IBF・S・ライト級挑戦者決定戦の計量が17日、日本ボクシングコミッションで行われ、同級4位の近藤明広(一力)が63.3キロ、同6位アピヌン・コーンソーン(タイ=リングネームはダオヌア・ルアワイキン)が63.0キロでリミットの63.5キロをクリアした。

「(相手は)思ったよりも大きくなかった」と近藤(左)
近藤(31勝18KO7敗1分)は17年11月、ニューヨークでセルゲイ・リピネッツ(ロシア)とのIBF同級王座決定戦に敗退。2度目を狙うにあたり「細かいパンチをもらっていたので、ディフェンスを磨いてきた」と近藤。ガードの位置、顔の位置、バランスを意識してレベルアップを図ってきたという。
対戦相手のコーンソーンは14勝11KO無敗の22歳で、キャリアはないものの勢いを感じさせる選手。近藤は「ためて思い切り振ってくる。右ストレートから返しの左フックを気を付けたい」と分析。序盤はビッグパンチに気を付け、中盤から終盤にかけて突き放すというシナリオを描く。
ここまでけがもなく、1月にはタイで18日間のスパーリング合宿を敢行。これが40戦目となるベテランは「こんなにやるとは思わなかった」と苦笑いしながらも、「必ず勝って世界戦につなげたい」と力強く結んだ。
ターゲットの王者イバン・バランチェク(ベラルーシ)は5月18日、英グラスゴーで3位ジョシュ・テイラー(英)と防衛戦(WBSS準決勝)を行う。
なおセミに予定されていたS・フェザー級8回戦、野口将志(一力)vs中川祐(竹原&畑山)は、野口が脱水症状で棄権、中止となった。