WBC世界L・フライ級チャンピオンの拳四朗(BMB)が17日、東京で練習の拠点にしている練馬区の三迫ジムで練習を公開した。拳四朗は25日、大田区総合体育館で前王者ガニガン・ロペス(メキシコ)を迎えて3度目の防衛戦に臨む。
昨年5月に王座を獲得した拳四朗が早くも3度目の防衛戦に臨む。対戦相手はこのときに2-0判定で王座を奪取したロペス。拳四朗は「今度はすごい差を見せてKOで勝ちたい」と返り討ちを宣言した。
拳四朗は言葉だけでなく、本来は苦手といえるサウスポー、ロペス撃退に向けての準備を周到に進めた。3月から5月にかけて、2回のフィリピン合宿を敢行したのがその証だ。ファイタータイプのサウスポー相手に、拳四朗は足を動かし、自分の距離をキープする本来のスタイルに磨きをかけた。
今回の防衛戦は、当初発表された4月15日が1ヵ月以上延期されたが、拳四朗はこれをサウスポー対策のために神様から与えられたギフトだと理解した。
フィリピンでは連日8~10ラウンドのスパーを重ね、合宿だけで150ラウンドのスパーリングを消化。苦手としているサポスポー対策に没頭し、日本でのスパーリングを入れると、トータルでキャリア最高の200ラウンド超のスパーリングを敢行した。
この結果「少し重心を後ろにずらして感覚がよくなった。サウスポーはいまでは右と同じくらい問題ない」と拳四朗。父の寺地永会長が言うように、今回のV3戦をクリアすれば、統一戦などさらなくプランを描くことができるだろう。