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20日、東京・両国国技館で同級2位加納陸(大成)と空位のWBO世界フライ級王座を争う同級3位のアンソニー・オラスクアガ(米)が11日に都内で公開練習を行った。加納-オラスクアガ戦は中谷潤人-ビンセント・アストロラビオのWBCバンタム級戦、田中恒成-ジョナタン・ロドリゲスのWBO・S・フライ級戦、那須川天心プロ第4戦と同じプライムビデオ「Live Boxing9」のリングでゴングが鳴る。
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昨年4月、寺地拳四朗(BMB)に急きょ挑んだ試合以来3戦連続で日本にやってきたオラスクアガはこの日もニコニコと愛嬌を振りまき、「エキサイティングな試合をお見せします」とファンに約束した。
相手の加納について、在LAの日本人トレーナー岡辺大介氏は「突出したものがなくとも平均的にレベルが高い」と評価。サウスポー対策はもちろん、相手へのプレッシャーのかけ方を意識して取り組んできた様子で、岡辺トレーナーは「(加納のコメントでは)打ち合うつもりだと言っていましたが、そのほうがオラスクアガにとっては有利だと思います」と自信をうかがわせた。
報道陣に対しては、この日はシャドー、サンドバッグ打ちを各1ラウンド披露。あっさりとしたものだったが、力のこもったパンチを放っていた。