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クロフォードあすWBOウェルター級V3戦 ライト級スター候補ロペスはコミーに挑戦

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 あす14日(日本時間15日)ニューヨークのマジソンスクエアガーデンでゴングとなるトップランク主催イベントの前日計量が現地で行われ、メインのWBO世界ウェルター級タイトルマッチは王者テレンス・クロフォード(米)が147ポンド(66.67キロ)、挑戦者1位エギディウス・カバラウスカス(リトアニア)が146.6ポンド(66.49キロ)であすの試合に進んだ。

絶対王者クロフォード(左)と挑戦者カバラウスカス

 リング誌のパウンド・フォー・パウンド・ランキング4位、現役ボクサーの中でもトップクラスの実力と評価されるクロフォード(35勝26KO)は試合前の記者会見でミドル級進出を表明。本当にそうするのかは分からないが、まずはリトアニア初の世界王者を狙うカバラウスカス(21勝17KO1分)が相手だ。

 同じリングで行われるIBF世界ライト級タイトルマッチは、王者リチャード・コミー(ガーナ)が134.2ポンド(60.87キロ)、挑戦者テオフィモ・ロペス(米)が134.4ポンド(60.96キロ)で合格した。

コミー(左)vs.ロペスも注目試合だ

 コミーはこれが2度目の防衛戦。挑戦者決定戦で中谷正義を下して初の世界タイトルマッチに駒を進めたトッププロスペクトのロペスが、強打者コミーを相手にどんなパフォーマンスを見せるか注目だ。

 トリプルヘッダーのもう一つは、こちらもスター候補、WBOフェザー級1位のマイケル・コンラン(アイルランド)がウラジミール・ニキティン(ロシア)と10回戦。リオデジャネイロ五輪準々決勝でニキティンに敗れたコンランが判定に大批判を展開して話題に。因縁の“リマッチ”だ。Photos by Mikey Williams / Top Rank


日本ユース・フェザー級王座 殿本がドロー初防衛

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 勝輝ジムの初興行「KATSUKI PRODUCE Team一丸.1」は14日、大阪・岸和田市総合体育館サブアリーナで日本ユース・フェザー級タイトルマッチ8回戦をメインに開催され、チャンピオン殿本恭平(24=勝輝)が挑戦者の本橋遼太郎(23=本橋)と引き分けて初防衛した。殿本は9勝4KO2敗1分、本橋は9勝2KO1敗1分。

ドロー判定を聞いて両者とも笑顔はなかった

 5月に松岡輝(大成)に挑戦してタイトルを獲得した殿本は開始から本橋のジャブからの攻撃に先手を奪われる立ち上がり。4回にはようやく攻勢に転じたものの、バッティングで左目上をカット、流血の戦いを強いられた。

 本橋は疲れからか中盤になると手数が少なくなり、殿本の前進を許し、ホールディングが目立った。終盤もお互いに手は出すものの、クリーンヒットはなく、三者三様の判定で殿本が辛くも引き分けで初防衛した。

 アンダーカードのS・バンタム級4回戦で、元日本ミニマム級、OPBFフライ級王者、徳島尚さんの長男で3勝3KO1分の徳島空吾(ワタナベ)が2勝2KOの桑渕柊耶(江見)と対戦した。

 徳島は2回に左フックをヒットしてダウンを奪い、立ち上がった桑渕に再び左フックを浴びせて倒し、テンカウントと同時にタオルが投入され2分22秒KO勝ちした。徳島は今年の新人王にエントリーしていたが、右手拳骨折で棄権、再起戦を鮮やかに飾った。 

◇日本ユース・フェザー級タイトルマッチ8回戦
殿本恭平(勝輝)[引き分け1-1(77-75、75-77、76-76)]本橋遼太郎(本橋)

◇50.1キロ6回戦
森青葉(泉北)[3-0(59-55、58-57、60-55)]東健史(ARITOMI)

天海ツナミが凱旋防衛 1位挑戦者を8回TKO 鹿児島で43年ぶりの世界タイトルマッチ

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 WBO女子世界ライトフライ級タイトルマッチは14日午後、内之浦銀河アリーナ(鹿児島県肝付町)で行われ、地元出身でチャンピオンの天海ツナミ(山木)が同級1位のジョゼベル・パガデュアン(比国)の挑戦を8回1分40秒TKOで撃退し、2度目の王座防衛に成功した。鹿児島で世界戦が行われるのは43年ぶり2度目。女子の世界戦は初。

逃げる挑戦者を追いかける天海(左)

 会場を埋めた満員1200人の地元ファンの「ツナミ・コール」を背にゴングを聞いた天海は、初回こそ様子見で手が少なかったが、すぐサウスポーの挑戦者のボクシングを読み、2回から積極的に攻め立てた。

 パガデュアンは立ち上がりこそ得意の左ストレートを放って意欲を示したが、天海の強いプレスに後退することが多く、5回以降はしばしば天海に背を向けて駆け足で逃げ、戦意を示さない。天海はパガデュアンの不意打ちを警戒する慎重さを維持しながら攻撃を続け、8回にロープに挑戦者を詰め猛攻したところで中村主審がストップをかけた。

