Quantcast
Channel: Boxing News(ボクシングニュース)
Viewing all 12736 articles
Browse latest View live

“浪速のロッキー”赤井英和さん長男、英五郎あすデビュー戦「思い切りぶん殴る」

$
0
0

 “浪速のロッキー”として人気を博し、現在は俳優として活躍する赤井英和さんの長男、赤井英五郎(26=帝拳)があす11日、後楽園ホールの「ダイナミックグローブ」でプロデビュー戦に挑む。赤井が計量後にインタビューに答え、デビュー戦の抱負を語った。

ともにデビュー戦の赤井(左)と岡村

 村田諒太のロンドン五輪金メダルに刺激を受け、アメリカ留学中の20歳でボクシングをスタート。アマチュアでは2018年の全日本社会人選手権で優勝するなど8勝6KO4敗の戦績を残した。今年に入ってプロ転向を表明し、いよいよプロのリングにを立つ赤井は「落ち着いていて緊張はしていない」と穏やかな表情で話した。

 この間の練習ではあらゆる人から「ガードが甘い」と指摘され続け、ディフェンスの強化に励んできたという。同じ新人王にエントリーしている吉野健二とのスパー、OPBF&WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者の豊嶋亮太、ランカーの玉山将也、辻本純兵ら実力者たちとマスボクシングを重ねたというからさすが名門ジムの新鋭だ。

 父の英和さんから特別なアドバイスはないというが、マービン・ハグラーやロベルト・デュランを好み、「昔のボクシングが好き」というところはやはり父親の影響か。「今のボクシングショーツはバスケットボールのショーツみたい」と語り、あすは時代を感じさせる広告の少ない短めのトランクスでリングに上がるという。

 試合は午後6時開始のイベントの第1試合。試合は東日本新人王ミドル級予選(6人出場)で、同じくデビュー戦となる岡村弥徳(八王子中屋)と対戦する。この模様は11日(土)深夜0時から日テレジータスで、日本テレビでは深夜2時30分から放送。番組では日本時間同日午前にアメリカで開催される中谷潤人(M.T)の初防衛戦も紹介される。写真=帝拳ジム提供


あす日本L・フライ級王座決定戦 芝力人と岩田翔吉が世界目指して同級生対決

$
0
0

 空位の日本L・フライ級タイトルをかけた一戦はあす後楽園ホール「ダイナミックグローブ」で行われる。10日の前日計量は同級1位の芝力人(真正)と同級2位の岩田翔吉(帝拳)ともにリミットの48.9キロでクリア。両者が口をそろえて「価値がある」と言う日本チャンピオンベルトをかけた争奪戦だ。

芝(左)と岩田は同級生対決

 この王座は矢吹正道(緑)が世界挑戦に伴い返上したもの。その矢吹に以前敗れている近畿大出身の芝(5勝3KO1敗)は「あの一戦で僕は変わったと思っている」と成長をアピール。関西の真正ジムに移って2戦目で訪れたチャンスに、100ラウンド近いスパーリングをこなすなど大張り切りだ。

 一方、早稲田大出身の岩田(6勝4KO)は落ち着いた表情ながらこちらも「世界以外だと一番欲しかったベルト。気合い入っています」と内心は熱い。アマチュアからプロに転向して初戦はアメリカでこなすなど、舞台慣れしている。元王者の粟生隆寛トレーナーとコンビを組み、プロ初のタイトル獲りに「準備したことをしっかり出してKOで勝ちたい」と語った。

 芝と岩田は互いにスピードと瞬発性を生かしたスタイルで試合は面白そう。また同じ“1995年世代”でもある。アマチュア時代にちゃんと会話したことはないというが、互いの存在は認識していた。そのあたりの意識が試合に影響を及ぼす可能性も、なくはない――!?

こちらは再戦となる永野(左)と別府

 あすは2試合が中止となって3試合が行われる。第1試合は“浪速のロッキー”赤井英和さんの長男、赤井英五郎のデビュー戦(東日本新人王戦)。セミは日本ウェルター級最強挑戦者決定8回戦で、前日本王者の永野祐樹(帝拳)と前WBOアジアパシフィック王者の別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)がぶつかる。両者は18年10月の日本タイトル挑戦者決定戦で対戦し、永野がダウンを奪って判定勝ちしている。写真=帝拳ジム提供

あすの日本L・フライ級戦は中止 チケット購入者は払い戻し→無料観戦可能

$
0
0

 あす後楽園ホールで予定されていた日本L・フライ級タイトルマッチは直前で中止――。10日の前日計量とともに受けたPCR検査で岩田翔吉(帝拳)が新型コロナウイルスの陽性反応を示した。

