ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)を制してクルーザー級主要4団体のチャンピオンに君臨したオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)のリング登場が11月10日、英国マンチェスターのマンチェスター・アリーナに決まった。相手はWBCクルーザー級王座獲得後、ヘビー級に進出していたトニー・ベリュー(英)。ウシクの保持するWBO、WBC、IBF、WBA“スーパー”王座が争われる。
両者は24日マンチェスターでプレゼンに出席し健闘を誓った。WBSSを制覇した後、ヘビー級進出が濃厚と噂されたウシクだが、ベルトを返上することなく、4冠の防衛戦に臨む。
「これはイージーな試合でないことは承知している。過去にオリンピックで金メダルを獲得した英国に戻って戦うチャンスが巡ってきたことがうれしい」とコメント。プレゼンにはワシル・ロマチェンコも顔を見せ、同胞をサポート。相手のベリューと交流する場面も見られた。
対するベリューは元ヘビー級&クルーザー級王者デビッド・ヘイ(英)との2連戦に連勝。「みんな、どうしてこの試合を選択したかと聞く。ハネムーンに出かけた時、ウシクvsガシエフを見た。試合後ウシクが私の名前を呼び対戦を約束した。彼はモンスターで難攻不落だといわれる。だからその強敵にチャレンジしたいんだ」と心境を明かした。
プロモーターはベリューを擁するマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーン氏。英国ではスカイスポーツ、米国ではDAZNが中継を予定している。Photo by Mark Robinson