ヘビー級3団体統一王者のアンソニー・ジョシュア(英)が22日(日本時間23日)、ロンドののウェンブリー・スタジアムで防衛戦に臨み、元WBA正規王者のアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)に7回1分59秒TKO勝ち。4団体統一戦への期待が高まった。
圧倒的有利を予想されたジョシュアだが、初回にポベトキンの左フックを浴びて腰を落とす立ち上がり。この試合を「ラストチャンス」と位置付けた39歳の古豪は右も打ち込み、序盤は善戦しているという印象を与えた。
しかしジョシュアは7回、強烈な右をポベトキンに打ち込むと、ダメージを受けた挑戦者が大きく後退。すかさず左フック、右ストレートで追撃すると、ポベトキンがダウンした。何とか立ち上がった挑戦者に対し、王者が容赦なく襲い掛かると、レフェリーが割って入った。
28歳のロンドン五輪金メダリスト、ジョシュアはIBF王座が6度目、WBAスーパーが3度目、WBOは初防衛に成功。戦績を22勝21KO無敗とした。13年10月のウラジミール・クリチコ戦以来、およそ5年ぶりの世界戦だったポベトキンは王座返り咲きに失敗。34勝24KO2敗。観衆は8万人と報じられている。
WBC王者デオンタイ・ワイルダー(米)は12月1日、元統一王者タイソン・ヒューリー(英)と対戦されることが発表されたばかり。ジョシュアはこの試合の勝者との“頂上対決”が期待されている。