スポーツ・ストリーミング配信サービスDAZNのメキシコ進出第1弾が23日(日本時間24日)ティファナで開催された。会場のアウディトリオ・ムニシパルは満員の観衆で埋まり、DAZN・USA傘下の選手が前座カードから出場。英国からエディ・ハーン・プロモーターもリングサイドで熱心に試合を観戦した。
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ソト(右)は調整不足のリオスを寄せ付けなかった
メインでは元S・フェザー級&ライト級王者ウンベルト・ソト(メキシコ)がウェルター級12回戦でブランドン・リオス(米)に大差の判定勝ち。前日の計量で約2キロ半も相手より重かったリオスは動きが鈍く、ソトが繰り出すパンチをまともに浴びるシーンが続出。
リオスはプレスが甘く、毎ラウンド終了間際にラッシュを敢行するソトにリードを許す。38歳となり頭髪が薄くなったメキシカンだが最後までペースをキープ。3-0(119-111×2、118-112)の明白な勝利を飾った。
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タナハラは連勝を17に伸ばした
同じリングのWBC傘下、USNBCライト級王座決定戦は、ロバート・ガルシア・トレーナーに師事するエクトル・タナハラ(米)がイバン・デルガド(米)に4回負傷判定勝ちで戴冠。スコアは40-36×3。サンアントニオが地元のタナハラは17勝5KO無敗。
また12月、初戦のドローのダイレクトリマッチとなったバンタム級10回戦は、ホエル・コルドバ(メキシコ)が地元の日系2世ボクサー、ホセ・キリノに2-1判定勝ち。スコアは97-93×22、94-96。
一方、リオデジャネイロ五輪代表からプロ入りしたホセリート・ベラスケス(メキシコ)が同国のケルビン・ビジャヌエバにS・フライ級8回戦で5回1分46秒TKO勝ち。ロサンゼルスのフランク・エスピノサ・マネジャーにサポートされるベラスケス(25)は8勝7KO無敗。ビジャヌエバ(18)は10勝9KO2敗3分。(三浦勝夫)