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ボクシング4戦目に挑むWBAバンタム級7位の那須川天心(帝拳)が18日、東京ドームホテルで開催された「Prime Video Presents Live Boxing 9」の記者会見に出席。20日に両国国技館で行われるWBA同級4位ジョナサン・ロドリゲス(米)との120ポンド契約10回戦に向けて抱負を語った。
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1月の第3戦で世界ランカーから勝利した那須川は「3戦目でだいたいの形が決まったかと思っていたけど、そんなこともなくて、この半年間で短距離の打ち合い、中距離、長距離とやって最後にバチッとはまった。ボクシングにはない那須川天心の動きが完成したかなと思う。そこを楽しみにしてほしい」とまずは進化した姿をアピールした。
さらに「日常から得るものが多かった。歩き方、人との関わり方、すべてを格闘技に持ってきて自分のスタイルに取り入れた感じです」、「こいつヤベーな、宇宙人きちゃったよ、みたいなその場を支配して脳の片隅に残るような試合をしたい」と天心節で意気込みを語った。
地域タイトル、ひいては世界タイトルへの挑戦まで期待する声が高まるが、「短期的に物ごとを見ていないので、今回の試合にスカッと勝ってもすぐにタイトルというわけにはいかないし、経験を積まないといけない」と冷静に説明。いずれにしても地域タイトル戦は遠くないだろう。
今年2月、WBA挑戦者決定戦でアントニオ・バルガスに敗れているロドリゲスは「那須川はスピードもあって素晴らしいボクサーだが、自分も同等か、それ以上に強いボクサーだと信じている」と静かに闘志を燃やした。