21日のエディオンアリーナ大阪第2競技場、2部のメインとして行われたバンタム級8回戦は、WBO4位をはじめ主要4団体のS・フライ級で世界ランキングを持つ石田匠(井岡)が定常育郎(日本バンタム級6位=T&T)に3-0判定勝ちだった。
この日の石田は、身のこなしの柔軟なサウスポー定常に苦闘を強いられた。スナッピーな左ジャブを散発で当てるものの、定常の左ボディストレートからのアクションにやりづらそう。脚を使ってのボクシングもピッチが上がらない。
それでも要所にパンチを合わせつつ、クリンチも駆使して定常の攻勢を遮断。6回はボディで定常を攻めた。最終8回、左ストレートを上下に放って出たのは定常だったが、ヘディングで痛い減点。
最終的なスコアは石田の76-75、77-75、77-74だった。試合後の石田は「きょうは全然ダメでした」と苦戦を認めていた。石田は28勝15KO1敗。定常は9勝3KO4敗3分。
◇S・フライ級8回戦
橋詰将義(井岡)[判定3-0(79-74、79-75、77-75)]ジェイアール・エスティリモス(六島)