 岩田と対戦相手の芝力人(真正)はともに計量をリミットの48.9キロでクリア。直後のオンライン会見では互いに必勝宣言をし、あとはリング登場を待つばかりと思っていたのに……。

 メインカードが中止となったあすの興行は、2試合(永野祐樹-別府優樹、赤井英五郎-岡村弥徳)のみで開催される。開始時間は当初の通り午後6時から。

 岩田がジムホームページで「相手の芝選手や芝選手の関係者の皆様、試合を組んでくださった関係者の皆様や会場に応援に来てくださる予定だった皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。無症状ですので自分自身凄く悔しいですが今は治療に専念し早く試合ができるようにします」とコメントした。

 なお、帝拳プロモーションはチケット購入者には払い戻しを行う。払い戻しをしても無料で観戦は可能。詳しくは帝拳ホームページを参照。
https://www.teiken.com/info/index.html#anc15400

ヘビー級王者候補フルコビッチ 5度倒して20戦全KO勝ちをストップ

$
0
0

 10日(日本時間11日)オーストリアのクラーゲンフルトで行われたIBFインターナショナル・ヘビー級タイトルマッチは、IBF3位フィリップ・フルコビッチ(クロアチア)がマルコ・ラドンジッチ(モンテネグロ)に3回終了TKO勝ちで防衛を果たした。

 リオデジャネイロ五輪銅メダリストで、WBAを除く3団体でランクされるフルコビッチ(29)が圧勝した。ほぼ互角の初回の後、2回、左右コンビネーションで倒したフルコビッチは続けざまにダウンを追加。このラウンドに4度倒すと続く3回にもボディー打ちでまた倒す。ストップがかかっても不思議でなかったが、4回開始前、ラドンジッチのセコンドが棄権を決断した。

 プロ戦績を13勝11KO無敗と伸ばしたフルコビッチはエディ・ハーン・プロモーターのサポートで世界挑戦を目指す。初黒星のラドンジッチは22勝22KO1敗。これまでドイツを拠点に戦ってきたが無名選手との対戦が多く、フルコビッチとの力の差は明らかだった。

 同じリングで元WBA・S・ミドル級王者ジョン・ライダー(英)がジョセフ・ジューコ(スロバキア)に5回1分25秒TKO勝ち。ライダー(33)は今後S・ミドル級とL・ヘビー級のどちらかで世界挑戦を目指すという。

中谷潤人が鮮烈アメリカ初陣 アコスタの鼻砕いて4回TKO初防衛

$
0
0

 WBO世界フライ級タイトルマッチが10日(日本時間11日)、米アリゾナ州ツーソンのカジノデルソルで行われ、チャンピオンの中谷潤人(M.T)が挑戦者1位アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に4回32秒TKO勝ちを収めた。

アコスタに左を振り下ろす中谷(右)

 まだ日差しの残る屋外リングで長身サウスポーの中谷が躍動した。初回、ロングレンジから左ストレートを決めるとアコスタが鼻から出血。2回、中谷は激しく鼻血を出すアコスタの返り血を浴びながら、積極的に左ストレートを内から外から打ち込み、接近戦でも長いリーチをうまく折り畳んでシャープに左右のボディブロー、顔面へのフックでアコスタを追い込んでいく。ドクターチェックが入ると、中谷はさらにギアを上げた。

 豪腕アコスタもただやられっぱなしではいられない。中谷のブロックに阻まれながらも強打を振るい、2回終了間際、接近戦で中谷に右を決めて反撃の狼煙を上げたかに見えたが、これが唯一といっていい見せ場となった。

 中谷は3回も圧力をかけて挑戦者を追い込んだ。アコスタの出血がひどく、ドクターチェックが再び入る。もはや試合は中谷のワンサイドという様相だ。4回が始まってほどなく、アコスタの出血がひどいと見た主審が試合を止めた。

 中谷は試合後のテレビインタビューで「(相手の鼻が折れてストップは珍しい?)いいタイミングで鼻に入った。最初のラウンドで入ったのでペースをつかんでいけたと思う。最初のストップで折れたかなというのは分かりました。自分のボクシングを観てもらって(客席が)沸いてくれていたのでいい勝ち方ができたと思う。(今後はどうしたい?)統一戦をやりたいという気持ちが強いです」と語った。

 昨年11月、後楽園ホールの王座決定戦でジーメル・マグラモ(フィリピン)を下してWBOフライ級王座について中谷は初防衛に成功。アメリカデビュー戦で存分に実力をアピールし、全勝レコードを22勝(17KO)に伸ばした。

 敗れたアコスタはエルウィン・ソト(メキシコ)にWBO・L・フライ級王座を奪われて以来、3試合ぶりの敗戦。戦績は22勝21KO3敗となった。Photos by SUMIO YAMADA