天空は故郷に錦を飾った

 勝った天海は「きれいに倒したかったのに……」と残念そうだったが、これだけ挑戦者が逃げに徹しては決定打も打ちにくかったか。郷里に錦を飾りたいがゆえにプレッシャーもあったという天海。「勝ててホッとしています」と。リングの上では撮影責め、リングを降りてからも地元の知り合いにもみくちゃにされ、ツナミ・スマイルも全開だった。

 これで天海の戦績は27勝16KO12敗1分。パガデュアンは12勝5KO1敗1分。ちなみに43年前の世界戦は、1976年1月、鹿児島県立体育館で行われたWBA世界J・フライ級タイトルマッチ、王者ハイメ・リオス(パナマ)vs.天龍数典(東洋)。

春口は日本タイトル再挑戦をアピールした

 セミのL・フライ級8回戦は、日本ミニマム級13位の春口直也(橋口)がサンチョイ・ヨッブン(タイ)にKO勝ち。2年ぶりの勝利を挙げた春口は「ランクを上げてもう一度日本タイトルに挑戦したい」と2度目の日本タイトル挑戦に意欲を見せた。

新星ロペスがコミーを2回TKO IBFライト級奪取

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 ニューヨークのマジソンスクエアガーデンで14日(日本時間15日)挙行されたIBFライト級タイトルマッチは、1位テオフィモ・ロペス(米=写真)が王者リチャード・コミー(ガーナ)に2回1分13秒TKO勝ち。戦績を15勝12KO無敗とし22歳で世界王者に就いた。コミーは2度目の防衛に失敗した。

 スター候補のロペスが大舞台で真価を発揮した。初回、リーチで勝るコミーが左ジャブを繰り出し、ロペスの左フックをかわして有利に進めた。しかし2回、ロペスの右クロスがカウンターで命中。アゴに食らったコミーはリング中央にダウン。起き上がろうとしてグラつき横転。カウント8で続行されたが、ロペスは左右で激しくチャージ。ロープを背にめった打ちに遭った王者をレフェリーが救った。

 勝利後、派手にリングを飛び回ったロペスは「いかなることも可能だ。いい準備ができたことが勝因。今年をいい結果を残して終え、2020年はいっそういい年にしたい。このベルトを(両親の母国の)ホンジュラスに捧げたい」とコメント。トレーナーの父テオフィモ・シニアと約束した「プロ15戦で世界王座獲得」を実現し喜びに浸った。

 リングサイドではライト級3冠統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が観戦。「統一戦? オフコース。4月に会おう」とロペスとの4冠統一戦を歓迎した。それでも同時に「彼(ロペス)に関しては2ラウンド途中で終わったので(どんな選手か)うまく説明できない。王座統一戦はやりたいけど、ライト級に転向するジェルボンタ・デイビスともやりたい」とも発言した。

クロフォードが9回TKO勝ち WBOウェルター級V3

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 14日(日本時間15日)ニューヨークのマジソンスクエアガーデンでトップランクが開催したイベントのメインで行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチは、王者テレンス・クロフォード(米=写真)が挑戦者1位エギディウス・カバラウスカス(リトアニア)に9回44秒TKO勝ち。3度目の防衛に成功し、今後のビッグマッチを見据えた。

 開始ゴングから左構えでスタートしたクロフォードが右を上下に決めてリード。しかしリトアニア初の世界王者を目指すカバラウスカスは2回、右フックを決めて挽回。3回にも右を無敵クロフォードに浴びせて健闘する。

 だが4回から意識的に右ジャブを満遍なく繰り出す王者がペースを奪回。スムーズな動きからパンチの的中率を高める。7回、途中から右構えにスイッチしたクロフォードが仕掛け、右オーバーハンドをねじ込むとカバラウスカスはたまらず崩れる。

 左目が腫れた挑戦者を追い詰めたクロフォードは9回、一気に攻勢をかけ左で前のめりに倒す。そして最後、右で挑戦者にヒザを着かせるとレフェリーはノーカウントで試合を止めた。

 戦績を36勝27KO無敗としたクロフォードは「見せ場をつくらなければいけないと思って戦った。彼はストロングでタフだった。でも彼が全力でぶつかって来ても私は勝った。観衆の拍手に値するファイトを提供したと思う」と振り返った。初黒星のカバラウスカスは21勝17KO1敗1分。

矢吹正道が5度ダウン奪って日本LF級挑戦権獲得

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 15日、愛知県刈谷市のあいおいホールのセミで行われたチャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦(L・フライ級)は、日本L・フライ級1位の矢吹正道(緑)が同級2位芝力人(RK蒲田)を5度倒して4回1分53秒TKO勝ち。圧勝で日本タイトル挑戦権を手にした。

矢吹は得意の左ジャブから芝を圧倒した

 このクラスでは長身の矢吹は左ジャブがよく、立ち上がりから芝をけん制。芝もトリッキーな動きでかく乱を試みるが、矢吹が惑わされることはなかった。2回、ワンツーで芝がひるんだのを見逃さず追撃し、矢吹はダウンを奪う。再開後、逆ワンツーから連打でまたも倒す。

