WBC・S・バンタム級暫定王座決定戦の調印式と記者会見が10日、後楽園ホール展示場で開かれ、同級1位のアビゲイル・メディナ(スペイン)と同2位の亀田和毅(協栄)が出席した。
メディナは会見に35分遅刻して登場。「申し訳ない。疲れて横になっていた。携帯も気が付かなかった」と釈明したのに対し、待たされた和毅は「普通ですよ。海外では1時間、2時間くらい遅れるのが普通。早く来たほうです」と余裕の態度。遅刻当たり前のメキシコで積んだ“キャリア”を思わぬ形で披露した。
和毅はこれが3年ぶりの世界戦で「けっこう長かった。ボクサーの3年は長い」と世界戦から遠ざかった時間を振り返った。それでも「あと2日でオレがチャンピオンになるんで、あと2日の我慢という感じですね」といまは落ち着いたものだ。
試合に向けては「万全に仕上がって、作戦もある、KOでも判定でも勝つのは間違いない」と自信のコメント。「12日、月曜日のリングでお見せする」と口数の少なかったメディナとは対照的に、最後まで舌は滑らかだった。
なお、グローブは和毅がウイニング、メディナがエバーラスト。協栄ジムの金平桂一郎会長はあす11日のルールミーティングで、メディナのヒゲがルールに抵触するとして、剃るようにアピールすることを明かした。