■フライ級世界王者
WBA アルテム・ダラキアン(ウクライナ)
WBC フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)
WBC暫定 マックウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)
IBF サニー・エドワーズ(英)
WBO 中谷潤人(M.T)

渦中の2階級王者バルデス、コンセイサンに競り勝つ WBC・S・フェザー級V1

$
0
0

 中谷潤人vs.アンヘル・アコスタが行われた10日(日本時間11日)米アリゾナ州ツーソンのカジノ・デル・ソルのメインエベント、WBC・S・フェザー級タイトルマッチは、王者オスカル・バルデス(メキシコ)が挑戦者ロブソン・コンセイサン(ブラジル)に3-0判定勝ち。2月、ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)から奪った王座の初防衛に成功した。

バルデス(左)は苦しみながら勝利した

 VADA(ボランティア・アンチドーピング協会)が実施したドーピング検査で2度、違反物質が見つかり、試合開催が危ぶまれたバルデス。リングに上がることは一部で非難の的となった。それも影響してか、序盤はリオデジャネイロ五輪金メダリストのコンセイサンが攻勢をかけ、バルデスは右目尻が腫れ出す。

 しかしアマチュアスタイルから抜け出せない印象のコンセイサンはパンチが手打ち気味。踏みとどまったバルデスは会場の声援をバックに5回あたりから攻勢に転じる。中盤、得意の左フックを上下に決めて挽回する王者に9回、コンセイサンはクリンチ際でラビットパンチの反則を取られ減点1。事前に注意がなく、その後バルデスも同じパンチを放っただけに挑戦者には厳しい裁定となった。

 バルデスは10回に左目尻をカットするなど被弾も少なくないが、常に好戦的な姿勢を崩さず11ラウンド以降が初体験のコンセイサンをチェイス。終了ゴングともにセコンドと喜び合ったコンセイサンだが、公式スコアは117-110に115-112×2でバルデスがベルトを守った。

 少年時代から育った町ツーソンのファンを沸かせたバルデスは30勝23KO無敗。最後まで判定に不満だったコンセイサンは16勝8KO1敗。 Photo by SUMIO YAMADA

Undefeated Nakatani stops Acosta in 4th round, retains WBO flyweight title

$
0
0

Undefeated World Boxing Organization flyweight champion Junto Nakatani of M.T Boxing Gym, landing his favorite straight lefts almost at will, stopped top-ranked challenger Angel Acosta of Puerto Rico in the fourth round to retain the title for the first time on Sept. 10 (11 Japan time) in Tucson in the State of Arizona, southeastern part of the U.S.

The technical knockout at Casino del Sol came 32 seconds into the round of the scheduled 12-rounder when the referee waved off the fight as the 30-year-old Acosta bled profusely from his nose damaged by southpaw Nakatani’s punches. The referee had had a ringside doctor check Acosta’s nose a few times in the preceding rounds. Acosta might have suffered a broken nose, according to boxing sources.

With the victory, the 23-year-old Nakatani improved his record to 22, including 17 KOs. For his part, Acosta fell to a 22-3 win-loss tally with 21 KOs.

Nakatani got off to a good start by landing straight lefts to the head, causing Acosta to bleed from his nose, and did not let up on his offense as he landed body shots at close range followed by a barrage of hooks to the head.

Nakatani, who captured the then vacant title by knocking out Giemel Magramo of the Philippines in the eighth round last November in Tokyo, stepped up his pace after the ringside doctor checked Acosta’s nose in the second round.

The best moment of Acosta, a former WBO light flyweight kingpin, came before the end of the second round as he landed an overhand right to the head. But that was the only moment Acosta was active in the fight.

Nakatani told a television interview after the fight, ‘’I was able to hit him in the nose with a good timing in the first round, which set the stage for me to land more punches. I felt his nose might have been broken in the first round. I am glad fans (at the venue) were excited by my boxing. I want to have title unification fights in the future.’’  Photo by SUMIO YAMADA

V1成功の中谷潤人「大事な一歩を踏み出せた」 今後の標的にWBC王者

$
0
0

 日本時間11日、ツーソンのWBO世界フライ級戦で挑戦者アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に4回TKO勝ちして初防衛に成功したチャンピオン、中谷潤人(MT)がオンライン会見を行った。

試合直後、喜びの表情を見せる中谷

 アコスタの鼻を折り、圧倒した中谷の顔はほとんど試合前と変わらない。わずかに右目上にアコスタの頭の痕跡をとどめる程度だ。「ホッとしています」とまず試合に勝った感想を述べた。

