IBF世界S・ライト級王者セルゲイ・リピネッツ(カザフスタン=ロシア)にフェザー級からライト級を制した3階級制覇王者マイキー・ガルシア(米)が挑戦するタイトルマッチの記者発表が18日(日本時間19日)ロサンゼルスのダウンタウンのLAライブで行われた。試合は来年2月10日、米テキサス州サンアントニオのアラモドームで開始ゴングが鳴る。
挑戦者ながら試合設定、メディアリリースは「ガルシアvsリピネッツ」と主役はマイキー。「長いブランクからカムバックし、私はできるだけ早くキャリアを進行させたかった。ここまでは結果を残せたから、今後もビッグチャレンジを続けたい。リピネッツはハングリーでモチベーションが高いチャンピオン。だから私は挑戦にとてもエキサイトしている。それに彼はサイズで上回る。大柄な相手をどう攻略するにもモチベーションをかき立てられる」と語った。
リナレス、ロマチェンコもいまだ標的
一方でWBC世界ライト級王者のガルシアは今回の一戦の後、ライト級に戻り、話題に上がったホルヘ・リナレス(帝拳)、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との対決も実現させたい意思を明かした。また将来、ウェルター級に挑むプランもあるようで、野望は尽きない。
初防衛戦でいきなり強敵を迎えるリピネッツは「多くの人が、私がマイキーと戦うのは早すぎると言う。でも私は例えばテレンス・クロフォードとのスパーリングからたくさんのものを学び、向上している。その経験がマイキーと対戦する時、大いに役立つ。私はベストの選手と戦う準備ができている。キックボクシングからボクシングのチャンピオンになるのは簡単ではなかったけど、私はやるべきことをすべて実行に移してきた」と力強く語った。
リピネッツ「近藤はとても強かった」
またベルトを獲得した近藤明広(一力)との王座決定戦に関して質問すると「近藤はベリー・ストロング。アメージング・ファイター。彼のことを本当にリスペクトしている。あんなタフな選手はいない。ナンバーワンが私で、彼は間違いなくナンバーツーだ」と絶賛。
そして「これまでのキャリアで一番の強敵は日本人(近藤)。彼のファミリーにもどうかよろしく言ってほしい」とエールを送った。(三浦勝夫)Photos from Esther Lin/SHOWTIME