WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)バンタム級で井上尚弥(大橋=WBAバンタム級“レギュラー”王者)と準決勝で対戦する同級IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が2月末、トレーニングを行っていたキューバからプエルトリコに帰国した。その近況を同地のプリメラ・オラ紙が伝えた。
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迎え撃つ井上。ロドリゲスが燃えるのは望むところだ
帰国後、ロドリゲスはカグアスのミゲル・コットジムで練習を再開。しかし一時的なもので2次キャンプもプエルトリコを離れるのは確実だという。候補地として再びキューバ、そして米国内を挙げる。
「キューバ・キャンプで後悔するものは何もなかった。もし戻れと言われれば、それに従う」とロドリゲス。昨年12月中旬から70日の期間で行った特訓は実に有益だったと話す。
キューバでの1日の日課を今、プエルトリコでも実行しているロドリゲスは食事面でも問題がなく、快適なキャンプが実行できたと強調。同時に今後、米国のロサンゼルスあるいはラスベガスで井上尚弥との決戦に臨むプランを明かす。ミゲル・コット・プロモーションにサポートされるロドリゲスは御大のコットが師事したフレディ・ローチ・トレーナーの下で鍛える構想もあるようだ。
いずれにせよ、打倒モンスターにロドリゲスの士気は高い。5月18日、英国スコットランド・グラスゴーで予定される決戦に向け「狂ったように練習したい。時間は十分過ぎるほどある。イノウエに負けることは考えていない。500パーセント、トレーニングに集中している」と胸中を語る。