5月は4日の船井龍一(ワタナベ)を皮切りに、続々と世界タイトルマッチが行われる。その数は内定のものを含めて7試合。年末を除けばこれだけ世界戦が集中するのも珍しい。しかもアメリカでは当代一のスター、サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)がミドル級3団体統一戦を行うなど、海外でもビッグマッチが続く。大忙しとなる5月の試合をまとめてみた(4月16日現在判明分。日付はすべて現地時間)。
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5月決戦の先陣を切る船井
◇5月4日 米ストックトン(ストックトン・アリーナ)
IBF・S・フライ級タイトルマッチ
王者ジェルウィン・アンカハス(比)vs船井龍一(ワタナベ)
◇5月13日 東京(後楽園ホール)
IBFフライ級タイトルマッチ
王者モルティ・ムザラネ(南ア)vs黒田雅之(川崎新田)
◇5月18日 英グラスゴー(SSEハイドロ)
WBA・IBFバンタム級王座統一戦(WBSS準決勝)
WBA王者・井上尚弥(大橋)vsIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)
◇5月19日 神戸(神戸ポートピアホテル)
IBF・L・フライ級タイトルマッチ
フェリックス・アルバラード(ニカラグア)vs小西伶弥(真正)
◇5月25日 米キシミー(オセオラヘリテージパーク)
WBO・S・フェザー級タイトルマッチ
王者・伊藤雅雪vsジャメル・ヘリング(米)
◇5月26日 中国・江西省撫州市
WBAフェザー級タイトルマッチ
王者・徐燦(中)vs久保隼(真正)
WBA・L・フライ級タイトルマッチ
正規王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)vs木村翔(青木)
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国内で勝負の黒田(左)と小西
毎週2試合というペースで世界戦が組まれている上に、5月は海外も忙しいときている。一部を並べてみると。
◇5月4日 米ラスベガス(T-モバイル・アリーナ)
ミドル級3団体王座統一戦
WBAスーパー・WBC王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)vsIBF王者ダニエル・ジェイコブス(米)
◇5月11日 米ツーソン(コンベンション・センター)
WBC・S・フェザー級タイトルマッチ
王者ミゲール・ベルチェルト(メキシコ)vsフランシスコ・バルガス(メキシコ)
WBO・S・バンタム級タイトルマッチ
王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)vsアイザック・ドグボエ(ガーナ)
◇5月18日 米ニューヨーク(バークレイズ・センター)
WBCヘビー級タイトルマッチ
王者デオンタイ・ワイルダー(米)vsドミニク・ブラジール(米)
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海外で防衛戦はこの2人、井上(左)と伊藤だ
これだけあるとすべて見るだけでもなかなか大変だが、この中でファンの記憶に残るインパクトのある試合を見せるというのもかなりハードルが高い。
ちなみに5月1日は注目の日本フェザー級タイトルマッチ、王者源大輝(ワタナベ)vs挑戦者阿部麗也(KG大和)が後楽園ホールでゴングとなり、6月1日はヘビー級3冠王者アンソニー・ジョシュア(英)がマジソン・スクエア・ガーデンで米国デビュー戦を行う。息継ぎする暇もない1ヵ月となりそうだ。