英国マンチェスターのマンチェスター・アリーナで10日(日本時間11日)ゴングが鳴ったクルーザー級統一タイトルマッチは、4冠すべてを保持する統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が挑戦者トニー・ベリュー(英)に8回2分KO勝利。アンディスピューテッド(比類なき)チャンピオンとして初めて防衛に成功した。
サウスポーのウシクがサークリングしながら右ジャブを当ててスタート。早くも左目尻が腫れ出したベリューだが、地元ファンの声援を受け右ボディーなどを返し拮抗した展開に持ち込む。
だが、ステップも軽快なウシクはジャブを放ちながらジリジリとプレス。7回、ロープへ送る場面をつくった統一王者は8回一気にスパート。左強打でベリューを追い込み、右から左をアゴに痛打。ロープを枕に大の字となった英国人はカウントアウトされた。
7-1の賭け率通りの強さを見せつけたウシクは16勝12KO無敗。ヘビー級からUターンして挑んだベリューは30勝20KO3敗1分。
セミ格で行われたWBAライト級挑戦者決定戦は、アンソニー・クローラ(英)がダウド・ヨルダン(インドネシア)に3-0判定勝ち。スコアは116-112×3。王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の挑戦者に名乗りを上げた。