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バルト三国の一つ、ラトビアのプロボクシング初の世界王者に輝いた元クルーザー級王者マイリス・ブリーディス(39歳)が19日、X(旧ツイッター)で現役引退を発表した。最終戦績は28勝20KO3敗。
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ラトビアの首都リガで警官として勤務しながらアマチュア・キックボクシングで欧州選手権優勝。アマチュアボクシングで国内ヘビー級王者になり、2009年10月プロデビュー。17戦目でマヌエル・チャー(ドイツ=WBAヘビー級レギュラー王者)に5回KO勝ちしたのが出世試合。17年4月、マルコ・フック(ドイツ)に判定勝ちでWBCクルーザー級王座に就く。
WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)初戦で初防衛に成功した後、18年1月、同準決勝でWBO王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)と2団体統一戦が実現。判定負けし、初黒星を喫した。
しかし同年11月に始まったWBSSクルーザー級シーズン2に参戦。ノエル・ミカエリアン(ドイツ=現WBCクルーザー級王者)を下し準決勝進出。19年6月、クリストフ・グロワスキ(ポーランド)に3回TKO勝ち。この試合でWBO王座を獲得した(後にはく奪)。決勝でユニエル・ドルティコス(キューバ)に判定勝ち。同時にIBFクルーザー級王者になった。
22年7月、敵地でジャイ・オペタイア(豪州)の挑戦を受け接戦の末、判定負けし王座転落。今年5月、サウジアラビアでのタイソン・フューリー-ウシクのカードでオペタイアと再戦し判定負け。ラストファイトになった。