大成ジム主催の「W-ENDLESS 三田から世界へ12」は28日、兵庫県三田市の三田ホテルで行われ、メインの48キロ8回戦は日本ミニマム級1位、加納陸(20=大成)がキティサック・カームロン(19=タイ)を1回、ボディから顔面を強打してテンカウントを聞かせた。
最年少世界王座獲得を狙うも失敗した加納は、フィジカルを鍛えてパワーアップを図っている。開始から相手の動きを見ながらジャブを突いて、プレスをかけた。
1分過ぎジャブで後退させてニュートラルコーナーに詰めた瞬間に右ボディフックをたたき込み、返しの左フックを顔面に決めると前のめりに倒れたカームロンは立ち上がることができなかった。
加納は「今年中に日本タイトルの新しいベルトを手にして、再び世界戦ができるようランキングを上げていきます」と目標を語った。戦績は8勝4KO2敗。敗れたカームロンは8勝1KO6敗。
宇津見が城後を下し3連続KO勝ち
セミのバンタム級8回戦は、宇津見義広(ワタナベ)が元近大ボクシング部主将の城後響(24=井岡)を攻めて打撃戦に持ち込み、2回終了直前に右アッパーをアゴに決めてダウンを奪い、城後は立ち上がったものの足元が定まらず、主審はテンカウントを数えた。宇津見は3連続KO勝ちで15勝10KO8敗3分、城後は7勝4KO2敗。
◇48キロ8回戦
加納陸(大成)[KO1回1分21秒]キティサック・カームロン(タイ)
◇バンタム級8回戦
宇津見義広(ワタナベ)[KO2回3分7秒]城後響(井岡)
◇53キロ8回戦
秋月楓大(大成)[KO4回1分40秒]アカラチャット・コンスィー(タイ)