回TKO勝ちを飾り、MVPに輝いた。
技能賞は日本拳法出身のサウスポー、前田稔輝(じんき、23=グリーンツダ)が4勝4KOの福永輝(20=沖縄ワールドリング)の強打を封じて獲得、敢闘賞は4戦4勝4KOの藤田裕崇(やすたか、24=名古屋大橋)が2回に右フックを爆発させてTKO勝ちして選ばれた。
勝者は12月22日、東京・後楽園ホールで開催される全日本新人王に出場する。
MVPの津川は興国高校ボクシング部を2年でやめてプロ入り。昨年の新人王は西軍代表決定戦で敗れ、再チャレンジで西軍代表をつかんだ。「大事な試合で緊張していたが、右のクロスでチャンスをつかんだ。後楽園で暴れます」と意欲満々。
技能賞の前田は東日本MVPの亀田京之介(協栄)と対戦するが、「大舞台ほど力を発揮するタイプ」と本石昌也・グリーンツダ会長は好勝負に太鼓判。前田は「自信がある左ストレートを決めたい」。
5連続KOで聖地に乗り込む敢闘賞の藤田は「大振りではない、細かいパンチも決めていきます」と抱負を語っていた。

MVPのSB級津川(左)は一気の連打で試合を決めた
◇ミニマム級4回戦
丁野拓海(中日)[2-0(38-38、39-37×2)]初田翔(寝屋川石田)
◇L・フライ級4回戦
表 祥(SFマキ)[3-0(38-37×3)]田中蓮志(トコナメ)
◇フライ級4回戦
中村淳希(市野)[2-1(39-37、39-38、37-39)]神崎靖浩(倉敷守安)
◇S・フライ級4回戦
岩崎圭祐(オール)[2-1(38-37×2、37-38)]長嶺竜久(平仲BS)
◇バンタム級4回戦
中西寛多郎(HKスポーツ)[2-0(38-38、40-36、39-37)]森田翔大(森岡)
◇S・バンタム級5回戦
津川龍也(ミツキ)[TKO1回2分30秒]朝倉豊(博多協栄)

前田(右)は福永の強打を封じて技能賞獲得
◇フェザー級4回戦
前田稔輝(グリーンツダ)[3-0(40-36×3)]福永輝(沖縄ワールドリング)
◇S・フェザー級4回戦
岩崎淳史(フジタ)[引き分け1-1(39-37、36-40、38-38)]岸田聖羅(千里馬神戸)
※優勢点により岩崎が全日本決定戦進出

藤田は豪快に倒して敢闘賞
◇ライト級5回戦
藤田健介(千里馬神戸)[中止]二熊亮成(平仲BS)=棄権
※藤田が全日本進出
◇S・ライト級4回戦
藤田裕崇(名古屋大橋)[TKO2回2分11秒]髙橋拓也(寝屋川石田)
◇ウエルター級4回戦
安井誉(森岡)[TKO1回2分25秒]能嶋宏弥(薬師寺)
◇ミドル級4回戦
国本泰幸(金沢)[3-0(39-37、40-36、40-37)]新山十士(広島三栄)