先週26日、井上岳志(ワールドスポーツ)を破り3度目の防衛に成功したWBO・S・ウェルター級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)のV4戦の予定が早くもアナウンスされた。ムンギアを擁するサンフェル・プロモーションズのフェルナンド・ベルトラン・プロモーターは30日、4月13日メキシコ・モントレーのアレナ・モントレーで挙行されると伝えた。
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戦う王者ムンギア Photo/SUMIO YAMADA
井上との一戦は挑戦者の健闘で12ラウンドフルの戦いとなったが、ムンギアは「ノーダメージ、きれいな顔のまま試合を終えた」。
試合地ヒューストンからメキシコシティへ飛んだムンギアとベルトラン氏はナショナル・コミッションから井上戦の出来を称賛され、今後のキャリア進行で特別なサポートを受けることが確約された。現地メディアは、それだけムンギアの潜在能力が評価され、期待が大きい証拠だと報じる。
モントレーでの対戦相手はまだ未定。1位のデニス・ホーガン(豪州)との指名試合になる可能性もあるが、陣営は選択防衛戦をセットするもよう。また井上戦前後にムンギア自身が公言したように、今後の成り行きでミドル級進出もオプションにある。
ベルトラン・プロモーターは5月4日、カネロ・アルバレスがダニエル・ジェイコブスに勝ってミドル級3冠を統一すれば、9月ラスベガスでもう一つのビッグマッチをGBPが計画していると発言。そのリングでムンギアを共演させたいと明かす。そしてムンギアは将来、同じティファナ出身で殿堂入りしたエリク・モラレスのような偉大な存在になるとアピールする。