 芝も矢吹をおびき寄せてクイックな迎撃を狙うが、ワンツーのつなぎも速い矢吹の勢いを止めきれない。迎えた4回、矢吹は左のダブルでまずこの回最初のダウンをマーク。立ち上がった芝を追撃して2度目、それでも再開に応じた芝を最後は左ボディでフィニッシュした。

 矢吹は「ちょっとやりづらいと思ったけど、6ラウンド以内に倒すと決めていた」と涼しい顔。これで次戦での日本タイトル挑戦を決め、「ちょっと難しい試合になるかもしれませんが、支えてください」と地元のファンに呼びかけた。

王者の高橋悠斗(左)も観戦に駆け付けた

 試合後はチャンピオン高橋悠斗(K&W)もリングに上がり、「興奮しました。本当にいい選手」と矢吹を祝福。そして「僕のファイトスタイルはホントに打ち合いなので、思い切り殴り合えたらうれしい」と高橋は語った。カーニバルはL・フライ級もおもしろそうだ。矢吹は10勝10KO3敗。芝は4勝2KO1敗。

 またこの日の前座で元OPBF女子S・バンタム級王者でモデルボクサーとして注目された高野人母美(緑)がフライ級に落として移籍初戦に臨み、近藤佐知子(駿河)に6回判定勝ちだった。

上田龍が3人目の日本ヘビー級王者に クルーザー級も視野に「世界を目指す」

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 15日、愛知県刈谷市のあいおいホールで行われた日本ヘビー級王座決定戦は、同級1位の上田龍(石神井S)が同級2位の竹原虎辰(緑)に10回3-0判定勝ち。藤本京太郎(角海老宝石)が返上した王座を獲得した。

上田(右)は足を使って竹原を突き放した

 試合は終始、竹原のプレスをサウスポー上田がいなす展開だったが、ラストチャンスに懸けるベテランの奮闘でクロスファイトとなった。竹原は右ボディからつなげる左フックで上田を脅かし、5回終了時点の採点では2-1でリード。懸念されたほど動きも落ちず、上田をじりじりと追い続けた。

 しかし上田も6回から右ジャブを増やし、押され気味になっていたボクシングを立て直した。竹原を右アッパーそして引っ掛ける右フックで迎撃し、後半はしっかりと得点した。

 大きなヤマ場のない試合だったが、最終的に村瀬、加藤、杉山のジャッジ3人が96-94のスコアで上田の勝利を支持。第3代の日本ヘビー級王者となった上田は「最終目標は重量級で世界を目指すことなので、ここからです。最初は通過点と言っていましたが、こうして獲ってみるとやはりうれしいです」。

 日本ヘビー級に挑戦者がいない現状からも、来年はOPBF、WBOアジアパシフィックの王座を見すえるつもりという。また上田はクルーザー級にも絞れる軽量ヘビー級のため(この日は103.3キロ)、両階級でチャンスをうかがう構え。「(3年半前の)初戦で敗れた時に圧倒的に経験が足りないと思って、渡米してスパーリングをしたり環境を変えました」と、竹原にリベンジした喜びを語っていた。

 一方またしても王座に届かなかった竹原(41歳)はリング上でマイクを持ち、「上田君の脚についていけませんでした。上田君の成長を感じ、日本のヘビー級を任せられると思いました。きょうは負けたけど感動しています。上田君、頑張ってくれ」と新王者にバトンタッチの激励をした。上田は9勝5KO1敗1分。竹原は15勝8KO13敗3分。

中川兼玄が価値ある勝利 上位ランカー大里拳を破る

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 大鵬ジム主催の「第67回チャンピオンズロード」は15日、大阪市中央区のエル・シアターで開かれ、メインのS・フェザー級8回戦は、同級11位の中川兼玄(24=三迫)が同級3位の大里拳(25=大鵬)との打撃戦を制し3-0の判定勝ち。

ダウンを奪ってコーナーに戻る中川

 セミのフェザー級8回戦は大里の2歳下の弟で日本S・バンタム級18位、大里登(大鵬)が9月にランカーの横川聡也(ミツキ)にTKO勝ちしてフェザー級9位にランクインした高須賀千春(フォーラムスポーツ)を4回、ロープに追い詰めて右ストレートをボディーに突き刺してダウンを奪い、立ち上がったところに連打、レフリーストップを呼び込んだ。

◇S・フェザー級8回戦
中川兼玄(三迫)[3-0(77-75、76-75×2)]大里拳(大鵬)
 大里がジャブを丁寧に突いて、主導権を奪いにかかったが、中川も下がらずに右フックを振るって反撃。3回に中川がボディフックに続いて、右アッパーを放つと見事に大里のあごをとらえてダウンを奪った。このラウンドに大里はバッティングで右目上をカット。

