2月に米国フレズノで元世界王者ライムンド・ベルトラン(メキシコ=米)と対戦し、9回KO負けを喫した岡田博喜(角海老宝石)は19日から本格的なジムワークを再開している。
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18オンスのグローブでミット打ちをする岡田
米国トップランク社と契約して2戦目となったベルトラン戦は、2回にチャンスもあったものの、最終的に相手の右強打でプロ初の黒星を喫した岡田。「無敗のまま突っ走れると思っていたわけじゃないから」と言いつつも、「あの試合に勝っていれば」とふと思うことはあるという。そんな思いを残す、惜しい試合だった。
拳を交えたベルトランの印象は、「やはり落ち着いているなと。焦りを全然感じさせないんです。2回のチャンスの時も、自分が逆に必死になっていた」と振り返る。歴戦の元王者との経験の差を感じたそうだ。
それでも勝ち目もあった試合であるだけに「能力的に負けているわけじゃない」との手ごたえはある。再び試合の声がかかるのを待ちつつ、トレーニングに励むつもり。
20日の練習でもさっそく18オンスのグローブで石原雄太トレーナーとの熱のこもったドラムミット打ち。以前はあまりやっていなかったメニューで、「体幹を使い、パンチにパワーを乗せて打つこと」(同トレーナー)を目的にしたものだ。中量級ホープの再起に期待したい。