 早々に左ストレートでアコスタの鼻を痛めつけた。手応えはそれほどなかったようだが、アコスタの様子から「すごいダメージ」と見て取った中谷。「なので、いろんな角度から、フックやストレート、そしてボディーを攻めていこうと考えました」とは、出血の止まらないアコスタにとっては地獄の攻めだ。

 反省点は、「途中で前に行きすぎたところ」と中谷は言う。これはKOを狙ったためだったが、一方で「パンチがすごい強い感じもしなかったので大丈夫」と自分なりに判断したそうだ。2ラウンドの中断から再開してアコスタの反撃打を浴びるシーンはあったが、中谷自身は「効いたのも特になかった」という。

 もっともクリーン・ノックダウンを奪う前に試合は終わったものの、中谷のいいパフォーマンスに米国ファンも満足したのではないか。

 「大事な一歩を踏み出せたので、これからも精進したい」とチャンピオン。中谷が希望する統一戦の相手には、かねてWBCのフリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)をあげている。立派にチャンピオンの初仕事を終えた中谷は一度ロサンゼルスに寄り、週明けに帰国する予定。Photo by SUMIO YAMADA


“浪速のロッキー”の長男、赤井英五郎は初陣飾れず 苦い初回TKO負け

$
0
0

 1980年代に“浪速のロッキー”として人気を博した元プロボクサーで俳優の赤井英和さんの長男、赤井英五郎(帝拳)が11日、後楽園ホールでプロデビュー戦に挑み、東日本新人王ミドル級4回戦で岡村弥徳(八王子中屋)に1回2分24秒TKO負けした。

岡村(左)は赤井に完勝で満面の笑み

 注目の赤井は英和さんら家族だけでなく多くの応援団に迎えられて初陣を迎えた。長身の岡村との試合は、岡村がスタートからコンビネーションを打ち込んだ。右を食らった赤井はいきなり劣勢。なんとかガードを固めてしのごうとするが、岡村が左フックを決めるとすっかり動きが止まった。

岡村の右を浴びる赤井

 なんとか攻撃に転じたい赤井だったが、最後は岡村がラッシュしたところで主審が試合を止めた。赤井は黒星デビュー。岡村はデビュー戦勝利で東日本新人王予選の準決勝に進出した。

試合後は父英和さんがアドバイスを送った

 赤井は試合後、気丈に会見に臨み、「もらいすぎだと思います。ガードを意識していたけど棒立ちになってしまった。そこからオフェンスにつなげないといけないのに、守りのことばかり考えてしまったかなと思う。もっと前に出てどんどん手を出していけばよかった」と反省しきり。それでも「すぎたことは仕方ないので、コーチと話し合いながらもう一度がんばりたいと思う」と前を向いた。

 父の英和さんも先だって取材に応じ、「自分のいいところを出してほしいと思っていたので残念。英五郎はファイターなので、頭を振って外して打てばいいと思ったけど、練習し直します」と本当に残念そうだった。

日本ウェルター級挑戦者決定戦 前日本王者の永野祐樹 5回TKOで別府を返り討ち

$
0
0

 日本ウェルター級最強挑戦者決定8回戦が11日、後楽園ホール「第605回ダイナミックグローブ」のメインで行われ、同級1位の永野祐樹(帝拳)が同2位の別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)に5回51秒TKO勝ち。日本王座返り咲きに前進した。

 両者は2018年10月の日本タイトル挑戦者決定戦で対戦し、永野が判定勝ちして日本タイトル獲得につなげた。一方の別府も永野戦のあとにWBOアジアパシフィック王者となり、この日は元タイトルホルダーによる挑戦者決定戦となった。

 サウスポーの永野が圧力をかけ、別府がガードを固めて足を動かしながらこれを迎え撃った。序盤は別府の反応がよく、細かく右ショート、左フックをヒットしていい動きを見せた。永野は3回にピッチを上げると、左ストレートを上下にドスドスと打ち込み、右フックを使って攻めていく。別府も右アッパーを返したが、ラウンド終盤に永野の左を食らって尻からダウン。ゴングに救われた。

永野は計4度ダウンを奪った

 永野は4回もグイグイ前に出た。別府は持ち直したかに見えたが、顔面とボディにパンチをもらってダメージを蓄積。ラウンド終盤に再び永野の左でダウンを喫した。5回早々、永野は左ストレートで効かせてダウンを奪うと、立ち上がって最後の力を振り絞った別府をまたしても左でキャンバスに突き落とし、フィニッシュした。永野は19勝15KO3敗。別府は21勝20KO3敗1分。

