19日(日本時間20日)ラスベガスのMGMグランドで行われるWBC世界バンタム級王座決定戦に出場する同級1位位ノルディ・ウーバーリ(フランス)がラスベガスで最終調整。同地をベースにするノニト・ドネア(WBAバンタム級“スーパー”王者=フィリピン)とのスパーリングで、同3位ルーシー・ウォーレン(米)打倒を誓っている。
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右からドネア、ウーバーリ、ロイ・ジョーンズ
ドネアもワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝でゾラニ・テテ(WBO王者=南アフリカ)と対戦するだけに熱が入る。
「ノルディはアメージングな選手で今回の試合で世界チャンピオンに就くと思っている」とドネア。「彼のパワーは手合わせした者でないとわからない」とこれまで14勝11KO無敗のウーバーリのパワーを実感した様子だ。
イベントはPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)が主催し、3大会連続五輪代表で元WBAスーパー王者のウォーレンは王座復活を目指す。
予想やや不利のウーバーリだが、元最強ボクサー、ロイ・ジョーンズJr(米)がプロモーターとしてバックアップ。「ノニトはサウスポーになってノルディを助けている。これ以上のパートナーは世界を見渡してもいない」と目を細める。
暫定王者の井上拓真も注目
ウーバーリvsウォーレンの勝者が年末ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)を大差の判定で破り暫定王座に就いた井上拓真(大橋)と対戦が義務付けられている。
当日のメインはマニー・パッキャオvsエイドリアン・ブローナーのWBA世界ウェルター級“レギュラー”王座タイトルマッチ。セミ格でバドゥ・ジャックvsマーカス・ブラウンのWBA・L・ヘビー級暫定王座決定戦。ウーバーリvsウォーレンの前にジャック・テポラvsウーゴ・ルイスのWBAフェザー級暫定王座タイトルマッチ44つのタイトル戦が組まれている。Photo/Roy Jones Jr.(RJJ) Boxing Promotions