中川(右)は積極的に攻めて手数で上回った

 3回のピンチを逃れた大里は4回に攻勢に出るも、ダメージからか下半身の踏ん張りが効かずパンチに切れがなく、逆に中川の連打を受け、左目上も切れた。中川は5回にバッティングで左目上を切ったが、闘争意欲は衰えず大里を後退させた。終盤も手数は中川がしのぎ、日本タイトル2度挑戦経験がある上位ランカーの大里を敵地で破った。

 中川は9勝5KO6敗。三迫貴志・三迫ジム会長は「パンチはあるが、気持ちが弱い選手だったが、今日は格上相手に覚悟を決めて戦った。初めてほめてやります」と中川をたたえた。

 大阪・豊中市出身の中川は「大阪の友人も応援にきてもらってがんばれた。来年は日本タイトルを目指してもっと練習します」と5人の日本王者を抱えるジムの勢いに乗っていく構え。敗れた大里は16勝4KO4敗1分。

大里登は上位ランカーの高須賀をTKO

◇フェザー級8回戦
大里登(大鵬)[TKO4回2分38秒] 高須賀千春(フォーラムスポーツ)

◇フェザー級6回戦
藤田裕史(井岡)[KO5回1分38秒]三瓶一樹(ワタナベ)


セルバニアが元世界王者プンルアンに負傷判定勝ち

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 15日午後金沢市の石川県産業展示館で催されたカシミジム主催興行、メインの128ポンド契約の10回戦では、日本フェザー級4位のゼネシス・カシミ・セルバニア(カシミ)が元WBO世界バンタム級チャンピオン、パンヤ・ウトック(タイ=プンルアン・ソーシンユー)に7回57秒負傷判定勝ちを飾った。

セルバニア(左)は序盤から主導権を握った

 6回に偶然のバッティングでセルバニアが左目下をカット。次の7回にこの傷口がさらに深刻になったとして、マーチン主審が試合中止を宣告。負傷判定ルールでこの回を含む採点に委ねられ、3~8ポイント差でセルバニアが勝利を得たもの。 

 米トップランクと契約を交わしているセルバニア(28歳)が、ホームリングの金沢で2年ぶりに雄姿を披露したこの一戦、相手が元世界王者のパンヤ(30歳)ということからも注目された。比国出身のセルバニアは立ち上がりから積極的に手を出した。左ジャブを盛んに繰り出し、ボディーにも左右のフック、アッパーを繰り出す。

 一方的な展開になりそうな気配もあったが、30歳のパンヤも少しずつ応戦するようになり、セルバニアのパンチの引き際に右ストレートを反撃するなど、老獪な元チャンピオンの片りんをうかがわせた。

 セルバニアはその後も優勢に試合を進めたものの決定打を放つことはできず、6回に左目下をカットしてドクターチェックのため試合は一時中断。再開されたものの、マーチン主審がドクターの意見をいれて試合終了を宣告。スカッとしたKOはならなかったが、「相手は元世界王者。とてもハードな試合だった」とパンヤに敬意を払っていた。

負傷判定で無念の表情を浮かべるセルバニア

 この試合は「世界前哨戦」と銘打たれていたが、樫見直幸カシミジム会長によると、世界挑戦はトップランク次第で、どのタイトに挑むかも不明という。セルバニアはこれで戦績を34勝16KO2敗とし、一方のパンヤは61戦目(53勝35KO)で8度目の黒星となった。

日中交流戦 ボリバーは痛烈KO負け

不敗をキープした英(右)

 金沢市の試合はメイン以外は「日中交流試合」として行われ、カシミジム所属の5選手が中国選手と対戦した。セミのS・バンタム級8回戦は、日本15位にランクされる英(はなぶさ)洸貴がカン・パオリンをアウトボックスして3-0判定勝ちし不敗を維持したが、日本フェザー級13位のピッコロ・ボリバーは中国の強打者バイ・アフ―と派手な倒し合いを末、7回に強烈なボディーブローを受けて10カウントによるKO負け。

ボリバーは激闘の末、敗れた

 4回戦の水上翔太もゾウ・ビンチェンとダウン応酬の末初回2分6秒KO負け。対抗成績は日本側の3勝2敗と辛くも勝ち越したが、「10年前に日中戦を始めた頃の中国選手は粗削りで下手くそだったが、その後世界チャンピオンも出てどんどん強くなっている」と樫見直幸カシミジム会長を感心させていた。

村田に挑戦のバトラー「爆発力のある試合見せる」 手の打ち隠しながらも右強打は披露

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 WBA世界ミドル級タイトルマッチ(23日、横浜アリーナ)で王者の村田諒太(帝拳)に挑戦する同級8位スティーブン・バトラー(カナダ)が16日、東京・神楽坂の帝拳ジムでメディア向け公開練習を行った。

サンドバッグ打ちでは左もなかなか強かった

 20分以内と注文をつけて始まったバトラーのインタビュー。トレーナーのジャン・フランソワ・バージェロン氏とともに、これまで練習してきた内容や練習の場所などについてはいずれも「シークレット」。試合の2週間前に来日したため、帝拳ジムでは練習できるようにバトラーの時間を確保していたが、同ジムでは一度も練習をせず“秘密保持”を貫いている。