永野の話「別府選手はパンチが強いので1ラウンドは気をつけていけと言われていたのでガードに気をつけた。自分は負けたら終わりなので、自分の得意の左を出し続けてそれがいい感じに入ったと思う。復帰したときから次負けたら引退のつもりでやっている。最低限のノルマは日本タイトルに返り咲くこと。小原(佳太=三迫)選手に負けてベルトを失って、復帰して小原選手に挑戦できて、もし勝てたら復帰前の自分を超えられると思う。そこをめざしてやっている」

コロナから復帰の寺地拳四朗「感覚は戻った」9日後のV9戦に絶対の自信

$
0
0

 WBC世界L・フライ級チャンピオンの寺地拳四朗(BMB)が13日、22日に京都市体育館で開催される挑戦者1位、矢吹正道(緑)との9度目の防衛戦に向けてオンラインで記者会見、公開練習を行った。

加藤トレーナーとミット打ちする拳四朗

 この試合は当初、9月10日に予定されていたものの、拳四朗が8月25日のPCR検査で陽性反応を示して延期に。その後、拳四朗は自宅療養期間をへて健康状態に問題なしとされ、新たな試合スケジュールは22日に決まった。

 自宅療養中の症状は微熱程度で、丸1週間休んで6日に練習を再開。この日、会見した拳四朗は「休んだ分の感覚も戻ったので全然いい感じです。勝つことしか考えていない」と不安説を一蹴。「休んでスタミナに不安はないか?」という問いには、「スタミナはもともと自信があるので不安はない」と言い切った。

 それにしても症状が軽かったとはいえ、わずか12日の延期で試合を受け入れるというのは思い切った決断のようにも思える。拳四朗は「ご迷惑をたくさんかけたのでなるべく早くやりたかった。矢吹選手にそんなに待ってもらうのも申し訳ない」と話したが、加藤健太トレーナーは「葛藤がまったくなかったわけじゃない」と付け加えながら次のように話した。

「コロナになる前の段階でボクシングが作れていて、これでいけるという自信を2人で持てていた。(その状態で)延期が1ヶ月先とかになって、中だるみをするというかそのほうが嫌だと思った。本人も早くやりたいと言っている。長く防衛する中では『勝てるとは思うけど今回はどうかなあ』という試合も何試合かあったけど、今回は(過去の世界戦の中でも)万全の状態を作れたと思う」

 コロナ感染、そして1週間のブランクをものともしないほど充実したトレーニングをできたというのが陣営の手応えということか。拳四朗は「(世界戦防衛回数の日本記録となる)14回防衛にいかないといけないのでそれはブレずにやっている。矢吹選手はすごくうまいと思うけど実力的には僕の方が絶対上なので自信しかない」と必勝を宣言。リングの上で格の違いを見せつけるつもりだ。写真=三迫ジム提供

Teraji shows workout, press interview online for Sept. 22 WBC light flyweight title defense

$
0
0

Undefeated World Boxing Council light flyweight champion Kenshiro Teraji of BMB Boxing Gym held a press conference and a public workout in Tokyo online on Sept. 13 in preparation for his defense of the title against top-ranked Masamichi Yabuki of Midori Boxing Gym on Sept. 22 at Kyoto City Gymnasium in Kyoto Prefecture, western Japan.

The fight was originally scheduled for Sept. 10 but was postponed until Sept. 22 as Teraji tested positive for COVID-19 on Aug. 25. Since then, Teraji has been recuperating at home by going through detailed examinations and has cleared the condition for the fight before the new date was set on Sept. 22.

According to Teraji, although he had a mild fever while he was at home, he resumed training on Sept. 6 after taking a week rest. ‘’Thanks to the rest, I feel great as I am thinking only about winning the fight.’’ He brushed aside any apprehension about his stamina by saying, ‘’I have no apprehension at all about my stamina because I have inherently a lot of stamina.’’

‘’Since I have caused a lot of inconveniences for many people, I have always wanted to return to the ring early. I cannot let Mr. Yabuki wait any further.’’

Though BMB gym is in Kyoto, Teraji usually trains at Tokyo’s Misako Boxing Gym and Misako’s trainer Kenta Kato said, ‘’We both have had confidence in his physical conditions. Therefore, rather than putting off the fight for a long period of time. We have decided to go ahead with the fight within a short period of time while the getting is good.’’

Teraji, who will make his ninth defense of the title he won from Ganigan Lopez of Mexico in May 2017 and his first since decisioning Tetsuya Hisada of Harada Boxing Gym in April this year to retain the title for the eighth time, added, ‘’Since setting the Japanese record for14 consecutive title defenses is my unwavering aim, I want come closer to the record.’’ The Japanese record of 13 consecutive title defenses was set by former World Boxing Association light flyweight champion Yoko Gushiken of Kyoei Gym between 1976 and 1981.

