日本ボクシングコミッションは18日、昨年12月24日、大阪市の住吉区民センターで行われたOPBFバンタム級王座決定戦でタイム計測ミスが起きた問題について、検証結果を明かした上で謝罪、関係者の処分を発表した。
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栗原(左)と小林の一戦、JBCは信頼回復が求められる
この試合はストロング小林祐樹(六島)と栗原慶太(一力)が対戦。検証の結果5回終了後のインターバルが1分16秒(ルール上は1分)、6回が4分(同3分)、6ラウンド終了後のインターバルが2分2秒(同1府)あったことが確認された。
JBCはこれに関して「担当タイムキーパーの単なるタイム計測ミスに止まらず、競技スポーツとしてのプロボクシングの根幹に関わる極めて重大な問題であり、また、選手の安全管理上も看過出来ないものと認識している」とした上で、出場選手やファンに謝罪を表明した。
処分は浦谷信彰JBC本部事務局長(関西事務局長兼務)が厳重注意、担当タイムキーパーの越島二朗氏をランセンス無期限停止、スーパーバイザーの小池幸弘氏を謹慎とした。
試合は栗原が1、2回にダウンを奪ってリードした。 5回に終了のゴングと同時に栗原が放ったパンチで小林がダウンし、これに六島陣営がゴング後の加撃ではないかとJBCに猛抗議。JBCはこれを認めなかったものの、混乱してしまったようだ。
終盤は小林が追い上げて試合はヒートアップ。栗原は最終12回、この試合4度目のダウンを奪って113-111×3の小差で勝利を手にした。