 だからといってピリピリした様子はなく、この日の練習では鼻歌を歌ったり、口笛を吹いたりとなかなか上機嫌。ミット打ちとサンドバッグ打ちでは力をセーブしながら、突然猛打を打ち出し、ニックネームの“バンバン”にふさわしく、グッと踏み込んで打つ右ストレートはなかなか強烈に見えた。

世界初挑戦、ビッグチャンスをつかんだバトラー

 多くを語らなかったバトラーだが、意気込みを問われると「爆発力のある試合をお見せする。お互いパワーがあるので、そのパワーと戦略がぶつかり合うだろう」とコメントした。

 帝拳ジムの浜田剛史代表は「(強いパンチは)映像で見てますから。ま、右が決め手なんでしょうね。基本はボクサーファイターの攻撃型なので、その通りくるのか、距離を取るのか、大きく分けるとその2つでしょうね」とバトラーの出方を予想した。

辰吉寿以輝あす勝負の一番 初の上位ランカー戦

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 元WBC世界バンタム級王者、辰吉丈一郎の次男で日本S・バンタム級18位の辰吉寿以輝(大阪帝拳)があす17日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で日本バンタム級5位の中村誠康(TEAM10COUNT)とS・バンタム級8回戦に挑む。前日計量は辰吉が54.9キロ、中村が55.1キロでリミットの55.3キロをクリアした。

日本5位の中村(左)と辰吉

“浪速のジョー”の息子として注目を浴びる辰吉はデビューから12連勝(8KO)をマーク。プロ13戦目で自身が望んでいた初の上位ランカーとの対戦を迎える。勝てば日本タイトル挑戦権のある12位以内に入ることが濃厚。前日計量後にメディアの取材を受けた辰吉は堂々のKO宣言だ。

 一方、上位ランカーの中村(7勝6KO3敗1分)も引き立て役に甘んじる気持ちはさらさらない。およそ3年ぶりの復帰戦となった今年4月、ランカーの高橋竜也(土浦ヤマグチ)に勝利して日本ランキング入り。辰吉に初黒星をなすりつけ名を挙げようとしている。

渡部あきのり2回KO勝ち OPBF・S・ウェルター級V1

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 OPBF・S・ウェルター級タイトルマッチが16日、後楽園ホール「SLUGFEST」のメインイベントで行われ、王者の渡部あきのり(角海老宝石)が挑戦者8位シティデット・バンティ(タイ)に2回1分46秒KO勝ち。8月に韓国で獲得した王座の初防衛に成功した。

「世界を目指す」と渡部は意気軒高だった

 サウスポー対決。渡部は初回から圧力をかけ、バンティはカウンター狙い。渡部は2回、鋭いジャブを決め始めると、右ボディアッパーでバンティをキャンバスに送る。タイ人は苦しそうな表情で10カウントを聞いた。

 34歳の渡部は39勝33KO7敗1分。「47戦目で一番強い自分でリングに上がった。34歳でもまだまだこれから。世界チャンピオンを目指す」と意気軒高だった。バンティは12勝6KO6敗。8月の高橋拓磨(ワールドS)戦に続き日本で連敗となった。

杉田(左)と粕谷は互いに譲らずドロー決着

◇ライト級8回戦
粕谷雄一郎(角海老宝石)[引き分け1-1(77-76、75-77、76-76)] 杉田聖(奈良)
 日本S・フェザー級9位の杉田はワンツー主体。日本ライト級9位の粕谷は体を振りながら前進し、杉田のジャブをかいくぐった中に入ろうとした。序盤は杉田のワンツーが粕谷を何度かとらえた。

 粕谷は中盤に圧力を強め、ジャブに右クロスを合わせるなど徐々に杉田のボクシングを崩していく。杉田は4回に粕谷のパンチで右目上部から出血。下がるシーンの増えた杉田は7回に打撃戦に応じてワンツーをヒット。最終回は互いに譲らず、杉田が粕谷の左目上部をカットした。粕谷は13勝4KO3敗1分。杉田は15勝10KO6敗2分。

酒井(左)は終盤打ち合って勝利をゲット

アマ出身者対決は酒井幹生に軍配

◇72.0キロ6回戦
酒井幹生(角海老宝石)[2-0(58-56×2、57-57)]友松藍(ワタナベ)
 高校時代にインターハイを制し、東京農大、自衛隊で活躍した酒井と、平成国際大出身で2016年全日本選手権L・ヘビー級優勝の友松がともにプロ2戦目で激突。スタートから技巧派の酒井がよく動きながら手数を出し、パワーのある友松がこれを追いかける展開となった。

 酒井は左右に動き、多彩なパンチを角度を変えながら打ち込んでいった。圧力を強める友松は4回、ようやく打ち合いに酒井を引きずり込み、5回に右ストレートをクリーンヒット。酒井もコツコツを手数を出して試合は白熱した。最終回、酒井が連打で攻めて見せ場を作った。