‘’True Mr. Yabuki is a good boxer. But I think I am superior to him in every aspect. I only have confidence in the coming fight.’’

The 29-year-old Teraji has 18 wins, including 10 KOs, while Yabuki, also 29, who will make his first crack at a world title, has a 12-3 win-loss tally with 11 KOs. Photo by Misako gym

WBC・S・フェザー級戦のジャッジが異例の声明 バルデスの7ポイント勝ち「誤りだった」

$
0
0

 先週10日(日本時間11日)に米アリゾナ州ツーソンで行われたWBC・S・フェザー級タイトルマッチのジャッジを務めたスティーブン・ブレア氏が現地時間13日、WBCのホームページ上で公開書簡を発表。王者オスカル・バルデス(メキシコ)が挑戦者ロブソン・コンセイサン(ブラジル)に117-110で勝ちとしたスコアは「リングの行動を表していなかった」として誤りを認めた。

Photo by SUMIO YAMADA

 ブレア氏はプロ、アマチュアを通じて30年以上の審判キャリアがあり、世界戦のレフェリー、ジャッジをこれまでに60試合以上担当。プロで500試合以上の審判を務めてこれまで一度も議論を呼ぶ採点はしていないとまずは説明。その上で「117-110は正確ではなかった。リングの行動を表していなかった。私が属するNABFやWBC、そしてこのスポーツと何よりリングの中にいる選手たちの信頼を失墜した」と反省の弁を述べた。

 ブレア氏は接近した2つのラウンドをバルデスに与えてしまったのがミスだったと説明した。その理由としてバルデスへの声援が非常に大きかったこと、リングサイドのテレビクルーとカメラマンによって視界が遮られたことを挙げた。ブレア氏は結果的にコンセイサンが優勢と見られた最初の4ラウンドのうち3ラウンドをバルデスに与えた。

 同氏はテレビで試合を見直した結果、115-112ないし114-113でバルデス勝利という“新たな採点”も公表。今後はNABFやWBCのトレーニングを受け直し、そうしたプロセスを終えるまで世界戦のジャッジは務めないと宣言した。

リバスvs.ジェニングス 初代WBCブリッジャー級決定戦 10.22カナダで開催

$
0
0

 WBCがヘビー級とクルーザー級の間に新設したブリッジャー級の初代王座決定戦が10月22日、カナダ・モントリオールのオリンピア・シアターでゴングが鳴ることになった。カードは既報のようにランキング1位オスカル・リバス(コロンビア=カナダ)vs.同3位ブライアント・ジェニングス(米)。ボクシングシーン・ドットコムが伝えた。

こちらはヘビー級世界戦経験もあるジェニングス

 WBCは昨年、224ポンド(101.605キロ)リミットのブリッジャー級のランキングを発表。初代王座決定戦の開催を通達した。しかしコロナ・パンデミックのイベント開催要綱などが影響し、実現が遅れていた。WBCは「ヘビー級選手の平均が大型化し、小柄なヘビー級にチャンスを与える」をブリッジャー級新設の目的に挙げている。

 リバスとジェニングスは19年1月に対戦し、リバスが最終12回TKO勝ちしている。ランキングは2位にエフゲニー・ロマノフ(ロシア)、4位にルーカシュ・ロザンスキ(ポーランド)が君臨。前者はWBCブリッジャー級シルバー王者、後者は同級インターナショナル王者に就いている。

 試合はESPN+が米国へ中継を予定。米国テレビがカナダのイベントを中継するのは18年12月以来となる。

殿堂入り3階級王者バレラ 11.20ポンセ・デレオンと元メキシカン王者対決

$
0
0

 殿堂入りの3階級制覇王者マルコ・アントニオ・バレラ(47=メキシコ)と同国の2階級制覇王者ダニエル・ポンセ・デレオン(41)が11月20日、米ニューメキシコ州メスカレロで対戦する運びとなった。試合はウェルター級6回戦で予定される。13日、主催のタピア・プロモーションズがメディアに通達した。

現役時代のバレラ

 バレラ(67勝44KO7敗)はエリク・モラレスとの3戦をはじめ、マニー・パッキャオ、フアン・マヌエル・マルケス、ナシーム・ハメドらと名勝負を繰り広げ、“ベビーフェイス・アサシン”(童顔の暗殺者)と呼ばれた。17年に国際ボクシング名誉の殿堂入りを果たした。11年2月がラストファイト。

 ポンセ・デレオン(45勝35KO7敗)はシドニー五輪代表からプロ入りし、いきなりデビューから24連勝23KOの快進撃。WBO・S・バンタム級王者となり6度防衛。その後WBCフェザー級王座にも就いた。引退後はロサンゼルスにジムをオープンしている。

