現地時間4日夜、地元メキシコ・ティファナでノンタイトル10回戦を行ったWBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が同級8位位アーサー・ビラヌエバ(フィリピン)に6回1分19秒TKO勝ちを飾った。
初回からネリがハッスル、集中打を浴びせてビラヌエバを2度ロープに釘付けにする。サウスポーのネリはその後も右を口火にコンビネーションにつなげる。ビラヌエバはネリの打ち終わりを狙うが、メキシカンの連打はコンパクト。3回から両目が腫れ出す。
余裕も感じされるネリは4回、自信満々パンチを振るって攻め立てる。これにビラヌエバが応じ、ヒートアップ。打ち合いの最中、ビラヌエバの左アッパーが決まり、ネリが前のめりに倒れカウントが入る。
ダウンを喫して、いっそう闘志がわいたのか5回、ネリはいきなり襲いかかる。これに比国人も対抗。左でネリの上体を揺らす。しかし終盤ネリが攻勢をかけ、満員のスタンドを沸かせる。迎えた6回、ネリの左強打でビラヌエバはピンチ。一気に襲いかかったネリが怒涛のラッシュでストップに持ち込んだ。
試合後のネリは「次は間違いなく、山中との再戦になる。来年3月頃かな? ビラヌエバが頑張ったので、ストップに持ち込むまで6ラウンドまでかかった」とコメント。左目周辺に大きなアザをつくったことが激戦を物語っていた。Photos/Promociones Zanfer