22日つくばカピオ(茨城県つくば市)で行われたヤマグチ土浦ジムの興行、メインの8回戦は茨城勢対決となり、土浦市出身の日本S・バンタム級15位、高橋竜也が、水戸市出身の品部正秀(BOY’s水戸)に4回2分33秒TKO勝ちを飾った。
高橋(29歳)と品部(35歳)は、この試合まで2人合わせて67戦というベテラン同士。2年半前の対戦では高橋が判定勝ちしている。
今度は高橋が立ち上がりから得意の左ジャブと右ストレートを突いて優位に進めた。品部は接近戦に持ち込もうとするが3回には左ほほを切られ苦戦。
4回には高橋が左右連打の回転を強めると品部は左目上もカット。いずれもパンチによる傷だった。阿部主審は試合を中断してドクター・チェック仰いだ末、高橋のTKO勝ちを宣告した。
高橋はこれで29勝21KO8敗5分。カピオはデビュー以来12年連続リングに上がり10勝2分と負け知らず。「(品部は)気持ちの強い選手。TKOで勝ててよかった」と勝利に安堵した。
これまで日本やWBOアジアパシフィックなど3度のタイトル戦で失敗している高橋だが「自分の足りないものはタイトルだけなので、(現役で)やるからには獲りたい」と前向きだった。
この日のセミのバンタム級8回戦は、藤本直人(新日本木村)が若松竜太(勝又)に5回2分37秒TKO勝ち。