 セミ格では無敗ながらノーランクのS・フェザー級アベル・メンドサ(米=30勝23KO)が元ランカーのアントニオ・エスカランテ(メキシコ=米)と10回戦を予定。タピア・プロモーションズはバレラとも対戦した元複数階級王者ジョニー・タピア(米)の未亡人テレサ・タピアさんが運営している。


拳四朗に挑戦の矢吹正道が世界奪取に自信 ジャブがキーも引き出し多数

$
0
0

 WBC世界L・フライ級タイトルマッチ(22日・京都市体育館)でチャンピオン寺地拳四朗(BMB)に挑む1位挑戦者の矢吹正道(緑=写真)が14日、名古屋市内の所属ジムで練習をリモート公開した。

 当初は今月10日に予定されたタイトル戦の延期を知った際は「マジか」と驚いた矢吹。もっとも、災い転じて……の面もあって不足がちだったスパーリングに充てることができたという。

 矢吹によると対寺地戦に向けたスパーリングは約80ラウンド。村上勝也(名古屋大橋)、木村天汰郎(駿河男児)、そして田中恒成(畑中)とも行った。「コンディションは順調です」とのことだ。

 あらためて、寺地の特徴について「下半身の強さ、距離感、ジャブ」と語った。世界戦の発表会見から宣言している通りに左ジャブのさし合いがキーと考えているのはいまも変わらないが、そこだけにこだわってはいない。「さし負けた時のことも考えている」と矢吹は言っていた。いくつものパターンを想定しているようだ。

 ジム3人目の世界王者誕生を狙う松尾敏郎会長が「飯田(覚士)、戸高(秀樹)よりも素材は上。このクラスでこのKO率はすごい」という挑戦者。松尾会長は「飯田は3度目、戸高は2度目で獲った。今回は1度目で獲ってくれると思う」と矢吹の力を信頼しきっている。写真=緑ジム提供

アメリカ初防衛の中谷潤人が帰国 年内のWBOフライ級王座V2戦を歓迎

$
0
0

 10日(日本時間11日)に米テキサス州ツーソンでランキング1位アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に4回TKO勝ちで初防衛に成功した王者、中谷潤人(M.T)が14日に帰国。オンラインでメディアの取材に応じた。

オンラインで取材に応じる中谷

 中谷はツーソンで試合を終え、トレーナーのルディ・エルナンデス氏の住むロサンゼルスの自宅に移り、ビーチでゆっくり過ごすなど休養した。それでもこの日は試合と移動の疲れから「ちょっと長旅で疲れました」と隔離先のホテルで話し始めた。

 試合は完勝ながら、大振りになったこと、右を一発もらったことが反省点だという。エルナンデス氏からは「もうちょっとボディが下に打てればもっとダメージを与えられた」とアドバイスを受け、「さらに上にいくために改善したいと思う」と殊勝に語った。

 今後は未定ながら、隔離が終わったら練習を再開する予定。「やらせてもらえるのであればいいスパンでさせてもらえると思うので、年内でもさせてもらえればと思います」と短期間でのV2戦を歓迎。場所は日本でも海外でもOKとやる気を見せた。

ウェルター級注目カード クロフォードvs.ポーター11.20開催内定

$
0
0

 ウェルター級の注目カードが締結に向かった。WBO王者テレンス・クロフォード(米)と前WBC王者ショーン・ポーター(米)の一戦が内定した。スケジュールは11月20日、ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート&カジノでゴングが鳴る。14日、ESPNドットコムが報じた。

クロフォード(右)とポーター

 当初は14日に入札が予定されていた。交渉が難航している様子もあったが、クロフォードをプロモートするトップランクとポーターを擁するPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)が歩み寄り入札は回避。実現する運びとなった。ヘビー級のタイソン・フューリーvs.デオンテイ・ワイルダーのケースと共通する。

 クロフォード(37勝28KO無敗)はジェフ・ホーン(豪州)から獲得した王座の5度目の防衛戦。パウンド・フォー・パウンド・ランキングでも常に上位を占める33歳。これまでマニー・パッキャオ、エロール・スペンスJrらとのビッグマッチが話題に上がったが、いずれも実現に至らず、ウェルター級の強豪が集中するPBCへの移籍も噂された。しかしトップランクと新たに契約を交わすもようだ。

 以前IBF王座に就いたことがあるポーター(31勝17KO3敗1分=33)はスペンス、キース・サーマン、ダニー・ガルシア、ヨルデニス・ウガスといったウェルター級のトップクラスと渡り合ってきた激闘型ファイター。彼らと2勝2敗、しかもいずれも接戦を繰り広げたことは特筆に値する。トークの方も得意で、東京五輪ではNBCテレビのコメンテーターを務めていた。