◇56.0キロ8回戦
溝越斗夢(緑)[2-0(77-75、78-74、76-76)]木元紳之輔(角海老宝石)
 木元は初回、ジャブを効果的に決めたが、2回以降はよく動く溝越が打っては離れのボクシングを展開した。木元は中盤から圧力を強めたが、溝越が要所で右クロスを決めて判定をものにした。溝越は7勝4KO1敗1分。木元は6勝2KO4敗。

ホープ中嶋は再起戦に勝利

◇51.5キロ8回戦
中嶋憂輝(角海老宝石)[TKO3回2分23秒]田中康寛(輪島功一S)
 スタートは田中が積極的だったが、中嶋が初回終盤、右ストレートを決めて左右のボディにつなげると田中が大きなダメージを負った。畳みかけた中嶋はこのチャンスを逃したものの、3回に左フックで田中をキャンバスに送ると、立ち上がったところに右を決めてTKOとなった。前戦でプロ初黒星を喫した高校3冠の中嶋は3勝3KO1敗。田中は6勝5敗2分。

ヒューリーが名将スチュワード氏の甥とタッグ 来年2月 ワイルダーとの再戦に向けて

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 来年2月、WBCヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(米)との再戦が内定している元同級統一王者タイソン・ヒューリー(米)がチーフトレーナーをスイッチした。これまで受け持った同じ英国人のベン・デービソンに代わり、米国人のジャバン・ヒル・スチュワードが担当することになった。

苦戦した9月のヴァリン戦のヒューリー

 自身より若い20代のデービソン・トレーナーとの別離に関してヒューリーは具体的な理由を説明していない。しかし最新の9月のオト・ヴァリン(スウェーデン)戦で右目のカットで鮮血に染まり苦戦を強いられたのはトレーナーの責任という声もあった。今後も友人関係は継続していくという。

 新任のスチュワード氏(48)は米デトロイトのクロンク・ジムを主宰した伝説のトレーナー、エマヌエル・スチュワード氏(故人)の甥にあたる。おじの志を継ぎアドニス・スティーブンソン、アンソニー・ディレルらの王者を育てている。

 2010年にクロンク・ジムで修行したヒューリーは両スチュワード氏と交流。今回その時の写真をツイッターで掲載。その縁で新トレーナーを務めることになったようだ。

 ワイルダーvs.ヒューリー2は2月22日に内定していると米メディアで報じられているが、試合地はまだ発表されていない。Photo/SUMIO YAMADA

元4階級制覇王者マイキー・ガルシアがDAZNと契約

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 元4階級制覇王者マイキー・ガルシア(米=写真)がマッチルーム・ボクシングUSAと同社の試合を中継するストリーミング配信DAZNとサインを交わした。報道では1試合限定。リング復帰は来年2月29日、ロサンゼルス周辺で予定される。

 ガルシアは今年3月、テキサス州でIBF世界ウェルター級王者(現IBF・WBC統一王者)エロール・スペンスJr(米)に挑み大差の判定負け。初黒星を喫し、11ヵ月ぶりの再起戦となる。

 これまでトップランク、同社との確執で長期ブランクをつくった後はPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)のイベントでキャリアを進めたガルシア(32)は新たな船出となる。

 マッチルームのエディ・ハーン・プロモーターは「マイキーをチームに加入させることができて、とてもうれしい。1年間、説得した甲斐があった。前向きにビジネスを進め、彼にビッグファイトを提供してあげたい」と発言。次戦の結果で以後の契約にこぎ着けるプランを明かす。

 マイキーの対戦相手にはすでにジェシー・バルガス(米=元WBOウェルター級王者)が挙がっている。バルガスはS・ウェルター級に転級しWBO王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に挑戦を画策していたが交渉はまとまらず、再びウェルター級で挑戦の機会を狙っている。Photo/SUMIO YAMADA

37歳の王者ムザラネ 八重樫撃退に自信 大橋会長「2人ともスタミナがあるから持久戦に」

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 世界3階級制覇の八重樫東(大橋)の挑戦を受けるIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)が17日、東京・神楽坂の帝拳ジムで練習を公開した。試合は23日、横浜アリーナでゴングとなる。

終始笑顔で会見に応じたムザラネ

 ムザラネはこれが3度目の防衛戦で、坂本真宏、黒田雅之(川崎新田)、八重樫と3試合続けて日本人選手との対戦となる。コリン・ネイサン・トレーナーが「今回の相手はレジェンドの八重樫」と表現したことからも、気持ちの入りようはこれまで以上だろう。事実、周到な八重樫対策を積んできたようだ。

 ジムのあるヨハネスブルクは標高1400フィート(約426メートル)あり、ジムワークは自然と高地トレーニングになっているそうで、ここでムザラネは約200ラウンドのスパーリングを消化した。

同トレーナーは「八重樫は状況に応じてスタイルを変えることができる。いずれにも対応できるように準備してきた」と9週間にわたるトレーニング・キャンプの成果に手ごたえ十分。ムザラネも「八重樫のことはリスペクトしているが、試合が終わってベルトを腰に巻くのは私だ」と笑顔で勝利を宣言した。

