5月13日後楽園ホールでIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に挑戦する同級4位の黒田雅之(川崎新田)がトレーニングのピッチを上げている。5日は川崎市内のジムで8ラウンドのスパーリングを行った。
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黒田(左)はこれからスパーリングのピッチを上げていく
この日の黒田は週末に新調したばかりのシューズのインソールを使ってスパーリング。日本ミニマム級7位の佐宗緋月(T&T)らを相手に力強い左フック、ボディを何発も打ち込んだ。
インソールはフットトレーナーズ社のもので、スキー・モーグルで五輪5大会連続出場の上村愛子さんら多くのトップ選手が愛用している。黒田も10年前から同社の製品を使っており、今回は足型などをあらためて測定し、微調整を加えた。
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フットトレーナーズの飯田代表(右)と黒田
「足の形も変わってくる。今回は前に踏み込む左足のソールを補強した。インソールを入れると、足の力が逃げず、踏み込んだときにブレない。パンチに体重も乗る。返しも強く打てます」。実際に動いてみた感触は良好だ。
現時点では「あまり相手を想定せずに基礎的なところを日々確認している」という黒田だが、ムラザネが大みそかの坂本真宏(六島)戦でボディをよく打たれていたことは頭に入っている。しっかり踏み込んで強いボディを打てば、チャンピオンもノーダメージではいられないだろう。