 なお、メイン・プロモーターはトップランク、全米への中継はPBCの試合を扱うFOXテレビがPPV中継する予定になっている。

Challenger Yabuki confident about overcoming Teraji in Sept. 22 world light flyweight title match

$
0
0

Top-ranked Masamichi Yabuki of Midori Boxing Gym, who will challenge undefeated World Boxing Council light flyweight champion Kenshiro Teraji of BMB Boxing Gym for the latter’s title on Sept. 22 at Kyoto City Gymnasium in Kyoto Prefecture, is brimming with confidence as he said in an online press conference on Sept. 14 that he is in a tip top condition.

Yabuki said when he heard the postponement of the fight, originally scheduled for Sept. 10 due to Teraji having tested positive for COVID-19 in late August, he was a bit disappointed.

But the 29-year-old Yabuki, quickly gathering himself up, engaged in sparring sessions with various partners, including former World Boxing Organization flyweight champion Kosei Tanaka of Hatanaka Boxing Gym. Yabuki said he has done so far about 80 rounds to sparring for the coming fight, which is more than he had originally expected.

Commenting on Teraji, also 29, Yabuki said, ‘’He has the strong lower body, a good sense of distance and good jabs.’’

Ever since the announcement of the fight in early July, Yabuki has kept saying the scheduled 12-round bout will be ‘’a battle of jabs’’ but quickly added, ‘’I have other options in mind as well. If his jabs are superior to mine, I will be ready to pull out other strengths.’’

Midori gym head Toshiro Matsuo said, ‘’His (Yabuki’s) knockout percentage is tremendous considering his division. The Nagoya-based gym has so far spawned two world champions, Satoshi Iida and Hideki Todaka.

Matsuo said, ‘’Iida captured a world title in his third challenge and Hidaka in his second attempt. This time around, he (Yabuki) will be able to win it in his first attempt.’’

Teraji has 18 wins, including 10 KOs, while Yabuki has a 12-3 win-loss tally with 11 KOs.
Photo by Midori gym

告知 ビート10月号あす16日発売 表紙は井岡一翔、中谷潤人の防衛戦速報も!

$
0
0

 ボクシング・ビート10月号はあす16日、全国の書店で発売となります。表紙は井岡一翔-ロドリゲス戦。米国の中谷潤人-アコスタ戦も速報しています。

 今月号も読み応え十分のインタビューをそろえました。飯田覚士さんの連載対談では、東京五輪女子金メダリストの入江聖奈がゲスト。メディアに引っ張りだこの入江の人柄がよく出ている対談となりました。

 また再起戦に向けて本格始動した中谷正義には「ロマチェンコ体験」をじっくりと聞きました。ハイテクボクサーと対戦した唯一の日本人ボクサーだけが知ることとは。同じライト級シリーズとして、現在の国内ライト級戦線を細川バレンタインさんに語ってもらっています。

 また特別企画「田中兄弟」も。人生の大きな転換期を経た亮明&恒成に今後をたずねます。

 ほか、近づくヘビー級2大決戦(ジョシュア-ウシク、そしてフューリー-ワイルダー第3戦)のプレビューや、WBAメンドサ会長に聞く「王座削減の本気度」などなど。企画もてんこ盛りの今月号をどうぞお楽しみください。ボクシング・ビート編集部一同

◇ボクシング・ビート10月号 主な内容◇
■熱闘グラフ……井岡、メキシカンと苦闘V3/中谷鮮烈米国デビュー/パッキアオ、偉大な拳歴に終止符を打つ敗北/12ラウンド通じてヒットは91発! カシメロ記録的凡戦に勝つ ほか
■インタビュー…入江聖奈(飯田覚士の直撃トーク)/中谷正義「わがロマチェンコ体験」/ブライアン・カスターニョ「S・ウェルター級4団体王者になり損ねたアルゼンチンのヒーロー」
■特集…田中兄弟これからどうする?/“国内ライト級ウォーズ”「吉野-三代はもうやるしかない!」細川バレンタインさんの持論/暫定王座廃止、WBAメンドサ会長に聞く「王座削減の本気度」
■連載…浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ[マニー・パッキアオ]/Yesterday’s Hero2007[湯場忠志-牛若丸あきべぇ]/チャンピオンの殿堂[デビー・ムーア] ほか
■アマチュア…東京五輪総括/インターハイ特報

◇ご購入先
【アマゾン】https://amzn.to/3AccN8m
【スマホ】https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.ractive.BOXINGBEAT

Viewing all 12736 articles
Browse latest View live