 この日は当初、メディア用に軽く動いて終わりとアナウンスされたが、練習が始まるとムザラネはロープ、ミット打ちを各1ラウンド、サンドバッグを6ラウンド、最後に再びロープで締め、この時期にとしてはみっちりと汗を流した。

淡々と練習を続ける姿は職人のようだ

 練習を視察した大橋ジムの大橋秀行会長は「あれだけサンドバッグを打って息切れしていない。あの年齢(37歳)で一線にいる選手は八重樫(36歳)もそうだけどみんなよく練習する。そういえばナルバエスも練習が長かった」と素直に感心。

その上で「2人ともスタミナがあるから持久戦になる。いつもの八重樫なら後半に持ち込めば、というのはあるけど、そう簡単にいかないと思う」と厳しい試合を予想しながら、「アゴは弱いんじゃないかな」とも付け加えた

 松本好二トレーナーは「体力はありそうですけど、そこは八重樫のストロングポイントでもあるので望むところ。長期戦は百も承知です」とこちらもフルラウンドの攻防を念頭に置いた。


辰吉寿以輝が上位ランカー撃破 タイトル挑戦王手 父丈一郎は「どんくさい試合やなあ」と辛口

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 大阪帝拳ジム主催の「第81回ドラマチックボクシングは」17日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第2競技場で行われ、メインのS・バンタム級8回戦は、日本同級14位、辰吉寿以輝(23=大阪帝拳)が日本バンタム級5位、中村誠康(27=TEAM10 COUNT)に4回2分30秒TKO勝ちした。辰吉はデビュー以来無傷の13連勝9KOをマーク。中村は7勝6KO4敗1分。

辰吉(右)は初回からアグレッシブに攻めた

 セミの59.5キロ8回戦は、14年全日本新人王西軍代表の脇田将士(23=ミツキ)が元関西学院大ボクシング部主将の宮本知彰(26=アポロ)のサウスポー対決を制し、2回に強烈な左ボディを打ち込みKO勝ちした。脇田は10勝5KO9敗2分、宮本は6勝5KO5敗。

◇S・バンタム級8回戦
辰吉寿以輝(大阪帝拳)[TKO4回2分30秒]中村誠康(TEAM10 COUNT)
 格上ランカーを迎えた辰吉は1回から激しく打ち合いに出ると、7勝のうち6KOの中村も負けじとパンチを出した。接近戦で辰吉のボディから左フックが中村の顔面をとらえ、中村は腰からキャンバスに落ちた。辰吉はここぞとパンチを繰り出したが、決め手のパンチを欠き、中村はゴングに救われたが、左目上が切れて出血した。

初回にいきなりダウンシーンが訪れた

 2回は中村が強気に前進を図り、辰吉を下がらせるが、辰吉はジャブを効果的にヒットして中村のパンチを届かせず、左フックをヒット。終盤に中村の右フックもヒットした。3回も攻勢に出る中村だったが、下がりながらも辰吉がパンチを出し、出血がひどくなった中村をドクターがチェック、試合は続行された。

 格上ランカーの意地で4回も中村が主導権を奪いにかかるが、辰吉は大振りを避けてショートフックを集め、中村の体力を削った。ジャブを浴び続けた中村の左目上からの出血がひどくなり、2回目のチェックで主審が試合を止め、辰吉がTKO勝ちした。

 ダウンを奪って快勝の辰吉は「倒してやろうとリングに上がった。強い選手に勝ったことが力になります。来年もよろしく。みなさんよいお年を」とリング上でひょうきんなあいさつ。

 試合内容については「出てくると思っていたので打ち合った。左フックは手応えはあった。2回に相手が立て直してきたのでまだ7ラウンドもあるなと思ったが、判定決着はいやなので決める気だった。途中下がったのは練習していた通りで、力まないことをテーマにしていました」と落ち着いて話した。

辛口ながら喜ぶ父に左拳を見せる辰吉

 吉井寛・大阪帝拳会長は「倒した後、上下に打ち分けていたし、自信を持っている左フックで倒したので80点の出来。来年は日本、東洋、WBOアジアを問わず条件が合えばタイトル戦をさせたい」と次戦の計画をを明かした。

 辰吉の父丈一郎は「どんくさい試合やなあ」といつもと変わらず辛口で試合を評し、「相手が出てきたのはまだパワーが足りないから。寿以輝のパンチをなめているから」と息子の更なるパワーアップを課題にあげた。中村は「キャリは初のダウンを喫して、焦って前へ出るしかなかった。辰吉のパンチはシャープでした」と敗北を認めた。

脇田はボディブローで試合を終わらせた

◇59.5キロ8回戦
脇田将士(ミツキ)[KO2回47秒]宮本知彰(アポロ)

◇フェザー級8回戦
ロリ・ガスカ(大阪帝拳)[KO2回1分37秒]ジョー・テホネス(フィリピン)

同時3階級王者カネロ WBO・L・ヘビー級王座返上

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 同時3階級制覇を達成したサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ=写真)が保持するベルトの一つ、WBO世界L・ヘビー級王座を返上した。17日(日本時間18日)プロモーターのゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が伝えた。

