BWAA(全米ボクシング記者協会)は29日(日本時間30日)2018年のファイター・オブ・ジ・イヤー(年間最高選手賞)にクルーザー級4冠統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)を選んだ。同協会が「シュガー・レイ・ロビンソン賞」と呼ぶMVPは2017年のワシル・ロマチェンコに続き2年連続ウクライナ人が選出された。
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ウシクはWBSS優勝で4団体のベルトを統一した
候補に挙がっていたのはテレンス・クロフォード、マイキー・ガルシア、モーリス・フッカーとロマチェンコ。ウシクは83%の得票を得る文句なしの受賞。すでにESPN、リング誌、ボクシングシーンといった主要メディアの2018年MVPに輝いている。
ファイト・オブ・ジ・イヤー(最高試合)「モハメド・アリ-ジョー・フレージャー賞」はジャレット・ハードvsエリスランディ・ララのS・ウェルター級統一戦。最終回にハードが勝負を決するダウンを奪うクラシックバトルだった。
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年間最高試合はハードvsララ Photo/SUMIO YAMADA
候補にはカネロ・アルバレスvsゲンナジー・ゴロフキン再戦、デオンタイ・ワイルダーvsルイス・オルティス、ロマチェンコvsホルヘ・リナレス、アレックス・サウセドvsレニー・ザッパビグニャが挙がっていた。
「エディ・ファッチ賞」(トレーナー賞)はロマチェンコの父アナトリー・ロマチェンコが2年連続受賞。対抗馬にジェイ・ディース(デオンタイ・ワイルダー)、ロバート・ガルシア(マイキー)、デリック・ジェームズ(エロール・スペンス)の3人がノミネートされていた。また「カス・ダマト賞」(マネジャー賞)はウシクとロマチェンコを擁するエギス・クリマスに贈呈される。
一方「クリスティ・マーティン賞」(女子年間最高選手)は五輪2連覇からプロ入りしたクラリッサ・シールズ(米)。昨年はミドル級2冠、S・ミドル級3冠獲得と八面六臂の活躍だった。
そして逆境を克服した勇気を称える「ビル・クロフォード-ジョン・マケイン賞」にはワイルダーと激闘を繰り広げた元ヘビー級王者タイソン・ヒューリー(英)が選出された。