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WBO・S・フライ級王者の田中恒成(畑中)が18日、東京ドームホテルで開催された「Prime Video Presents Live Boxing 9」の記者会見で元気な姿を見せた。田中は20日、両国国技館で同級12位ジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)と初防衛戦を行う。
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田中(20勝11KO1敗)は「今回は特にコンビネーション、手数を出すことを意識して練習してきた。S・フライ級には強いチャンピオンがいるので、そこに負けないように圧倒しながら倒せたら最高です」と他団体王者を意識した。
S・フライ級は最近になって動きが激しい。まずは宣言、このクラスを牽引してきたWBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)がジェシー“バム”ロドリゲス(米)に敗れて王座陥落。続いてWBO王者の井岡一翔(志成)がIBF王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に敗れた。
リング誌のパウンド・フォー・パウンド・ランキングで5位にランクされるバム、2団体のベルトを持つマルティネスは王者として田中より上という位置づけだ。田中は「自分の現在地は4団体統一に向けては挑戦者なのでとてもやりがいがある」と心境を語った。
どちらもターゲットの選手になるが、「まずは前からやりたかったマルティネス選手とやりたい」と語った田中。そのためにも「1ラウンドからプレッシャーをかけていく」というメキシカン・ファイター、ロドリゲス(25勝17KO2敗1分)にいい形で勝利したいところだ。