 返上の理由をカネロは「WBOは他団体の異なるウエートクラスのタイトルを同時に保持することを禁止しているため」と説明。カネロがミドル級(WBA“スーパー”&WBC)、S・ミドル級(WBA“レギュラー”)王座を手放さない意思を確認したWBOの勧告にカネロが従ったかたちとなった。

 カネロは「WBOとの合意で、L・ヘビー級王座は通常の動きで争われることになる。でも私は今後もベストな対戦相手を求めて階級に捉われずキャリアを進めていく」とGBPを通じて発信。状況により再びL・ヘビー級で戦う可能性もにおわせた。

 すでにカネロ陣営は次戦に関して候補者を発表。第3戦となるゲンナジー・ゴロフキンをはじめ、S・ミドル級の王者がピックアップされている。それを踏まえると今回の返上は予定通りの動きと見られる。

薬物検査拒否のチャベスJr出場OK 次なる関門は計量

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 米ネバダ州裁判所は17日(日本時間18日)、一時的に出場停止が通達されていたフリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)の処分を解除。現地時間20日、アリゾナ州フェニックスで予定されるダニエル・ジェイコブス(米)戦に出場できることになった。

 チャベスJrは先月20日、ネバダ州アスレチック・コミッションが実施しようとしたドーピング検査を拒否。同コミッションは今月18日まで一時的にチャベスJrにサスペンド処分を科していた。

 これに対しチャベスJr側は弁護士を通して公聴会の開催を要求。試合は別の州で行われるが、ボクシング界ではネバダ州コミッションの影響力が強いため、場合によってはチャベスJrが出場できないケースも案じられていた。

 その場合、これまで激闘で名を売ったガブリエル・ロサド(米)が代役としてジェイコブスと対戦する運びとなっていた。ひとまずグリーンライトが点ったチャベスJrだが、あさって行われる計量が次の関門。168ポンドのS・ミドル級リミットをクリアできるか注目される。

 ストリーミング配信DAZNが全米に中継するイベント、セミ格ではフリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)と元王者クリストファー・ロサレス(ニカラグア)が空位のWBC世界フライ級王座を争う。

WBCフェザー級王者ラッセル 2月に指名試合

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 王座獲得後、年1回のペースでリングに上がるWBC世界フェザー級王者ゲーリー・ラッセルJr(米)の次回防衛戦がWBC1位ツグスソグ・ニヤンバヤル(モンゴル)を相手に行われる運びとなった。スケジュールは来年2月8日、米ペンシルベニア州アレンタウンのPPLセンター。17日、ボクシング専門サイトのボクシングシーン・ドットコムが伝えた。

 15年にジョニー・ゴンサレス(メキシコ)をストップしてベルトを獲得したサウスポーのラッセル(31)は4度の防衛戦がいずれも1年間隔。いずれの試合も上質のスキルで圧倒している。今回のニヤンバヤル戦はV4戦から8ヵ月半となり、試合ペースを上げる様子もうかがえる。

 対するニヤンバヤル(27)は今年1月のWBC挑戦者決定戦以来リングに上がっておらず、ラッセルより試合間隔が長い。ロンドン五輪銀メダリストはモンゴル人としてラクバ・シン(WBA・S・フェザー級)以来の世界王者を目指す。

 試合はPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)が主催し、ショータイムが全米に中継する。

拳四朗の挑戦者ペタルコリン 番狂わせに意欲

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 WBC世界L・フライ級王者の寺地拳四朗(BMB)に挑戦するサウスポー、同級12位のランディ・ペタルコリン(比)が18日、東京・神楽坂の帝拳ジムで練習を公開。V6王者撃破に静かに闘志を燃やした。

黙々と練習をこなしたペタルコリン

 IBF王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)の欠場により、急きょ挑戦者に抜擢されたペタルコリン。準備期間は1ヵ月と短かったが、10月の試合を終えて既にトレーニングは再開していた時期だったこともあり、「トレーニングの量を2倍にして試合に向けて仕上げた」。前WBOミニマム級王者ビック・サルダールらと計70ラウンドのスパーリングを重ねて日本に乗り込んだ。

 来日は今回が2度目。前回は3ヵ月ほど前で、WBO世界フライ級王者、田中恒成(畑中)のスパーリング・パートナーとして2週間ほど名古屋に滞在した。日本人選手と初めて拳を合わせ、「田中の強さを感じた」というペタルコリンは、田中とのスパー経験を今回の試合にいかすつもりだ。

 プロモーターのピーター・マニアティス氏は「みなさんは拳四朗が勝つと予想しているだろうが、これはペタルコリンにとって大きなチャンス。勝利を手にできるように全力を尽くす」とアップセットを宣言した。

 この日の練習は軽め。視察に訪れた加藤健太トレーナーは「これだけでは何も分からないけど、前体重なのはわかった」としっかりペタルコリンの特徴をチェック。打ち気にはやり、前のめりになりがちな拳四朗の手綱を締め、距離をキープしながら戦うことをあらためて確認した。

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